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北風が吹いたら  作者: 辰巳尚喜
11/16

一人目11

「だったらそれは何だ!」


オーナーマスターは小野の左手に光る時計を指差した。


「これはこの前の休みに自分で買ったんです。」

「そんな高価な時計をどうしたら買える」


オーナーマスターの追求は続いた。


「二十歳からずっと貯めていたもので買いました。正美さんに聞いてください」


小野も必死だった。何も嘘はついていない。


自分で貯めたお金で確かに自分で買った。


何一つやましい部分は無い。


「正美まで巻き込んだのか!」


オーナーマスターは全く信用する気配な無かった。


「仕方が無い、金は目をつぶってやる。その代わり、御礼の前に二度と顔だすな」


青天のへきれきだった。全く予期もしていない言い掛かりだった。


オーナーマスターには取り付け島も無かった。

小野はただ悔しくて情けなくて、握りこぶしを握り締める他なかった。


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