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6話 身体

部屋に戻ってきた。


『『それじゃあ、身体を完成させるね。』』



何もない空間からグラトニースライムの核と粘液が出てくる。


『『錬金術って使える?』』


前は使えたが今はスキルを持っていない。


『今は無理、使えないよ。』


『『そっか、じゃあ使えるようにするよ。』』



そういうと黒い靄が身体を覆う。


『『はい、これでいいよ。』』


使えるようになったみたいだ。


『『この核と粘液を身体に合成して』』


とりあえず錬金術を発動する。


『合成』



核は人間でいう心臓の部分に、粘液は体内にすいこまれていく。



身体が光に包まれる。



光が収まったあと特に大きな変化はなかったが、左腕によくわからないタトゥーのようなものが刻まれていた。


『『これでとりあえずは完成!神ノ造リシ人形(パンドラ)だよ。人間でいう心臓に当たる全身に魔力を送るコアはグラトニースライムの核を、血液は魔力効率が極めて高いグラトニースライムの粘液を使ってる。君の魔力量にも耐えられる身体になってると思うよ。』』


すごい、まるで生きているようだ。


『『身体は生きていると言っていいと思うよ。髪も伸びるし、爪も伸びる。ご飯も食べれる。ただ老化はしないと思うし、子孫を残せるかもわからない。あくまで人間に極めて近い人形なんだ。』』



『うん、多分大丈夫。』



『『そう?じゃあ近づいて。』』



言われた通りに近づく。



『『コアの部分に入るイメージでもっと近づいて。』』



そう言われてコアにもっと近づくとコアに吸い込まれる感覚の後に意識を失った。



『『なるほど、こうなるんだねぇ。』』



だんだん意識がはっきりとしてくる。


最近は意識を失うことが多いな。


手に力を入れてみる。


確かに感覚がある。


今度は足に力を入れてみる


こっちもしっかりと感覚がある。


『『目が覚めた?』』


「ケホ、あ、あ、あー」


声も出る。少し掠れているが。



「ステータスオープン」


アストリッド

神ノ造リシ人形(パンドラ)

519歳

Lv17



魔力:SSS

物理攻撃力:D

魔法攻撃力:S

防御力:D

魔法防御力:S

素早さ:C


スキル

錬金術Lv.10

初級火魔法Lv.8

初級水魔法Lv.6

初級風魔法Lv.6

初級土魔法Lv.6

初級光魔法Lv.6

初級闇魔法Lv.6


固有スキル


満タセヌ飢エ(ベルゼブブ)

魔力感知

状態異常無効

神隠し

結界魔法


称号

女神エリシアの加護

暴食の主


 

状態

健康


満たせぬ飢え(ベルゼブブ)

左腕でスキル、魔法を吸収することができる。

また異空間に物を出し入れすることもできる。


暴食の主

暴食のスキルを持つものの証





錬金術はLv.10からなんだ。


おまけしてくれたのかな?


称号もなんか追加されてるし。


「ねえ、この満タセヌ飢エ(ベルゼブブ)は?」


声が出る。


聞き慣れないがこれが今の私の声のようだ。


まあすぐになれると思う。


『『グラトニースライムの核を吸収したからね、暴食スキルもついてきたんだよ。』』


こんな名前のスキルだったんだ。


それにしても称号の方はなんだかね。


たくさん食べる人みたいな感じになってない?



「どれくらいの時間がたったの?」 


『『そんなに経ってないよ。5分くらい』』


「ふーん。」



箱から上半身を起こし、それから立ち上がる。


特に違和感なく動かすことができている。


どこも痛くない。



魔力を身体に循環させる。


これも特に違和感はない。


むしろすごく快適に魔力を扱うことができている。


火の玉を作る。


魔力を込めて大きくしていく。


手の平サイズから2m、3mへと大きくしていく。


これ以上は周りにとんでもない被害が出そうだ。


熱が自分にも伝わってくる。


今度は圧縮。


どんどん魔力を凝縮していく。


大きさを再び手の平サイズにする


「ファイヤボール」


壁に向かって放つ。



ドゴーン



とんでもない音で壁が抉れた。



爆風で白い長い髪が靡く。



ウィスプのときにはなかった五感がある。



すごい。



『『どう?身体には慣れた?』』


「うん、すごくいい。でも髪って黒くなかったっけ?」


髪を手で持って見てみる。


やっぱり白色だ。



『『君が身体に入ったら白くなったんだよ。不思議だね。』』


そんなことがあるんだ。


『『その身体はまだまだ強くなれるから。私のためにも強くなってね。グラトニースライムみたいに強い魔物を倒してその魔物の素材を使えば錬金術で身体を強化できるし、使えるスキルも増えていくよ。』』


「わかったよ。」



『『それじゃあ外に送るから。ダンジョン攻略頼んだよ。』』



足元に魔法陣ができる。


「世界を回るついでにぼちぼちやっていくよ。」


『『ふふふ。よろしくね!』』


視界が白くなった。




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