3話
今回、主人公がちょっと黒いです。
私は、クラスを見ようと、クラス表の前の人だかりに近づく。
目の前では、自分のクラスを見ようと前に行こうとする人たちが押し合い、ちょっとした喧嘩になっている。
因みに、ガルドはクラス表をよく見ようと強引に前に行こうとして、激しい喧嘩になっている。
私は、ガルドを冷めた目で見たあと、前の人の頭であまり見えないクラス表に目を向けた。
「私のクラスは、、、」
「おい、そこの女どけ!」
「きゃ!」
クラスを確認しようとしたら、近くから小さな悲鳴が聞こえた。
気になってみると、派手な格好の男3人が女の子を押して倒していた。
彼女の顔には、倒されたときにできたと思われる傷があった。
男3人組のうち、一番派手なやつが言った。
「お前のせいで崇高な俺様のクラスが見えないだろ!まあ、見なくてもこの俺様にふさわしいクラスだということは事実なのだがな!」
「じゃあ、私が探しましょうか?」
私は、この男の言葉が心底腹立たしいと思ったので、恥をかいてもらうことにした。
彼女を立たせてから、男の名前を聞いた。
「俺様の名前だぁ?見ればわかるだろ!」
知らないし興味ない。あと、見ても名前が顔に書いてあるわけじゃないからわからないし。馬鹿かな?
「申し訳ございません、平民なもので、貴族様には疎く、、、」
「ふん、まあいい。俺様の名はケルステイム・マレルッドだ!その乏しい脳みそに叩き込め!」
乏しい脳はあなたでは?
私はそれを心の内に隠し、これの名前を探した。
、、、まあ、探さなくても知っているんだけど
私は数分探すフリをしたあと、声をあげた
「あ、ありました。えと、クラスは、、、ブロンズですね」
私は思いっきり笑顔で答えた。
ブロンズというのは、クラスの名前で下から、ロック、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリルとなっている。つまりこれは下から二番目のクラスということだ。
「ふざけるな!嘘をつくな!」
「嘘はついてませんよ?そう思うのであれば自分で確認してください。それに、ここでは身分は関係なくなりますから、癇癪起こして平民の生徒とかに暴力とか振るわないでくださいね?みっともないので」
この学校の掟に、身分の無効がある。
これは、貴族による不正をなくすためだろう。
完璧な実力主義のこの学校では、身分は邪魔なのだ。
私は先ほど立たせた女の子のてを掴み、その場を離れる。
「あ、あとひとつ」
「あぁ!なんだこの卑しい平民風情が!」
卑しい?それはこちらのセリフだ。
お前らは私達平民の命をおもちゃのように、、、いや、ゴミのように扱う。
お前らだって、身分という実態のない言葉がなければただの人だ。
「ブロンドクラス、おめでとうございます。ご自分で言ったようにあなたにふさわしいクラスですね」
そんなお前らが、私は心底嫌いなのだ。
殺したいほど
主人公は、傲慢な貴族とか王族とかが心底嫌いです。