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あの日を私は忘れない  作者: 夢の中のどじょう
2/6

1話


「、、、はっ、、、はぁ、はぁ、、、」


目を覚ますと、いつも道理の木の天井。

窓から差し込む光と小鳥の冴えずりが、今は朝だということを告げている。

私は息を吸い込み、先程の光景を吹き飛ばすように思い切り吐き出した。


「あら、もう起きてたの?」


声がした方を見ると、真っ白い髪に、お年寄りとは思えないぐらい背筋がピンッとしているおばあさんが立っている。

彼女は、私を地獄から拾ってくれた人の奥さんだ。


「おはようございます。リアさん」

「おはよう」


そう言いながら、私の服をクローゼットから出して、着替えるように言った。

そんなに寝汗がひどかったのだろうか?、、、


「ありがとうございます。」

「いいのよ。それより、あなたが好きな紅茶を用意しておくから、早く降りて来るのよ?」


そう茶目っ気たっぷりに言うと、下から「お〜い」という声がした。

リアさんは、仕方ないというように息を吐いて下へ向かった。

階段を下りる足音が聞こえなくなると、今度は微かだが、話し声が聞こえる。

きっと、「私に頼ってないで、自分でやりなさい」とか、「私はあなたのお手伝いさんじゃないのよ」とか言ってそう。いや、言ってた。

本当、リアさんには頭が上がらないや。




着替えが終わり下へ行くと、大柄のおじいさんが座っている。

心なしか、しゅんとしているのは気の所為ではないだろう。


「おはようございます。ジェンさん」

「おお、リジー。起きたか」


彼は私の恩人のジェンさん。元軍人さんでとっても強い。

ちなみに、リアさんも魔法の元軍人さんだ。

ジェンさんが言った、リジーは私の愛称。本名はリジェンタ。


「ジェンさん。今日は何するの?」


私は食後の紅茶を飲みながら、聞いた。

弓術がいまいちだから、その特訓がいいな。


「、、、リジー、実は今日、こんな手紙が来た」


ジェンさんが、私の前に手紙を置いた。

その手紙には、王家の紋章がえががれていた。

つまり、王族からの手紙。

、、、あぁ、あの悪夢がまた、、、


「お前はもう16だからな、王立学校に入学しないといけない。、、、お前には嫌な場所だろうがな」

「、、、はぁ、わかった。行く」


ジェンさんたちにはお世話になったからね、迷惑はかけられない。


「悪いな、、、あともう一つ、頼みたい事がある」


珍しい。ジェンさんが私に頼み事なんて

ジェンさんの真剣な顔に、思わず私の顔もこわばる。


「最近、王立学校で色々な噂が飛び交っている。中でも、儂らが気にしているのが、生徒を使った実験だ」


ジェンさんいわく、昔、王立学校の生徒が数名行方不明になる事件があった。

その時にたった噂の一つだそうだ。


「儂の予想だが、あの噂は正しい気がする。そこでお前に頼みがある」

「、、、なに?」

「儂らのかわりにあのいけすかん国王の悪事を暴いてこい」



、、、、言われなくても

リアさんとジェンさんについては、あとで載せると思います

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