表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/22

第十七話

て、テイム出来ちゃった!?

出来てしまうのか…!!!

僕自身も驚いているけど皆も驚いている、無論街の人も。

と言うかどうしようね、これ。

操られていた? とはいえ僕を馬鹿にしていた冒険者達はどこかバツが悪そうだ。


「とりあえず良かった…ところで種族名は何だろう?」


「た、助かった。 礼を言う。 魔族には種族ってのは無いが、黒狼の部族だ」


黒狼…衣装で余り見えなかったけど確かにそうだね。

うんうん、よく見たらもふもふじゃないか!

二足歩行なのが残念だけど。


「おい、残念な顔やめろ。 地獄…いや、天国のあのおっさんも、お前の母親も悲しむぞ」


「え? 僕のもふもふ好きは公認ですよ?」


「公認なのかよ…」


「もふもふってなんだよ…」


二人共あきれ顔である。 酷い!

僕は何もおかしなこと言っていないのに!

だが二人共どことなく胸を張っているのは何故だろう。 自分の事でもないのに。


「ところで殿下ってどうなったんですか?」


「それ、聞きたいか?」


「え? はい…」


「お前の従魔と同等の魔物を倒してたぞ? それで、お前のデュラハンは先に戻ってたんだ。 今頃街の人々になんかしてんじゃねぇか?」


「あぁ、どうりで…」


「おい! 久しぶりに王子らしい事したらめちゃくちゃ腹減ったぞ!」


王子らしい事って言うのとはかけ離れているのだけど…。

僕の従魔と同レベルの殲滅力って王族のレベルではない気が…。


「なぁ、人族ってこんなにバケモノばっかりなのか? バケモノ扱いされる俺達魔族よりよっぽど…」


「「いや、そんな事無いからな!」」


「別に魔族はバケモノじゃないよ?」


「「「そこじゃない!!!」」」


そ、そんな怒らなくても…。


そうして居ると続々と街の人達に感謝を述べられ始める。

嬉しいけどこっぱずかしいね。

だけど長居する訳にもいかないので一旦帰るほうが良いと思うのだけど…。


「思う事は同じか…」


「多分ここのギルド長とかもじきに目ぇ覚ますだろ。 己の無力さに少しは…反省して欲しいもんだ」


確かに管理不行き届き…だっけ? あまり言いたくはないけどそれは思ってしまったからね。

一部のスキルに関して強化されそうな気配があるんだね。

これは魔族をテイムしたからなのだろうか…。

謎は深まるばかりだけどちょっと楽しくなってきた。


『主様、何故だか鎧がピカピカに!!!』


え? なにそれ怖い。

一体なにが起きったっていうのだろう…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ