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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

宇宙豪華客船スペースウォーカー号事件

VOICERECORDER 宇宙豪華客船スペースウォーカー号乗員マイケル・ウィリアムズの録音データ

作者: Dolenon

RUN 29800413.WAV

LOADING...


AUDIODATA PLAY.

AUTO SUBTITLESYSTEM ACTIVE


>……回っているな。

>はぁ……あー、俺の名前はマイケル・ウィリアムズ。

>スペースウォーカー号船内レストラン『スペースオーシャン』の総料理長だ。

>このボイスレコーダーの録音データを俺の遺言として残す。

>今は……地球時間で4月13日の深夜3時。

>変な化け物どもが突然船内に現れてからだいぶ時間が経った。

>状況は最悪さ……大半の人間が奴らの胃袋に収まっちまった。

>あちこちから死臭が漂う……血と肉の地獄だ。

>逃げ場なんてどこにもありゃしねぇ……船外は空気も無けりゃ放射能から身を守る術もねぇ。

>加えて位相航行による位相空間だ……。

>正直、無理ゲーとしか思えねぇ。ここから生きて出られる奴がいるとすりゃ、物語の主人公ぐらいじゃねぇか?

>あー、クソ。ウェッジの野郎、知りたくねぇ事実を教えやがって……。

>脱出装置が全滅とか笑えねぇよ……。神はクズだ。神とやらがいるならば何故こんな酷いことを平然とやってのけるんだ?

>……奴らの声が聞こえてきた。直に俺も奴らのメシに成り果てる。

>……親父……お袋……すまねぇ……。

>……。

>……。

>[拳銃の発砲音]

>……。

>……。


AUDIODATA STOP.

END OF FILES.


---------------------------------------------


<死亡診断書>

氏名:マイケル・ウィリアムズ(性別:男)

享年:38歳

死亡推定時刻:不明(なお、船内に残されたオーディオロガーのファイル名と更新日時から2980年4月13日午前3時13分頃と推定される)

死因:大量出血によるショック死

特記事項:スペースウォーカー号消失事件における重要な情報として彼の音声ログはアーカイブ化の後、厳重に保管する。

スペースウォーカー号からまた遺留品が発見されました。

と言う体裁でのシリーズ。

書いてる本人も全容は知らないし当事者も全容を知る由もない。

ただ分かることは、スペースウォーカー号に何かが入り込んだ。


さすがにアイデアが(ry

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