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その名を口にする時
漏れ出した気魂を啜るような
淡い呼吸だというのに
お前はまだ私の傍らに
寄り添ってくれるという
震える舌で
疾うに無くしたはずの
私の指をまだ探している
まるで許しを請うかの様に
でもね、それは違う
悪いのは私の方
剥き出しの柔い処を
断りもなく触れてしまったから
気高いロットワイラー種の
尊厳を傷つけてしまった
左手の指の数本くらい、いらない
そして、お前の為なら
この呪われた血脈、
忌むべきこの肢体
これも宿命というのなら
今こそ受け入れよう
フランケンシュタイン
私の名は、
Carla <カルラ>
カルラ・フランケンシュタイン
もう、怖いものなどない
恐れはしない
Zorn <ツォルン>
大丈夫、大丈夫
また、すぐに会えるから