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チートがあるとは限らない(打ち切り)  作者: 黒乃瀬 綾斗
3章 魔法使いの弟子編
25/30

23話 初依頼

あらすじちゃん「さぁて、前回のあらすじは」

前書きちゃん「前書きです。前回、セレンを買った女性はミリアという名の魔人族の女性で、ミリアがセレンを買った目的は、冒険者としてのサポーターが欲しかったかららしい。そして、サポーター兼弟子を務めることになったセレンは久々の外に堪能しながらも翌日、冒険者として組合に登録することに。そしてミリアとともに初めて受けた依頼、その中身はなんなのか?さあ、チートがあるとは限らない23話始まります」

あらすじちゃん「今回もあらすじ言えなかった!?というか、もう始まっていたの!?」

「師匠、なんの依頼を受けたんですか?」


 僕は、依頼の準備をする師匠になんの依頼を受けたのかを聞く。


「それはこれからのお楽しみ。あとセレンは、荷物管理などのサポートをするだけでいいから、緊張しなくても大丈夫よ」


 師匠は、そう返すと僕に荷物を詰め込んだバックをほうりなげる。

 このバックは空間拡張と重力軽減の魔法が掛けられているバックパックで、通常よりも荷物が多く入る代物だ。それゆえに値段が高い。

 師匠が持っているのは、古いタイプで師匠の師匠、大師匠からの貰い物だそうだ。


 それを背中に背負うと、練習用の杖を装備する。


「それじゃあ、いくわよ」


 準備が終わり宿屋を出ると、街の外へと向かう。

 街からそう遠くないところに、岩が剥き出しの鉱山がいくつも立っている。

 その中でも一際小さい鉱山に行くと、山の麓に空いていた洞窟の中に入る。


「エンチャント、ライト!」


 師匠は洞窟の中に入る時、無属性魔法のライトを木の枝に付与し、それを松明代わりに使う。


「無属性魔法はほかの魔法属性と違い、物に付与エンチャントする事が出来るの。だから、そこら辺に落ちている木の枝に、ライトの魔法を付与すると、明かりを簡単に用意することが出来るから、覚えておくと便利よ。帰ったら、ライトの魔法は教えてあげるからね」


 なるほど、無属性魔法は物に付与エンチャントすることが出来るのか。

 それと、魔法属性のことについても聞いた。

 魔法にはそれぞれ属性があるらしい。

 そして色んな属性があるなか、基本となっている属性がある。

 それは、火、水、風、土、無の五つで、それ以外の魔法属性は基本属性の複合とされている。

 例えば、火と風の複合属性が雷、水と風の複合属性が氷、水と土の複合属性が樹木など、その組み合わせは無限大に近いと言われてる。


 ちなみに、バックパックに掛けられていた空間と重力の魔法は、それぞれ無属性が入っているので、物に付与エンチャントする事が出来るそうだ。

 空間は風が2つと無が3つ分の複合属性で、重力は土と無の複合属性。

 ……やばい、空間魔法マジでやばい!

 だけどバックパックのは、限定空間拡張というもので、風と無属性それぞれ1つ分で作られた複合属性らしい。


 なんだ、つまらないの。


「セレン、警戒体勢。近くに何かいる」


 洞窟の中を下に向かって進んでいると、突然師匠が小さい声で警戒するように促す。その言葉で申し訳程度に杖を構えると、周囲を警戒する。

 すると後ろから、何かがこっちに向かってきている音が聞こえる。


「師匠、後ろです!」


「ええ、わかってる!セレンはわたしの後ろに!」


 師匠の後ろに回ると、渡された木の枝を音の聞こえた方へと向けて構える。

 師匠は足元に落ちていた石を拾うと、手早くライトを付与エンチャントしてそれを音の聞こえた方へと投げた。


 カラカラと石が転がり、何かにぶつかって止まる。

 石がぶつかった先にいたのは、体が岩で出来ている狼だった。


「ロックウルフね」


 ロックウルフと呼ばれた狼は、ガルアァ!と叫びながら、師匠めがけて噛み付きをしてくる。


「甘い!」


 師匠は、杖を構えると魔法を発動させる。


「シールド!」


 発動した魔法は透明の薄い壁を作り、ロックウルフの攻撃を防いだ。

 ロックウルフは、一度下がり様子を伺おうとするが、そこにもう一つの魔法が発動する。


「アースショット!」


 土の弾丸がロックウルフの体めがけて飛んでいく。

 ズドンッ!という音が聞こえると、ロックウルフの体がぐらりと揺れて倒れる。


「ふう、こんなところね」


「凄いです、師匠!」


「ありがとう。あと魔石の回収をするわよ」


 師匠に水袋を渡すと、バックパックの中から、大振りの剥ぎ取り用ナイフを取り出す。それを使って、師匠の指示を受けながらロックウルフを解体する。

 ロックウルフの岩は、そこら辺に転がっている岩と変わらないらしく、それを剥ぎ取りながら捨てると、お腹付近で魔石が見つかる。魔石は親指の第一関節ぐらいのサイズだった。

 それを魔石用の皮袋に入れると、ナイフとともにバックパックに仕舞う。


「終わりました」


「よく出来たわね、お疲れ様。それと次にロックウルフが出た時は、1人で素材回収をしてみること」


「はい!」


 そう会話すると、先ほどの道の続きを進む。


 魔石は冒険者の稼ぎの一つであり、倒した魔物は回収しなくとも魔石だけは回収しとけと言われるほど、大事な素材だ。

 僕の仕事はその素材回収と、ポーションなどを戦闘中、もしくは戦闘終了後に渡す役である。

 素材回収に関しては、最初の1回は師匠がどうやって剥ぎ取るかを教えてくれるが、2回目以降からは1人で回収する。

 あと今日は時間がなかったからいいと言われたが、普段から魔物の生態についても勉強するように言われた。

 何処に魔石があるか、貴重な素材があるかを、いちいち説明しなくても回収出来るようにするためだ。


 それから魔物との戦闘が4回あった。その内の2回がロックウルフで、あとの2回はコウモリ型の魔物だった。名前はポイズンバット、牙に毒を持っている魔物だ。

 この魔物は、魔石だけじゃなく毒がある牙も回収した。何でも上手く扱えば薬になるんだとか。


 と、前を先行していた師匠の足が止まる。


「ここが今回の依頼の目的地よ」


 振り返りこちら見た師匠の後ろを見ると、そこには湖が広がっていた。


「地底湖ですか…?」


「そうよ、ここにある水鉄鉱という鉱石を20kg取ってくるのが今回の依頼」


 水鉄鉱とは水属性の魔力を纏っている鉄鉱石、通称魔鉄鉱の事らしい。

 この鉱石を使い武具を作ると魔装と呼ばれる武具になるらしい。

 それは、普通の武器や防具よりも強く、特殊な能力を持っているのとのこと。


「さて、と。セレン、今からわたしは水鉄鉱を取りにいくから、周りの警戒は任せたわよ」


 いつの間にか服を脱ぎ、下着だけの姿になった師匠は、僕に警戒を任せると言うと、つるはしを持ち湖の中に潜ってしまう。


「ちょっ、待っ…!えぇ……」


 もし魔物に見つかった場合の事を聞こうとしたのだが、聞く前に湖に潜ってしまった師匠の姿を見て、僕はそう声をもらすのだった。

後書きさん「これがシルバー級冒険者の依頼?」

桐原優「そうですけど、どうかしましたか?」

後書きさん「水鉄鉱を取ってくるって簡単じゃない」

桐原優「いやいや、そんなに簡単じゃないですよ。そりゃあ後書きさんなら強いですし、簡単でしょうけど……」

後書きさん「そうかしら、でもあたしは神の中では下の上の強さよ」

桐原優「いやそれがおかしいんですよ!宇宙が破壊できてなんで下の上なんですか」

後書きさん「さあねぇ、宇宙の7割を破壊出来るのが神の最低条件だからじゃない?」

桐原優「……」

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