表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バベルの登塔者  作者: Crowley
一章 どこまでへも続く道
6/41

一瞬の贖罪からの再出発

明けましておめでとう御座います。今年も宜しく御願い致します。今年からでも宜しく御願い致します。

「お客さん着きましたよ。…………………おーい、お客さん!起きてくださいよ!」

「……………はっ、いっけね寝過ごしたって、もしかして着きました?」

「あぁ。着いたよ。どっからの出なのかは知らんけど、あんまりおのぼりさんだと財布スられるぞ?」

「はい、ありがとうございます。確か銅貨二枚位でしたっけ?」

「おう、丁度だな。頑張れよボウズ!」


ステファニーさんに念の為報告ぐらいはしておこうとガリア街に向かい、獣車で揺られいつの間にやら寝てしまっていた。


この国には何種類かの貨幣があり、先程払った銅貨一枚で地球で言うところの大体五百円ぐらいの価値がある。


獣車から降りてまっすぐステファニーさんのところへ報告をしに行った。店の方の扉から入ったら相変わらず閑散とした店内にカウンターから少し見える頭頂部。


カウンターへ向かうとステファニーさんが椅子に座ったままこちらを見上げて、小さい声でいらっしゃいとだけ言って奥の居住スペースに行き本題を話す。


「単刀直入に言います。カルゼさんとパーティーメンバーの二人が死にました。」

「そう」

「…………それだけですか?他に何か言うことは無いんですか?」

「皆無」


何故かステファニーさんは死んだ事に対してさほど何も思ってないように感じ、少し苛立ち紛れにカルゼさんのことを何も思ってないと失言してステファニーさんはキッと睨みつけもう反論する。


「私がカルゼに対して何も思ってないと?あんたは馬鹿なの?そりゃああいつの職業上危険なのは分かってるわ。ただね、何も思ってない訳じゃないわ。踏ん切りがついているだけ。悲しいのはあんたとそう大きく変わんないの。二度とそんな事を口にしないで。後、死んだ奴の名前も呼ばないで。」


ステファニーさんは店を閉めてから色々なことを話してくれた。


「私は多分もう既に聞いてるでしょうけどドワーフとエルフのハーフとは言っても寿命がとても長いの。エルフだけなら五百年ぐらいだけどドワーフはその半分より少し多いぐらいだから私の寿命はだいたい三百七十年ぐらいかしらね。私は今までいろんな人と出会ってきた。何でもできる人に弓の巧い人、元農家の不思議な人に、くだらない冗談が得意な人。色々ね。ただ、共通して言えるのは誰も彼もが私が看取る事がなかった。誰一人として。職業柄、死体が残ったり葬式が出来るのが少ない事もあるけど、みんな私が送る側だったわ。だから、知り合いの、それもだいぶ昔からの付き合いの人間が死んでも踏ん切りがついてしまうのでしょうね。」


途中自嘲気味に話して店側にヴォルフを追いやって扉を閉めた。うっすら外に漏れるのは、ステファニーさんの啜り泣きと嗚咽。


ヴォルフは静かに店の扉を閉めて掛札をcloseにしてからそこから逃げるように立ち去った。






───────────────────────






それからは約一ヶ月間程バタバタした。まずは当面の衣食住の確保。これはさほど困らなかった。アイテムボックス(以下『道具袋』)にいつの間に入れたのかメモ書きが入っていて、自由に使っていいとのことだった。


ただ、いくら多額とは言え限りある財産なので出来る限り節制をする事にした。元々の俺もケチケチしていたタイプだったのでちょうど感覚も慣れているようだ。


これにより、最低限のサービスの受けられる宿を借りたのだが思いのほか安く銀貨一枚、日本円にして恐らく一万円程。単純計算で一日三百三十三円となりサービスのレベルが低いものの、とてもお買い得?である。


衣類でさえも道具袋に入っていて、派手派手なコート以外にも俺には少し大きいものの普段着などが一週間分ぐらいあった。


そしてここからが最も大変な『職探し』が始まった。受けられる依頼が魔獣の毛皮などの高額なものはいっさいなく、野生動物の毛皮の運搬や各地方への伝令、逃げた家畜の捕獲etc………。まるで便利屋の仕事の気がしてくる。


遠くにいかないものはすべてやりきっても次のランクまでは上がらない。そんなこんなで丸一月も費やしてしまった。ランクはまぁいずれあがるだろうから残された課題は残り一つ。


「やっとこいつらの処理にはいれる。」


こいつらとは、そう。トゥリィで見つけた謎物品達である。国の許可がどうのこうのは関係ないらしく、これまたメモに書いてあったことだが国に言わなければバレないらしい。


そしてこの一ヶ月で先天性スキル(ギフト)を得た。異世界モノには必ずと言っていいほどあるいわゆる『鑑定』だ。魔力をほんのわずか消費すればより詳しい内容が見れるのは嬉しい誤算だった。


「何にしろ、使い勝手がいいといいな。使える物がいいよな、売ったらバレるかもだし。」


そう思い、とりあえず一番最初に出てきたものから『鑑定』してみた。


 ※※※   ※※※   ※※※   ※※※


煉獄の指輪

付与魔法 輪廻 天帝神威 降魔

備考 三つで一つの指輪。


※   ※※※   ※※※   ※※※   ※

 ※※※   ※※※   ※※※   ※※※ 


荊棘の耳飾り

付与魔法 拘束 虚空絶無 聖域

備考 二対で一つの耳飾り。


※   ※※※   ※※※   ※※※   ※


まず、指輪とイヤリングは放置。装飾品だし。次に懐中時計。これは何かスキルを付与されているようで、内容は見れなかった。練習すれば見れるかな?それはさて置き残りの三つが難関である。


まずは本の方。人の皮で出来ていることは以前知り得たが、内容までは分からなかった。だがこのギフトがあれば内容までもが把握できる。はず。本屋で見れたし。


説明文によると、


 ※※※   ※※※   ※※※   ※※※ 


題名 なし

著者 テオフラストゥス・ホーエンハイム

価格 非売品

備考 神代魔法の研究書。古代魔法、現代魔法の原点の研究。解錠時、花布が外れた時に自動発火、炎は消えることなく焼却。

内容 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□………


※   ※※※   ※※※   ※※※   ※


と、あり内容は結局分からなかった。魔法的な知識の専門書だろうし、今は分からなくてもいいかな。読めたって意味が分からなかったと思うけどね。


次に派手派手なコートを取りあえず着てみることにした。これは単なる興味本位で着るだけであってそんな派手なものが好きなわけではない。ないったらないのだ。………一体誰に弁明しているのだろう。


案外、サイズがぴったりと合って着心地が良かった。それもそのはず。『鑑定』をしてみたところこんな感じであった。


 ※※※   ※※※   ※※※   ※※※ 


名称 エンペラーコート

付与魔法 環境適応 最適化 認識阻害 調整 自動修復

備考 エンペル帝国初代皇帝、(すめらぎ)(みかど)によって創られたコート。主に祭事でのみ使用され、皇氏のみ常時着用していた。認識阻害の深度は色しか正確に残らない程度。ただし、コートにのみ適応されるので着用者の顔の把握は可能。


※   ※※※   ※※※   ※※※   ※


つまり、どんなサイズに変化できる上にコートの印象は相手に伝わらない。つまり派手がバレない!普段から着れるという便利さ!なかなかに使えるかもしれない。


そうは思ったものの、印象を誰かに伝えないのなら派手にする必要性がないと気付き、どうでもいい疑問点が見つかった。


そして最後に匕首。鞘も柄も漆黒に塗られ窓から差し込む日差しで黒光りしている。鞘から抜いた刀身も黒いのがどうやって造ったのかは皆目見当がつかない。


死んでしまった三人でも抜けなかった匕首が、あっさりと抜けてしまった事に吃驚なのは言うまでもない。


それよりも驚きなのは『鑑定』ができない事だ。正しくは表示がされないのではなく、表示された中に何も書かれていないのだ。


どうしたものか考えていると、小さな声で自分の名前が呼ばれたような気がした。振り返ったりドアの外や窓から顔を覗かせてもこちらに反応を示した者は誰もいない。


すると今度は小さいは小さいが、それでももう少し大きな声で呼ばれた。今度は明らかに自分を呼んでいる。聞こえたと思った方向を見ても誰もいない。


そして今度は普通に話すのと同じ大きさで名前を呼ばれた。それも()()()で。すると、何事もなかったかのように、頭の中の声は話し始めた上に


『ヴェア・ヴォルフ様。私の名前はアナスタシア。アナスタシア・インペルと申します。親しい友人からはアナと呼ばれていましたが、どうお呼びくださっても構いません。それでは貴方を我が主として登録させて頂きましたこと、心より感謝申し上げます。これより、私は主殿の所有物つまりは奴隷の身分と同等、あるいはそれ以下とさせて頂く訳ですが、何かご不明な点や気になることなどがごさいましたら、何なりとお申し付け下さい。』


とふざけた事を言い始めた。流石にこの状況だとご不明もなにもこの不思議な状況がご不明だと思う。それより今は声の主を捜さなければ。いい加減この下らない遊びを終わらせなければ。


『何を仰られているのか私には到底想像も致しかねます。とりあえず、今この場における状況を整理します。この場所、宿屋の一室と推察致しますが、場所についてはここ以外の場所の情報を知り得ておりませんので場所についてはここまで。六月二十八日十五時三十七分二十九秒、気温二十一℃、湿度五十四%今この場における情報はこれまで。続きまして主殿の今のこの状況に関してですが、私の魂の波長と同質のものであるが故に私の主として登録されました。以上です。』


もう何が何だかわかんないんだけど。取りあえず頭の中の考えがダダ漏れだから会話が成立して独り言を言うヤバい奴にならないのはわかった。んでお前はどこにいるの?


『主殿の手に握られているその匕首でございます。封印魔法により魂をこの匕首に閉じ込められ、いつの間にか眠り、そして目が覚めると主殿の顔が目の前に。』


あー、そーゆーことね、完全に理解した。それよりもそこから出れないのか?考えがずっとダダ漏れって考えるとめっちゃ辛いんだけど。精神的に。


『それでしたら生者死者問わず、心臓に刺して頂ければ匕首の付与魔法(私の魔法)で刺した対象に憑依する事が出来ます。私的には女性のほうが動きが慣れておりますのでそのようにして頂ければ幸いにございます。』


あ、そうですか。そんな感じで、彼女と、俺の精神的健康の為に彼女の肉体探しに出掛けることになった。翌日から。






───────────────────────






『そもそも。そもそもどこに自分の命を投げ捨てるような真似をする女性、というより人間が居るのだろうか。自殺志願者がいない訳ではないのであろうが、日本にいた頃よりも危険が蔓延るこの世界なら森で寝ていれば勝手に魔物が食べてくれる。志願者を探すだけでも時間がかかる。だからと言って誰かを殺すのは嫌だし、それよりも死体と暮らすのはそれはそれで嫌だ。そんなことを愚痴ってみたらそれも私の魔法で何とかなりますって言っていた。ので少し安心している今日この頃。』

『何をナレーションしているのかな?』

『いえ、主殿の考えるであろう事を代弁したまでのこと。何も賞賛に値するほどの事ではありませんよ。』

『しねぇよ!実際当たってはいるけどね!』


アナスタシアとの衝撃的な出会いから数日。何とか探してはいるものの、一向に見つからない。道すがら色々な機能や本人の事をアナスタシアに聞いた。


彼女?は体内の魔素(マナ)を通す事によって伸び縮みするそうだ。もっと言えば彼女の意志でウネウネさせたりも出来るとか。何でも生きていた頃の技術により、錬金術と魔術の複合が出来ていたらしく、今ではいわゆるオーパーツ的なアレらしい。


他にも件の『憑依』や、大体半径一メートルより外であれば持ち主の思考を読むことはできなかったりだとか、『憑依』したあとの空の匕首なら相手の魂を逆に抽出する事も可能だったりと、まあまあというより国宝モノの代物であることが判明。


一緒に置いてあったものの事は知らないみたいで、自分のいた所も知らないようだった。彼女の人間だった頃の話は聞いてみたが覚えておらず、覚えていても教えないとまで言われた。


肉体探しの散策に疲れ、広場の噴水の縁に座り休憩する事にした。うなだれていると()()()別の修道女が話しかけてきた。しかも今日は二次創作でありそうなシスターな感じだった。


「どうされましたか?悩み事ですか?」

『またきたんだけど。』

『しょうがないですよ。きっとノルマがあるのでしょう。』

『お前懐広いな』

「あのぅ……」

「あぁ、はい、聞こえていますよ。悩み事っちゃあそうなんですが誰かに話せるような内容では無いですよ。」

「そういう時の私たちです!ご相談内容は誰にもお話は致しませんし、勿論何か見返りを欲している訳ではありません!百%善意です!」


なんかこの人めっちゃぐいぐいくるんですけど。というよりも、殆ど普通の事しか言ってないような気がする。


『ただ、百%善意っていうのは……』

『言い過ぎな気もしますね。』

「あの……何故一々会話が途切れるのでしょうか」

「ああ、いや、こちらの問題だから。大丈夫。それと、百%善意なのは恐らく君だけだよ?」

「え?」


確かにこの修道女さんは善意なのだろうが、実は別の人が以前にも同じようにして話しかけてきたことがある。


一番最近の事で言うなら昨日話し掛けて来た修道女はしれっと信者の会の契約書に署名をさせようとしてきたし、その前の日には修道士の人が相談料と称して金を要求してきた。勿論両方とも突っぱねたが。


「そうでしたか、そんな事が…うちの教会のものがすみませんでした!……それで悩み事と言うのは?」

「切り替え早くないですか?よく精神が図太いって言われません?」


その後もしつこく聞いてくるので、取りあえず向こうのホームグラウンドで話し合う(やりあう)事にした。


『主殿がいつになく喧嘩腰ですね。珍しい。』

『お前ちょっと喜んでるだろ?『フフッ』フフッじゃねえ』

「着きました。ここですよ!教会って言うには少し小さいんですけどね。」


彼女が指したのは一般的な教会よりふた周りぐらい小さな教会であった。話を聞くための部屋を用意するといって俺を中に通した後小さい小部屋に駆け込んでいった。


中の内装は普通の教会と同じ感じだったのだが、こちらへ向いている非難するような視線が煩わしく、聞き耳を立てると、『そんなこったろうと思ってたよ』や、『またあいつかよ』だったり『死ねよ売女』、『あんな淫乱女は奴隷堕ちすればいいのよ』など俺に対してではなくさっきの修道女さんに対してであった。


批判の意味を込め彼等を睨みつけると蛇に睨まれた蛙のごとく縮こまり、そそくさと散って行った。すると、少し遅いタイミングで彼女に呼ばれたので小部屋に入った。


小部屋は元々懺悔する場所だったらしい。そこを都市長の意見により相談部屋として再利用したらしいのだが、話題が盛り上がった最初だけしかあまり使われずその上寄付金もほとんどない為に今では押し入れに早変わりしたらしい。


「それではまず自己紹介から始めましょうか」

「あ、はい。ヴェア・ヴォルフと申します。」

「私はセシリアと言います。家名は無いのでセシリアと呼んで下さい。それでは最近の出来事から話して頂きましょうか。」


というわけで、初めて目覚めてから色々省略しながらも噴水で座っていたところまでを話し終えると、プルプル震えながら驚愕の表現をしていた。


「えぇ!ヴォルフさんは記憶を無くされてたんですか?!じゃあそれが相談内容と言うわけですか?」

「いえ、そんな些事ではなくて全くの別件で自殺志願者の女性か、女性の死体が必要になってですね」

「そ、そんな些事って…それよりも優先順位が高い女性の死体って……」


そこまで言った後、セシリアさんは顔をカァッと真っ赤にしていた。いや待て、一体何を想像したんだよ?


『主殿、そこは一体ナニを想像したんだよ…にございます。死体で何て……業が深いです。』

『もうお前は黙っとけとよ。』

「何を想像してるのか分かりませんが恐らく違いますよ?」

「え?あ、あぁそうですよね!は、はははは、はぁ。すみません。ええと、そうですね、必要になる目的がわからないですが、妥協点を見極めるのがいいでしょう。必要になる目的が、肉体が必要なら、人形なんかでもいい………みたいな。」

「まぁ、何となくは分かりました。」


要は使用用途さえ合ってれば死体じゃなくても良くない?って事なのだろう。そう言えば。お節介ではあるが、彼女にさっきのような嫌みを言われていたことを伝えた方が良いのだろうか。


「どうしたんですか?あ!まだ何か悩み事が?」

「そんなキラキラ目を輝かせて言う事ではないでしょう?まぁ、あってはいますけど。これはお節介の類になるんですが、本人に言った良いのでしょうか?」

「私個人としてはお節介をやくのは好きですが、やかれるのはちょっと………」


そんなものだろうか。それでも少し気になるので友人Aの事について悩まされている感じに説明しようと試みる。


「そうですか……自己完結させたいので訊きますが友人がかくかくしかじかでして、第三者が向こう側に仕返しをしたほうがいいですかね?」

「それは、うぅん、物語か何かですかね?まぁ、そうですね。同じ女性の一人としては嬉しく感じます。ただその後その人に報復が無いように徹底的にやった方が安全ではあります。」


そんなものか。それなら大丈夫だなと安堵し一つ気になっていた事を聞いてみた。



「これは単なる質問なんですけど、セシリアさん以外の人が勧誘に来ていたのって何でなんですか?」

「先程もこの部屋について説明したときに言ったように、寄付金があんまり無いものですからここの支部長の神父様が信者を増やそうって言ってまして。いくら教会と言えどお金がないと土地の周辺を維持する道具や私達の食べ物も買えません。お陰でここの皆はここ数ヶ月は水と塩と何とか栽培出来ているイモしか食べて無いのですよ。」


思い返せば確かに必死ではあったが生への渇望であったとは。危機的状況なのは分かった。どうしようか、あの陰口野郎どもを助けてやろうか。


『そうですね、彼女を救済するのは主殿の自由ですが彼等を助けてやる必要は皆無かと。』

『───そうだな。つーか勝手に話に入ってくんなよ。話しかけた時だけ返事をしろ。』

『承知致しました。申し訳御座いません、主殿。』

「それなら、この後食事でもどうですか?まだ昼食を済ませて無いんですよ。代金は私が持つので。」

「しょ、食事ですか!うぅん、─────では、ご好意に甘えてもいいですかね?」

「大丈夫ですよ。何にしましょうか?」


なぜか彼女と話していると心が休まる。暫くアナスタシアに心を読まれすぎて疲れていたのが休まっていくのが感じる。あぁ、顔がにやけそう。


『主殿、私を呼びましたか?飛び出ましょうか?』

『呼んでないから飛び出てくるな。』






評価やメッセージなどお待ちしております。




読者の方からの御意見などを聞いてみたいなぁ。と思う今日この頃。


「しょうがねぇなあ、登録してやろうか。」

なんて思って頂けたらば、何卒、ブクマ登録宜しく御願い致します。

m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ