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白き剣聖と黒き賢者  作者: Dorago
一章 禍いの黒猫
5/38

5.魔法

文字数を少しでも増やします。

ブックマーク、評価よろしくお願いします。



6/13

書き足しと書き直し、行間を開けましたので、読みやすくなっていれば幸いです。

 転生してから三ヶ月。


 暇だ。


 最初のうちは家の中を散策するつもりだったけど、いざ出ようとしたらすぐにトルネがやってくる。



「そこから出てはダメです。レン様」



 そう言ってすぐに僕を抱き上げて元の位置にもどしすのだ。


 しかし、ここ三ヶ月何もなかったわけではない。


 僕の家族についていろいろとわかったのだ。


 父の名前はレオ=フィン=ベルトリート。


 金髪碧眼の美男子だ。


 貴族のオーラとでもいうべきものが体から滲み出ていて、バリバリの仕事人間なのだろうことが予想できた。



 母の名前はサラ=フィン=ベルトリート。

 腰まで届く長い黒髪に黒い目が特徴的な美しい女性だ。顔つきは柔らかく、優しいお母さんという言葉がよく似合う人だ。


 しかし、転生初日にも思ったが、この夫婦若すぎる。


 僕で4人目になるのだが、この夫婦まだ25だという。


 解せぬ。


 長男の名前はアルカス=フィン=ベルトリート。


 次男の名前はオルカス=フィン=ベルトリート。


 何をしているのかわからないが、この二人に関してはまだあったことがない。


 最後に長女のアメリア=フィン=ベルトリート。


 3歳の少女で、透き通った白い肌に綺麗な碧眼を持ち、腰まである金髪がとても似合う可愛らしい少女だ。サラ母さんを若返らせて金髪碧眼にするとこうなるのだろう。


 噂をすればなんとやら、アメリア姉さんがやってきた。



「レンー遊びに来たよー」



 アメリア姉さんは赤ん坊である僕を可愛がってくれるのいい姉なのだが、精神が高校生な僕は相手をするのが面倒なので寝たふりをしてやり過ごそうとする。


 スースー。


 するとアメリア姉さんはつまらなそうにする。


「あれ寝てるの?残念。今日は書庫から魔法の本を持って来たのに」


 魔法の本!?


 読みたい!


 うちの姉は魔法で釣るなんて卑怯だ。


 いえ、僕がちょろいんです。


「あうへー(まってー)」


「なんだ起きてるじゃない。よいしょ」



 僕が起きてると気づくとすぐに僕の柵付きベットをよじ登り、中に入ってきた。


 そして本を開き、読み始めた。


「今日はねー。オリヴィアって読むのかな?の魔法の本って書いてあるのを持ってきたんだー」


 ふむふむ。


 オリヴィアは人名かな?


 どんな内容なんだろうか?



「えっとねーまず……あれ?これなんて書いてるんだろう?読めない。ごめんねレン」


 読めないと分かるとアメリア姉さんはざんねーんと本を閉じる。



 (うん?読めるから持ってきたのでは?)


(いやいや、本の題名は読めてるんだから字が読めないわけではないはずだ)


(つまり姉さんが読めない別の字で書かれている可能性がある)


(読めるかわからないけど見てみたいな)


「あいあい」



 僕は手を出して貸して貸してとねだってみる。


「見たいの?いいよ」


 姉さんは本を僕と自分との間に移動させた。


 そうして見せてくれた本の中にはなんと日本語が書かれていた。



(どういうことだ?どうして日本語が?)



 この世界に来たときは言葉が通じたので文字も余裕だろうと思っていたが、文字に関してはさっぱりだった。


 だから目の前読める字があることはは僕にとって衝撃的だった。


 しばらくの間、感傷に浸っていると



「アメリア様ー。お勉強の時間ですよー」



 とトルネの声だ。


 最近のトルネは仕事にも慣れて来たのと、僕の手間が全くかからないとのことで、アメリアの勉強係も担っていた。



「もう?それじゃあ今日はこれで終わり。バイバイ」



 そしてアメリア姉さんは僕のベットから出て自室に戻った。


 持ち出した本を残したまま。


 アメリア姉さんは後で怒られるだろうが、僕には関係のないことだ。



(とりあえず読めるんだし、まずは魔法だ)



 ーーこの世界には誰でも使える基本となる属性とごく稀に使うことができる人が現れる特殊な属性がある。


 今回はその中から四種類ずつ紹介しよう。


 基本属性 【火】 【水】 【風】【土】

 特殊属性 【光】 【闇】 【治癒】【無】



(うーん何が使えるのかな?)



 僕は魔法が使えるかもしれないことに興奮していた。


 ページをめくると各属性の詳細が書かれてあり、そのすぐ下に詠唱文がある。


 これを読んで試すらしい。



(まてよ?たしか神様がこの世界は魔法はイメージを元に放つものだって聞いたんだけど。もしかして…)


(ファイア!)


 ボゥ


 心の中で火をイメージして唱えると指先から火が出た。


 しばらく僕は自分の指を眺め惚けていた。



(……びっくりしたー。やっぱり詠唱は無しでもいけるみたいだな。よし、次だ)


 なんか地味だな。


 もっとこう派手なものをイメージしていたのだが。


 まぁ火事になんてなられても困るから良かった。


 ほかの属性でも試してみました。


【水】は水滴が少々。


【風】は手で仰いだ時に来る程度の弱い風。


【土】は小さな石ころができた。



(次は特殊属性だな)



【光】は指先が小さく光った。


【闇】も指先で、黒い物体の塊ができた。


 そして【治癒】はというと…体がなんか光ったような?


【無】は特に変化はなかった。


 が、【無】属性を使った途端急に体が重くなって、動かなくなった。



(なんだ?何が起こったんだ?)



















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