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虹色のカイロス ◆メサイアたちの邂逅  作者: 白川通
第2章 不機嫌なヴィーナス
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第10話 花見のあと

※第二章です。

※明日乃視点で始まります。

 新学期が始まって最初の週末の昼下がり、天城(あまぎ)明日乃(あすの)は、桜の散る公園にいた。

 散って来た花びらを、(てのひら)で受け止めてみる。

 桜の花びら一枚一枚は、思ったよりも白い。たくさん集まった時に、桜色に色付いて見えるのかも知れない。


 桜花の上に広がる青空が、やや濁って見えるのは、明日乃の本当の瞳の色を隠すために、黒いカラーコンタクトをしているせいだろう。本当の世界はもっと、澄んで見えるはずだが。


 ――なぜ私は、ここにいるのだろう……。


 今年最後の桜を見たかったからか。それとも、自分に殺される運命の朝香瞬という少年に、好奇心に近い感情を持ってしまったからか。

 研究所にいても、今日すべきことは別段、なかった。

 時間があるという理由だけで、明日乃は、朝香瞬の花見の誘いに応じたのだろうか。


「一応、瞬には、当たって砕けてみいとは、言うてみたものの、や。まさかホンマに、アスノちゃんが来てくれるとは、ワシも、思っとらへんかったで」


 明日乃は、和仁直太の浅黒い顔を見た。

 L組のムードメーカーで、朝香瞬が作った友人らしい。直太がこの後、瞬に味方するつもりなら、明日乃の敵となる少年だった。


「私も、天城さんとは一度ゆっくり、話してみたかったのよ」


 宇多川鏡子は、級長に選ばれた才媛だ。

 良家の子女らしく上品で、気が優しく、世話焼きの少女だった。小耳に挟んだところでは、「兵学校一の美少女」らしい。


「ぼ、僕もそうだよ。天城さんと、話すの、初めてで……何か、緊張するんだけど」


 鹿島長介は、小柄で痩せ型の、内気で真面目な少年だ。

 だが、見かけによらず、十七期では、総合序列一〇位の実力者らしい。もっとも、明日乃に匹敵するサイを放てる者など、予科生には、在籍していないだろうが。


「しっかし、瞬は、失礼千万なやっちゃな。美少女二人が付き合うてくれたはんのに、その前で、居眠りしとるとは」


 ふだんは口達者なくせに、さっきから、急に何も喋らなくなった朝香瞬は、どうやら居眠りをしているらしかった。


 舟を漕いでいた瞬の頭が大きく揺れ、明日乃の右腕に重みが生じた。

 (もた)れられた明日乃が動かないでいると、しばらくして瞬のほうから、小さな鼾が聞こえて来た。


 瞬の表情は、明日乃の眼の位置からは見えないが、明日乃の肩に寄り掛かったまま、熟睡を始めたようだった。

 井の頭公園の花見の場所取りは、激戦だった。場所も狭いから、明日乃たちも、ささやかな空間を譲り合って、座っている。


「ホンマ、幸せそうな寝顔、しとんのう」


 長介が、瞬を弁護するように、身を乗り出した。


「あ、朝香君は、今日も、三時前には、起き出して、勉強していたからね。僕より遅く、寝たはずなんだけど……」

「朝香君は部活でもいつも、全力疾走だもんね」


 鏡子が瞬を見る眼には、何か他に向けるのとは違う想いが込められている気が、明日乃には、した。


「こら、起きんかい!」


 直太が空になった炭酸ジュースのペットボトルで、瞬の頭を、ポカリとやった。

 それでも瞬は、起きなかった。直太に激しく揺さぶられると、瞬は身体をびくつかせて、目を覚ました。


「あ、ごめん。……天城さん、何か急に眠くなって」


 瞬は辺りを見回し、明日乃に(もた)れて寝ていたと気づいたらしい。


「……授業中も、よく寝ているわね。後ろにいたら、すぐに分かるもの」


 明日乃の言葉に、瞬が赤くなって頭をかくと、皆がどっと笑った。


 明日乃は、笑った記憶がなかった。一度もないのだと思う。作り笑いをしてみる性格でもなかった。

 頭では可笑しい話だと思っても、笑いには結び付かなかった。気づけば、反応し遅れていた。


「そうだ、長介。そろそろ必殺の花見団子、披露しようよ」


 瞬が促すと、長介がうんうん頷いた。

 瞬が、長介に手渡された銀色のランチボックスを開くと、三色の串団子が一〇本、入っていた。

 サッと手が伸び、直太が三色を一度に頬張った。


「なかなか美味いやんけ」


「ほんとうね。うちの男子は、お料理も上手なのね。甘すぎないし、柔らかさも、ちょうどいいわ」


 上品に一つだけ口に入れた鏡子が、笑顔で評した。


「何しろ、作り立てだからね」


 瞬が胸を張り、長介が照れて(うつむ)いていた。

 実に悪意のない人間たちだ。

 だが、「往々にして、善人の善意こそが、人類を滅ぼすのだ」とは、研究所の瑞木(みずき)所長の口癖だ。


 明日乃が手を出さないでいると、瞬が一本取って、差し出して来た。


「天城さんも、試してみてよ。僕が、長介に教えてもらいながら、作った渾身の大作なんだ。意外なんだけど、これ、お豆腐を使うんだよね」


 串団子の狭い持ち手を取る時に、二人の指と指が触れ合った。

 一番上のピンクの団子を一つ、口に含んだ。口を動かす度に、控えめな甘さが広がっていく。弾力感もあった。


 隣の瞬が、明日乃の顔を覗き込んでいた。感想を求めている様子だった。


「……やさしい、味がする」


 瞬が嬉しそうに微笑んだ。


「よかったら、僕の分も食べていいよ、天城さん。実は、味見しながら、けっこう食べちゃったからさ」

「ぼ、僕も……。だから、みんな、食べていいよ」


 長介の言葉の終わらぬうち、動き出した少年がいた。


「ほな、ワシが、もらお」


 すでに二本平らげた直太が、素早く団子に手を伸ばして来た。すかさず、瞬が手をぴしゃりと叩いた。


「さすが、すごい反射神経ね」


 鏡子がくつくつ笑った。


「僕は、天城さんに言ったんだ」

「何やそれは? 差別やないか。おいおいまさか瞬、お前、みんなのアスノちゃんに、気があるんとちゃうやろな?」


「な、何を言うんだよ!」


 なぜか急に顔を真っ赤にした瞬が、直太に掴み掛ろうとした。

 直太は仰け反って逃げる。長介が間に入って、瞬を止めた。

 瞬の隣では、鏡子が口を少し尖らせている。


 楽しそうにしているな、と、他人事のように思う。でも、何が楽しいのだろう。明日乃にはよく、分からない。

 自分は、何かを、楽しいと感じた記憶があるだろうか。

 ……ない。

 

 いつの間にか喧噪が収まっている。

 直太が人差し指で、鼻の下を横にこすりながら、瞬と明日乃を見た。


「なあ、瞬も、アスノちゃんも、ごっつ寂しいやろけどな。ワシらを家族やと思たら、ええねんで。ワシも、田舎から出てきて、ホームシックになる時があるんや。ワシの口うるさいオカンみたいなんでも、おらんと寂しいモンやからな」


「ありがとう、直太」


 オブリビアスには家族がいなかった。本当はいるのかも知れないが、誰なのかが、分からなかった。

 だが、明日乃はその事実を、何とも感じていない。当たり前の話で、何の不自由も、なかった。


 ――天城明日乃……自分はいったい、誰なのだろう。


 あの≪忘却の日≫、明日乃は、「国立時空間研究所」にいた 。正確に言えば、虹色の時間が終わった後、ベッドの上で目を覚ました。その傍らには、所長の瑞木(みずき)がいた。


 あの日、記憶を失うまで、明日乃は、研究所で何をしていたのだろう。

 忘却の日の前から、明日乃は無感動な人間だったのだろうか。なぜ明日乃は、他の予科生のように、夢を持てないのだろう。昔は何を希望に生きていたのだろう。


 今の明日乃は、≪救世≫という使命のために生きていた。

 そのためには、メサイアたちを消さねばならない。さしあたって他に、明日乃がやるべきことは見つからなかった。


 完全なオブリビアスである明日乃は、数か月分の過去しか持っていない。多少記憶が残るオブリビアスもいると聞くが、明日乃は違った。まるで、昨年のクリスマス・イブに、世に生まれたように、記憶が欠落していた。


 明日乃が殺害しようとした時、瞬は、生きる意味を問うた明日乃に対し、「過去がないなら、未来を語ればいい」と応じた。

 朝香瞬を殺害し、すべてのメサイアたちを始末して、使命を果たした後、明日乃は、残された未来を、何のために、生きればいいのだろう。


「担当のおじいさんが、異様に口の臭い人でね。そのくせ、名前は大事だって、長々とお説教するんだよ。まあ、ボランティアだし、文句は言えないんだけど、とにかく暇を持て余しているらしくてさ。やっとリストを示してくれたんだけど、こっちの応対次第では、まだまだお説教が続きそうだったからね。僕も慌てて、『すみません、その一番目の名前でいいです』って、言ったわけだよ」


 さっきから瞬が、名前を決めた時の様子を、面白おかしく語っていた。いくぶん脚色されているのだろうが。

 笑い取ろうとしているようだが、瞬は下手糞なようだ。合わせて笑ってくれているのは、笑いの沸点が低い鏡子だけだった。


「自分の名前、そんな投げ遣りに決めるかぁ、しかし」


 明日乃は、瞬の顔を穴が開くほど、見詰めた。

 明らかに美男子の部類に属している。明日乃は特に関心がないが、兵学校でも恐らくトップクラスだろう。


 だが、明日乃は、瞬に対し、何の感情も抱けなかった。≪忘却の日≫に、時の神様は、明日野の記憶だけでなく、感情をも奪い去ったのかも知れなかった。

 つまり、瞬を見ても、明日乃の心の海には、さざ波一つ、立たない。


 ――わたしは、朝香君に、何も感じない……。

 ――だから、殺せる。


「ねえ、天城さんは、寮に入っていないけど、どこから通っているの?」


 鏡子のソプラノに対し、明日乃は短く答えた。


「……研究所の、宿泊施設」

「それって、国立時空間研究所?」

「……そうよ」


 瞬以外の三人から、どよめきが起こった。きょとんとする瞬に、直太が説明する。


「兵学校は全寮制やけど、例外がある。鏡子ちゃんもそうやけど、VIPだけは、特別扱いを認めてもらえんねん。ホンマは長介みたいな、名家の御曹司も自宅通学できるんやけど、ワシら下々に親しゅうしてくださったはるわけや。しっかし、明日乃サマが、研究所のVIPでいらしたとは、この和仁直太、お見逸(みそ)れ致しました」


 直太が大げさに頭を下げると、また、明日乃以外の皆が笑った。


 近くで、酔っ払いが歌い始めた。

 夜の接近を思わせる、やや肌寒い風が吹き始めると、鏡子が撤収を指示した。男子が後片付けに入る。


「長介、基礎理論の最後のほうの『ガロア計算』の章なんだけどさ、質量と移動距離のグラフで、分からない箇所がいくつか出てきたんだ。ちょっと、教えてくれないかな」

「あ、朝香君、もうそこまで行ったの?」

「おいおい、休みの日くらい、勉強の話、やめとかんかいな」


 明日乃は、最初から当たり前のようにサイが使えたが、空間操作理論は、忘却の日の後、三か月で速習した。瞬と長介の交わす言葉の意味は、理解できた。

 寮と研究所は、途中まで方角が同じだった。研究所は歩けば、三十分程度かかるが、明日乃はテレポートで移動したことしか、なかった。明日乃の命を狙う者がいるらしく、危険だと言われていた。


 帰り道、空間操作理論談議に花を咲かせる瞬、長介、鏡子から逃げるように、直太が隣へ来た。


「なあ、Lクラスで、アスノちゃんのファンクラブが結成された話、聞いとるか?」

「……知らない」


 もちろん、初耳だ。関心も、なかった。


「元々、鏡子ちゃんのファンクラブはあったんやけどな。不肖、このワシが会長を務めとるし、兼務はでけへんやろ。さりとて、アスノちゃんのファンクラブを作らんわけにはいかん」


 別に、作る必要はないと思うが、明日乃は、何も言わなかった。


「ほんで、ついに結成されたんや。会長は、誰やと思う?」

「……分からない」


「瞬や。瞬に、決まっとるやないか。あいつ、アスノちゃんに首ったけやからのう」


 明日乃は笑わないが、直太は大笑いしているから、直太特有の冗談に過ぎないのだろう。

 直太の与太話を聞いているうち、橋の(たもと)に来た。

 鏡子は、テレポートで実家に帰るが、基礎理論の話が終わらないので、寮まで付き合うらしい。明日乃には関係ない話だ。

 四人が明日乃に向って手を振ると、明日乃は小さく左手を上げて返した。


 天城明日乃が、玉川上水沿いの道を選んで、研究所へ戻ろうとしたのは最初、人目のない場所で、サイを使おうと考えていたからだった。

 サイの利用は、兵学校生の自己鍛錬として許容されていたが、問題は明日乃の動作光だった。


 明日乃のサイ発動量は、同年代のカイロスに比べれば、桁外れで、強く明るく輝いてしまう。のみならず、発動色が問題だった。何も加工しない場合、明日乃のサイ発動光は、プラチナ色に輝いた。だが、現在の時空間操作理論では、ありえない発色らしい。


 それに今、明日乃はエンハンサーを身に付けていなかった。エンハンサーなしでサイを発動できると知られれば、面倒だ。

 ゆえに研究所では、明日乃に対し、真に必要のない限り、サイの発動を控えるよう、厳に禁じていた。


 明日乃は、すぐに遠距離テレポートを使わず、しばらく公園内を歩こうと考えた。初めての花見をした、甘酸っぱい余韻をまだしばらく、味わっていたかったから、かも知れない。

 完全なオブリビアスである明日乃にとって、花見と同級生たちとの触れ合いは、新鮮というより、この世で初めての体験だった 。


 花見客たちの喧噪(けんそう)を離れて、明日乃は玉川上水沿いを歩いていく。

 やや強めの春風に吹かれながら、名も知らぬ小さな橋を渡った。

 広いトラック・フィールドに出た。≪大災禍≫を経た後で、人はずいぶん減ったが、それでもランニング姿でトラックを周る人たちが、何人もいた。

 

 沈み始めた陽が、高い樹々の切れ目から、柔らかく明日乃を照らした。

 数枚の桜花が、風に乗って遊び、明日乃のもとへ運ばれてきた。

 今、本当の陽光は、桜は、どんな色をしているのだろう。明日乃はどうしても、確認したくなった。


 明日乃は、右手の人差し指を右目の横にやり、目尻を上から右下へと動かした。左目にも手を遣って、カラーコンタクトを外す。

 地面に、無粋な黒いカラーコンタクトが二つ、転がった。

 

 明日乃は、暮れなずもうとする空を見上げた。


 ……これが……世界……


 濃霧が晴れるように、明日乃の眼前に、本物の世界が広がった。

 世界は、明日乃が思っていたより、優しく、明日乃を受け容れてくれる気がした。

 新緑に変わり始めた林の香りが、風に乗って、流れて来た。


 これで、十分だ。

 明日乃に、これ以上の贅沢は許されまい。あと何年を生きられるのだろうか。明日乃には、時がなかった。研究所に戻ろう。

 テレポートをする場所は、人のいない雑木林か、トイレの個室だろう。せめて花を愛でた今日くらい、心地よい場所でやりたかった。


 明日乃は、トラックを背にして、歩を進めた。

 突然、心臓がドクンと鳴った。


(いけない! ……まさか、今、ここで……?)

 

 明日乃は、素早く辺りを見回す。ベンチがあった。

 倒れるように、ベンチに座り込んだ。

 寒気がした。熱が急激に上がっていく様子が分かった。


(……く、薬を……)


 胸ポケットに、手を伸ばそうとした時――


 明日乃は、サイの発動による空気の微動を感じた。

 高度なサイ発動能力を持つ者にしか、掴めない感覚だ。

 精神を集中して、気配を掴む。複数だ。近付いている。

 研究所からは、「サイを使う者に、味方はいないと思え」と、注意されていた。


 力を振り絞って、立ち上がる。今の体調では、遠距離テレポートなど、使えない。とにかく、この場を離れたほうがよかった。

 周りの樹々に手を遣って身体を支え、あるいは背をもたせ掛け、休みながら、逃げた。


 前方で、枯れ葉を踏む音がした。黒服の男たちが見えた。

 振り返ると、後ろにも、現れている。

 明日乃に向って、足早に歩いて来た。

 最後の力を振り絞る。プラチナ色の光で、全身を覆った。

 黒服たちもすでに、サイを発動するモーションに入っている。

 が、一瞬早く、明日乃はテレポートしていた。


 プラチナの光壁が力なく消えると、明日乃はそのまま、うつ伏せに倒れ込んだ。


 枯葉の敷物だった。

 どこかの林の中にいるようだった。さっきの場所から、それほど離れてはいないだろう。とっさに発動したテレポートのため、明日乃には、場所も、方角も分からなかった。


 立ち上がろうとした。だが、手足に、まるで力が入らなかった。

 見つかれば、殺されるのだろう。詳細は知らないが、研究所の極秘任務を阻止しようとする勢力は、複数あるらしかった。


(なぜ、私は生きようとするの……。

 与えられた使命のため……?

 本当に、この世の中を残したいの……?

 わたしは、生きて、何がしたいの……?

 もう一度、朝香君や、同級生に、会いたいの……?

 来年は、どんな桜が咲くか、確かめたいの……?

 過去も、未来も持たないわたしに、生きる意味があるというの……?)

 

 明日乃がもしも生きたいと願うのなら、せめて木陰に隠れたほうが、見つかりにくいはずだ。


 明日乃 は、這って前に進もうと、震える左手を伸ばした。乾いた枯葉が、カサリと音を立てた。



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■用語説明No.10:国立時空間研究所(時空研)

エンハンサーや各種プロモーターなど、時空間操作技術・能力の開発・研究を行う国の機関。東京三鷹に本部がある。

研究者集団であり、政策決定能力を持たないが、軍や内務省に対し、必要な技術的助言を行うほか、≪終末≫回避に向けた現体制の諮問機関としての役割も果たしている。

初代所長は、エンハンサーの発明者である故織畑幾久夫おりはた・いくお博士。四代目の現所長は、研究所生え抜きの瑞木光男みずき・みつおである。

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※最後までお読みくださり、ありがとうございました。


※次回、第一一話「命の水」


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