主要人物紹介
■朝香瞬
国立第二兵学校予科生（空間操作科）二年次のカイロス。推定実効年齢十七歳。≪忘却の日≫に過去を奪われたオブリビアス。何者かにより能力を封印されているため、サイは使えないが、天才的な通常戦闘能力と抜群の知謀を持つ。
（僕は、全世界を敵に回している少女に、恋をしてしまったみたいだ……）
■天城明日乃
瞬の同級生。時空研（国立時空間研究所）所属。年齢不詳。サイの動作光はプラチナ。エンハンサーなしで強力なサイを発動できる謎の少女。
「……わたしは、朝香君に、何も感じない……。だから、殺せる」
■宇多川鏡子
瞬の同級生。有力名家の令嬢。実効年齢十八歳。剣技と連続テレポートに優れ、第二兵学校十七期の総合序列二位の才媛。発動色はラベンダー。
「朝香君に確実に勝てるのは、私しか、いないから」
■末永了一郎
瞬の教官。第四軍最強と謳われたクロノスだが左遷の憂き目にあい、兵学校への出向を命ぜられる。発動色は赤銅。絶世の美女の預言に従い、不可解な行動をとる謎の人物。
「とりあえず、俺と一緒に、人類を救ってみないか」
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■用語説明No.0：カイロス（時空間操作士補）
時空間操作士の養成機関において教育を受けることを認められた国家資格「時空間操作士補」の俗称。
身分は準公務員。空間操作士、時間操作士、時流解釈士の三種があるが、養成機関・課程は全く異なる。極めて厳しい選抜試験を経る必要があるが、空間操作科は、他の二士と異なり、名家の子弟以外でも、能力次第では選抜され、近時では外国人に対しても門戸が開かれている。
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