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戦争の予感

遅くなってしまい申し訳ない。いろいろ立て込んだり、スランプになったりしたけどようやく書けました。お楽しみください。

「それにしても葉が受かってるとはな。驚きだったわ~」

HRを終わらせた夕陽ヶ丘幸を追って教室を出た俺と綾沙美あやさみ冬華は職員室の前に来ている。

「何? そんなに才能が無い子だと思ったの?」

「いや、そんなことは思ってなかったけど……。俺たちに比べたら、なぁ?」

俺と冬華は元魔王と勇者なのだ。俺も一応勇者だぞ!

「私たちと比べちゃかわいそうよ。特に今のあなたとなんか比べられたら勝てる気がしないわ」

「なぜやっ!? おま、俺を殺したのは何処のドイツだよ!」

「勘違いしないで。私は”今の”って言ったのよ。少なくとも私が殺した頃のあなたはもっと弱かったわ」

『今の』? 俺は今も成長してるのか?

「ほ、褒めても何にも出ないからな!」

「別に褒めてないけどね? 言っとくけど、あなたの魔力量……とんでもない事になってるからね」

それは俺自身知っている。

普通は他人のMAX魔力値を知る術を持ってはいないが、冬華のような例外もいる。

ま、それは置いといて、MAX魔力値だが俺は死んで生き返った時にMAX魔力値が倍になっていることに気づいた。

今の俺は二回死んでるから、約4倍ほどになっている。体中のそこかしこに魔力が詰まっている状態だ。

「んなことはわかってる。気味が悪いほどだ」

とその時、職員室の扉が開いた。

「あなたたち、うるさいですよ! 臨時教師も早く来なさい!」

ちっ! 俺より弱いであろうくせに命令すんな。

だが、この世界にはこの世界のルールがある。魔王である俺がいうことではないが……ルールは守れよ!!

「「失礼しまーす」」

断りを入れて職員室に足を踏み入れる。

「職員会議を行います。いよいよ、新学年が入学してきました。我々は、いずれ起きるであろう戦争に向け戦力を整えなければなりません。各職員、責任をもって生徒たちを育てるように」

…………なんだって? 戦争?

「……すません、ちょっといいすか?」

「なんだね、元魔王」

……ちっ、うるせぇよ。

「戦争ってなんすか?」

「ちょ、優耶!」

「うるさい、ちょっと黙ってろ」

優耶が鋭く言うと、冬華はビクッと体を震わせた。

――くそ! 何冬華に当たってんだ!

「で、どうなんだよ……」

「……予言が出たんだ」

少し間が空いて、さっき仕切っていたやつが喋りだした。

「占いをする魔法使いで、近いうちに戦争が起こるとな」

「占いごときで生徒たちを巻き込むんじゃねぇよ。それは大人の都合だろ……?」

「…………貴様は……前の世界で何をした」

――……戦争だ。俺も戦いに巻き込んだ張本人だ。

「俺は戦いが好きだっただけだ。命を賭けた……」

自分が魔王時代にやってきたことを思い返すと、前の世界の人間に合わせる顔がない。それは俺自身がわかっている。

「だけど考え直した。好きなだけで他人を巻き込むのは場合によっちゃ迷惑なだけだからな」

だから、区切りがついた時点で俺は思考を変えたんだ。

「……この世界に魔法戦争が何回起きたか知っているか?」

再び喋りだしたこいつの顔をよく見る。

顔色はやや悪く、戦争を恐れているようだった。

「…………わからない」

「8回だ」

多い。すでにどこかの国が沈んでしまっているのだろうか。

「……どのくらいの規模なんだ」

「中規模と言っておこう。これから起きるのはとても大きい、つまり超大規模な戦争が起こると予想されている」

中規模が8回も……。

「……俺が抑止力になることはできないのか?」

これは罪滅しだ。自分自身が行ってきたことへの。

俺に出来る精一杯のことを――

「不可能だ。占い師によるとすでに準備が進められているらしい」

遅かったか。こうなってくると厄介だ。万単位の魔法使いをこの手で殺すことになってしまうかもしれない。

冬華も黙って聞いてはいるが、内心気が気でないだろう。

俺も冬華も実際戦闘経験で行けばこいつらの比ではない。魔力量も一段上なはずだ。

「その占い師に会うことはできないのか」

「できん。我々ですら会えんのだ。…………お前たちは強い。それは上層部も理解しているはずだ。君たちは――」

ここで一回言葉を切ったおっさんはひとつ深呼吸をし、続きを言葉にした。

「君たちは我々、日本側に付いてくれるだろうな?」






どうだったでしょうか。まだスランプ気味なので調子が出ませんが(言い訳

よろしければポイントなども……二へ

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