第4話女生徒と驚愕
おせっかいな女生徒が腰の剣を隠すために覆ってあるタオルをおもいきり引っ張り、
いきなりだったせいかリオンは何の抵抗もできずにタオルが取られてしまった。
終わったな。
リオンはもはや抵抗することを諦め、ショックのあまり、脱力してしまい椅子に深くもたれかかった。
タオルを取った女生徒はさっきまでタオルが覆ってあったところを見て満足そうに微笑み一言、
「よし、これでダサくなくなったわ。磯野君、これからは腰にタオルを付けようだなんて思わないでよ。
学ランには今の磯野君のように何も装飾しない方が断然合うんだから。
いわゆるシンプルイズベストってやつね」
「俺の服装がシンプル?ハッハハハハ、笑わせるな腰が痛い。学ランにでっかい剣をぶら下げてる格好のどこがシンプルなんだよ」
「剣??そんなものどこにあるの??」
こいつの目は節穴なのか?
リオンはイライラしながらも剣をつかみ、「これだよ、これ」と言いながら見せ付けてやった。
すると、女生徒はリオンの思ってもみなかった事を口にした。
「磯野君疲れてるの?大丈夫?それともジョークなの?だって剣なんてどこにも無いじゃない」
………。
どこにも、無いだと?
リオンは確かに腰に付いている剣の鞘の部分を握っていた。
どういう事だ?
こいつにはこの剣が見えないのか?
それとも……。
しばらくの間リオンは頭が真っ白になってしまい、チャイムが鳴り、担任のひょろっとした長細い鈴木T先生が教室へ入ってきてようやく我に戻り、
リオンは剣を握ったまま急いで鈴木T先生の所へ向かい、質問した。
「先生にこれが見えますか?」
すると、鈴木T先生は不思議そうな顔をし、
「いや、何かもっとんのか??そんなことより朝のホームルームを始めるからはよ席に着け。」
「……。」
リオンは重い足取りで自分の席に付いた。
~続く~