第3話謎と女生徒
翌朝、
リオンはいつもより少し早く起き、くっついている剣を取ろうと色々試行錯誤を繰り返してみたが、
剣はびくともせず、
仕方がなくリオンは剣をタオルで覆って見えなくし、
知り合いに会わないことを願いつつ学校へと向かった。
案の定、知り合いに会わずに学校へと到着したリオンがいつも通り1人でケータイのゲームをしていると、
不意に隣の席の女生徒に声をかけられた。
「磯野君。腰にタオルが付いてるわよ」
いきなり女生徒に声をかけられたリオンは焦ってしまい、
付いてるんじゃない。付けているのだ。
と反撃が出来ずに
「あっ、えーっと、これはーそのー……そう、ファッションだよファッション」
自分でも今思えばなんて下手な嘘を付いててしまったのか…
もし冷静だったならもっとましな嘘をつけたのに…
しかし、今までの経験の中ではこれで相手が「そう。」などという相づちを打たれて終わるはずだが、
この女生徒は違ったようで。
「へーファッションなんだ。でもはっきり言って磯野君に似合ってないしダサいわよ」
おせっかいな女だ。
「いや、俺はこのファッションが気に入ってるんだ」
リオンは心の中で女生徒もう関わらないでくれと必死に殺意のこもった念を送ったが、
彼女には届いてないらしく、
「いくら自分が気に入ってても変なファッションの人は放っては置けないわ」
後から知ったのだが、この女生徒は流行ファッション研究会などという将来デザイナーか何かを目指す研究会の会長だったらしいが、
いくらなんでもおせっかいすぎるだろ。
流行ファッション研究会からおせっかい部に改名したらどうだ。
リオンは必死に頭を使い、何とかしてこの女生徒を追いやる方法を考えた結果、
「いや、このファッションは先祖から続いている磯野家伝統の物であって…。」
我ながらにこの嘘はさっきのよりもひどいと思う。
リオンの返答を聞いたおせっかいな女生徒はニヤリと笑い
「もう我慢できないわ。そんなに自分で取るのがいやなら私が取ってあげるわ」
と言うと、剣を隠すために覆ってあるタオルをおもいっきり引っ張った。
~続く~