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あのこが神に祈れば‥‥祈願上手

作者: 小波
掲載日:2025/12/17

あの子には神様が憑いているという噂だ。白い肌になめらかな黒髪、ひとりで歩かせるには危ないよと大人が言った。大人の目を惹きつけるほど美しかった。

何も聴こえていないのかあの子はいつもひとりで歩く。

心配しても心配されなくてもひとり。

聴こえても聴こえなくてもひとり。

自分を偽らずに下を向き虚しそうに笑う。するとワタシの心はほどける。ペラペラな薄い表情筋は自分の鎧になるという思い込みを打たれる。ずっと彼女を見ていたいと思った。


彼女は中学生になる前に引っ越しをしてしまった。


私に神様が憑いていると噂をし始めたのはどうせ近所の大人たちだと思う。美しいのにこちらを向かない、なびかない。大人に媚びない。生まれ持った顔立ちや雰囲気を色んな風にとられて

、私は人と関わるのが面倒になってしまった。お友達も欲しかったけれど、目を潤ませた同級生は映画やポスターを見るように決して話しかけてはこなかった。‥私の存在を無視するその不思議な視線。噂のとおりなら神様は私に独りを与えた。こうあって欲しいという人達の願いを叶え終えたので神の座から降りさせてもらおう。

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― 新着の感想 ―
感想失礼します。 「神様が憑いている」という他人の噂から始まって、最後に語り手自身が「神の座から降りさせてもらおう」と言い切る流れがとても刺さりました。視線を向けられながらも決して“人”として扱われ…
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