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【プロットタイプ】怒ってないってば

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

今更純情ぶるなよ。

なんて言われるのが、多分一番堪えるんだろうな。

動悸と息切れ、激しい倦怠感に見舞われて、倒れる事が多くなった為、漸く病院に行く事になった。決定打は瑠衣の一言だった。

「グチグチ言ってねぇでさっさと病院行け」

そうして結構な生々しさを伴う検査を受けたあと、『こんなもんか』という気分に見舞われながら、家に帰ってきた。


「どうだった」

「あぁ、異常はなかったよ。ただ、あられもない格好で、男性の先生に恥ずかしい場所に機材を突っ込まれ、こんなもんかって思って帰った」

下半身は生まれたままの姿だった。強制的に脚を開かせる台座で、脚を開き、内部に機材を入れられた。膣から肛門、ぐちゃり、ぐちゃりと弄りくり回され、先生は淡々と解説をしていた。

内蔵を内側から押し広げられるのは痛くは無かったけれども、苦しくはあった。悦楽を伴う行為だと誤認を続けた人間が、夢から覚めるには十分過ぎる程の不快感だった。

「鏡花」

顔を上げると、眉間に皺を寄せた瑠衣が此方を見詰めていた。怒っている様だった。今の私の発言に。不埒な物言いに。

瑠衣は感情を深くまで理解していない。行動パターンを予測して、反応を記憶しているに他ならない。だからこそ、やや鈍いところもある。

「気持ち良いかと思ったけど、気持ち悪かった」

「鏡花。其れは余りに不謹慎だろ」

手を伸ばすと頬を抓る。いけない事をした弟妹を兄が咎めるように。

「……そう言うところも可愛いね」

では気を取り直して、務めて冷静に。過度に激高する事なく、相手に伝わる様に。そう意を決して口を開く。

「あのね、結構傷付いたっていうか、ショックだったんだ。普通に内診して、それで終わるかなって思っていたんだけどそうじゃなくて。……検査……結構恥ずかしい事だったから」

どれだけ淫乱だと思っていても、重要な検査だったとしても、誰が悪いという訳ではなかったとしても、やはり見知らぬ人、其れも弾性にに股を開くのは恥ずかしかった。内蔵を掻き回されるのは、不快感があった。其れこそ、冷静になる為に言葉に示さないといけないぐらいには。

「怒ってるのか」

「怒ってないよ。だって君が悪い訳じゃないもん。ただそうだね……慰めて、欲しいかな」

そう言うと、何とも切なげな、苦しげな顔をして、私の頬を撫でた。頬にあった手は上に向かい、そっと髪を撫でた。

「悪かったよ」

「怒ってないってば」

私はちゃんと、笑顔を作れているだろうか?

病院にら行く時には、想定の金額に0を一つ付けろ!!

というのは暗黙の了解だと思ってます。

何の検査するか分からないからね。


あんまりにもぶっ倒れる事が多かったので、漸く重い腰を上げ、検査受けて来ました。


人ってさぁ、苦しいこと、辛いことを経験した時に、自分でも何してるか分からない行動を取るんだよね。


よく遺族や知人が亡くなって、

『そんな事をネットで書くなんて不謹慎』

なんて言う人いるけど、動揺して言葉に出さないと、書かないと、落ち着けないんだよ。


今の鏡花ってそんな感じ。

内診して、終わりかな〜、なんて軽い気持ちで行ってみたらそんな事なかった。

結構重たい検査して、それが例え世間一般では当たり前なことであっても、動揺してる。


でも誰も悪くないから、あくまで日常会話の延長で、下ネタ言うような軽いノリで話してるんですよ。

『何時もの様に受け入れて。ただ黙って話を聞いて』

そんな気持ちがあるんですよ。


今回は瑠衣の判断ミスだけど、別に瑠衣が悪い訳じゃない。誰が悪いって訳でもない。

だから『怒ってないよ』って。


怒ってはいないんだよ。ただ物凄くぎこちない顔で、失敗した福笑いみたいな顔で笑ってるんだよ。

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