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帝国のつくり方  作者: ムックk
始まりの惑星編
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06話   やることは決まった

 あの後たくさん話したおかげか、俺はとても疲れて、起きたのは遅かった。


 俺が起きてキッチンの方にいくと、すでに朝ごはんの缶詰めが食卓の上に置かれていた。

 

        (偉いな~)


 感心していると、こちらに気付いたのかカリウスが声をかけてきた。


  「おはようごさいます、グレース様!」


 俺はあいさつをかえす。


        「おはよう!」


 昨日色々話したおかげで、俺の気持ちはすっかり晴れやかだ。

 俺は椅子について食事を食べる準備をする、そしてカリウスが椅子に着いたタイミングで俺は「いただきます」を言った。

 そうするとカリウスがこちらを不思議そうな顔で見つめながら質問してきた。


      「何ですか、それ?」


 そのとき俺は、ここが異世界だったことを思い出した。

 だが、言ってしまったものはしかだがないので俺は、カリウスにいただきますを教えることにした。


「これは俺が住んでた世界の習慣でね、ご飯を食べる前にいただきますという言葉を言うんだ、ちなみにご飯を食べ終わったときにはごちそうさまと言うんだよ。」


 俺は、心の中でうまくつたわったか心配になったがカリウスがいただきますを言ってくれたおかげで、うまくつたわったと確認できた。


 そのまま、ご飯を食べ終わった俺たちは脱出に向けて作戦会議をすることにした。

 さっそく俺はカリウスになにが必要か聞いた。

 おそらく必要なものは宇宙船ぐらいだろう、だがカリウスが答えてきたのは、まったく違う回答だった。


   「必要となると食糧が最優先ですね」


「なぜ食糧が必要なんだ?備蓄はあるんじゃないのか。」


 するとカリウスは気まずそうな顔で答えた。


「星を脱出する宇宙船を探したいんですが、ここら近辺は探し尽くしてしまっているので多分遠征が必要になると思うんですよ……

そうなると食糧を探す時間なんてないんです、どこか大量に食糧が手に入る場所があればいいんですけど……」


 こう言われては納得するしかない、だが俺は食糧がありそうな場所を知っているので動じる必要はなかった。


「食糧が大量に取れるかもしれない場所ならあるぞ」


        「どこです?」


 俺は自信満々に答えた。


     「俺が昨日行った北の廃墟だ!」


 昨日ドーム内で見た地図には、47食糧貯蔵庫と書かれていた。

 つまり、よほどのことがない限り食糧はあるということだ。


「食糧庫があったなら、さっさと行きましょう!」


 カリウスは嬉しげな顔で言った。


 ただ、俺の頭には倉庫前にいた警備ロボットらしきも奴のことが浮かんでいた。

 昨日見た感じだと、思いつくことはヤバいという印象しかなかった。

 一応、自信満々に言ってしまったのでカリウスには言ってみる。


「食糧庫はあったんだけどその前に巨大な空飛ぶロボットみたいな奴がいたんだよ.......マジで危険だけど行くの?」


 その言葉を聞いたカリウスはこう言った。


 「動いてるガードロボットがいるんですか?」


 カリウスが、奴のことを知っていることを聞いた俺は、驚きながら聞く。


    「奴のことを知っているのか!?」


 するとカリウスは平然な顔で答えてきた。


「ええ、倒したこともありますよ。めんどくさいですが。」


 倒したとなれば話しは別だ、モチベが上がった俺はカリウスに言った。


    「じゃあ、倒しに行こう!」


 その言葉を聞いたカリウスは笑顔で言った。


      「もちろんです!」


 こうして俺たちは北の廃墟に再び行くことを決めた。




 俺たちは食糧庫攻略のために準備をすることにした。


「今の武器じゃ奴を倒せそうにないけどどうするんだ?」


 倒すと言っても、どうするか分からない俺は、カリウスに聞く。

 するとカリウスは自信満々な顔で説明を始めた。


「奴を倒すには、弱点である目を破壊しないと行けません。ただ、奴の目は装甲で覆われていて通常の銃じゃ歯が立たないんですよ、なのでここで使うのはこれです!」


 そう言うと、カリウスは家の奥から大きな筒を持ってきた。


「ロケットランチャーです!これで奴の装甲を吹き飛ばして目を狙撃して倒すんですよ!」


 どえらいものを持ってくるとは分かっていたが、まさかロケットランチャーを持ってくるとは思わなかった。

 俺は心の中で興奮しつつ、カリウスに質問する。


「どうやって倒すかは分かった。役割分担はどうするんだ?」


「私が囮になります、その間にグレース様が攻撃してください」


 俺は驚いた、なぜかって? 昨日交戦したロボットだって圧倒的な攻撃力だった、なのでそれより遥かにでかい奴ならばさらにヤバい攻撃力を持っていると考えたからだ。


「奴の攻撃はヤバいぞ!囮になるなんて危険だろ!」

 

 気づいたら俺はそう言っていた。

 ただ、カリウスは俺の心配をまったく気に留めていない様子で冷静に答えた。


「私は防御魔法が使えるから大丈夫です、それよりもグレース様は精密の魔法を使えるんですか?」


 いきなり出てきた、いかにも異世界らしい「防御魔法」という言葉に俺は、疑問を浮かべる。

 俺は、何の事か分からずにそのままカリウスに質問した。


       「何だそりゃ?」


 するとカリウスは言った。


「この世界は魔法という凄い力が使えるんですよ、一回試してみましょうか」


 そう言うとカリウスは手からボールみたいなものをだした。


「試しにこのボールを私がなげるので机の上に置いてあるフォークをなげて当ててください。しっかり心の中で当たれと念じるんですよ!」


 そう言うとカリウスはボールを空中に投げた。

 いきなり実践とは、さすがにきついと思いつつ

 俺は心の中で当たれと念じる、そしてフォークを投げた。

 すると、当たりそうになかった軌道で投げられたフォークは、急に曲がったと思ったら正確にボールに刺さった。


「凄いじゃないですか!初めてなのに使いこなせるなんて、さすがです!」


 カリウスは驚いた顔で褒めてくる、自分でも、驚きを隠せなかった。

 なにしろ初でこれだったのだから。


「これなら奴の目を正確に撃ち抜くことができますね!」


        「ああ!」



こうして俺たちは翌日、再び北の廃墟に向かった。





 





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