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帝国のつくり方  作者: ムックk
始まりの惑星編
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05話   異世界について知ろう

  朝出てきた拠点に戻ってきた俺は扉を開いた。


「お帰りなさいませ!ご飯はもうできてますよ」


 そう言って出迎えて来たのはカリウスだった。足早にカリウスは俺のかけてる武器をおろしていった。


    「とりあえず、ご飯にしましょうか」


 武器をしまうと、カリウスはそう言って夕飯をテーブルの上に運んできた。見た感じ朝出てきた缶詰めと同じだった。

 いや、そんなことはどうでもいい。

 俺はカリウスに異世界について話してもらわないといけないのだ。




 俺は、手を洗って夕飯を食べる用意をした。

 そして、食卓に着く。

 だが俺は、何の質問からしたらいいか迷っていた。

 あまりにも質問することが多すぎるのだ。

 それに、朝のことから推測して、俺はこの身体の持ち主と入れ替わったりして、こちらに来たのだろう。

 そうなると、ますます質問するのが気まずくなってくる。

 だが、そんなことを思っていると俺が口を開く前にカリウスが口を開いた。


「さて、朝言っていた聞きたいことって何ですか?

なんでも答えますよ」


 どうやらカリウスは話を聞く気満々らしい、そうなると俺も話しやすくなる。

 俺は、決意を固めて口を開いた。


「実は俺、別の世界で死んだあとこの体に入れ替わっていたんだ!」


 カリウスの顔に戸惑いが広がる、そりゃそうだ、自分の使えていた主人が突然見知らぬ奴に変わっているんだ、困惑するのが普通の反応だ。

 カリウスは少しなにか考えたのか、少したった後口を開いた。


「えっと…つまり今のグレース様の中身には、他の人が入っていることですか?」

 

       「そういうことだ」


 またカリウスは、しばらく黙り込んだ。

 再び、俺たちの間で沈黙が流れる。

 理解はしてくれたが、こっからカリウスがどうするかがとても不安だった。

 すると、カリウスが沈黙を撃ち破るように、こう言ったのだ。


 「でも、私は今のグレース様がいいです!」


 自分のつかえている主人より、見ず知らずの他人の俺がいいと言ったのは、かなり驚かされた。

 なぜだろうか?俺はすぐに聞き返す。

 すると、カリウスは少し悲しげな表情をして、こう言った。


「前のグレース様はですね、私のことを奴隷としか見ていなかったんですよ.......」


 確かに、そう言われてよく見たらカリウスの頬にはなにかに斬られたような生新しい傷かある。

 おそらくだが、前の主人に付けられたのだろう。


   「じゃあ、俺についてきてくれるか?」


 気づいたら、俺はカリウスに無意識にそう言っていた。

 カリウスは悩むような顔をしてる、だがカリウスはすぐに答えを返してきた。


        「喜んで!」


 カリウスの顔は、笑顔だった。




 俺は、ご飯を食べながらカリウスに聞いた。


「じゃあ、カリウスがなんでこんな荒廃した星で生活をしているか教えてくれ」


 こっからは俺のターンだ、この世界のことを教えてもらおう。

 そのことを言うとカリウスは口を開いた。


「分かりました、少し長くなりますが聞いていてください」


 そう言うとカリウスはこれまでの事を淡々と語りだした。

 要約するとこんな感じだ。


 もともと俺の前のグレースは、トラキア王国という国の商人の子供として生まれた。

 小さい頃から父親の商売のために宇宙を転々とする人生だったらしい。

 カリウスは母を亡くしたグレースのために六歳のときに遊び相手として呼ばれて、いつしか執事になった。

 平和だった生活だったが十一歳のときに生活は、一変する。

 商売の最中に乗っていた船が事故によってこの星に不時着したのだ。

 不時着によって生き残ったのはグレースとカリウスだけ、農業も出来ない土地なのでなんとか廃墟から保存食を探して生き残っていたが、次第にグレースの心は変わっていき、カリウスに酷く当たるようになったということだった。

 話の途中で脱出はできないか聞いてみたが、何回も試したが無理で諦めているとのことだった。




 一連の話を聞き終わったとき、俺はかける言葉がでてこなかった。

 この歳でこんなハードな生活、俺だったら絶対無理だ。

 そして、しばらくの間二人の間で沈黙が続いた。

 だが、このままではまずい。

 危うく、ここで話が終わりそうな雰囲気になってしまったのだ。

 俺は、状況打破のために言いたいことを言った。


 「なあカリウス、こんな星一緒に脱出しないか? 俺はせっかく二周目の人生手に入れたんだ、こんな星で死ぬのは嫌なんだ。」


 その言葉を聞いたカリウスは笑って言った。


 「そう言うと思っていましたよ、やっぱりグレース様はグレース様ですね。やれるか分からないですが脱出してみましょうか!」


 その言葉を聞いた俺は最高に嬉しかった。そして自然に口を開いていた。


       「ああ、やろう!」


 こうして、俺は頼もしい仲間と一緒にこの星を脱出することを決めたのだった。

 

 










 

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