25話 星の開拓を始めよう!
「おかえりなさいませグレース様、カリウス様!」
村についた俺達は村の住民から猛烈な歓迎を受けた。
遠くからでも俺が環境操作の魔法を使って山を塞いだことは見えたのであろう。
そして、先頭にいたゲオルクが口を開いた。
「本当にありがとうございました!この御恩は我々一同一生忘れません!」
そんなことを言ってもらえると本当に照れる、俺としては好奇心からやったものなのだからな。
そしてゲオルクは話を続ける。
「ところで、このお方は?」
ゲオルクはそう言ってガスターの方向を見た。
一応説明しとくか、そう思った俺はガスターのことを説明しようとする。
だが、俺が口を開く前にガスターが口を開いた。
「俺はガスターだ!さっきグレースに封印を解いてもらったので、その礼としてグレースの仲間になることになった!よろしくな!」
「左様でございましたか、よろしくお願いしますガスター様!」
俺的にはガスターにまで様を付ける必要はないと思ったのだが、俺の仲間ということでゲオルクは様をつけてくれているのだろう。
まったく感心させられる、さすがゲオルクだ、ぜひとも仲間に欲しい。
そんなことを思っているとゲオルクが話を続けた。
「さて、宴会の準備が整っております!ぜひとも楽しんでいってください!」
やはり流石はゲオルクだ!
広場では絶え間なく笑え声が鳴り響いてる。
宴会は大盛りあがりだ!
カリウスもガスターも村の住民と、とても楽しそうに交流をしている。
そんな光景を俺は酒を片手に楽しげに見ていた。
すると、ゲオルク、ワーグナー、リアルヌが俺のところによってきた。
その光景に気づいたのか、他の村の住民も一旦行動を止めて俺の方を見た。
何が起こるんだ!?俺はいきなりのことにめちゃくちゃ困惑していた。
そして、ゲオルクが口を開く。
「グレース様、突然のことで申し訳ないのですが一つ聞いてもよろしいですか?」
「ああ、なんでもいいぞ」
何事だと思っていたが大したことでは無さそうだったので安心した。
そして、ゲオルクが話を続ける。
「あなた方は、何を目指していますか?」
やはり来たか、俺はそう思った。
だが、そりゃそうだ。
昼間に環境操作の魔法を使ったことは村のみんなにバレているだろう、それに環境操作の魔法は自分でも半端ない魔法だとは感じさせられる。
そんな魔法を使えるやつだったら、誰でも何をしたいのかは気になるだろう。
ちょうどいい、潮時だ。
俺は、何をしたいのかを村の住民に言った。
「俺達の目指しているのは、誰にも縛られない理想の国を作ることだ!」
それを言った瞬間、みんなの中でどよめきが広がる。
だが、村の住民は少しすると静かさを取り戻した。
そして、ゲオルクが話を続ける。
「左様でしたかグレース様、それでしたら国をともに作るお仲間がたくさん必要ではないですか?」
まさにそのとうりだ、今のままだと国を作るにしても俺とカリウスとガスターしかメンバーはいない。
ん?ゲオルクは今、「仲間がたくさん必要ではないか?」と聞いたな。
俺は言葉の意味を少し考えた。
そのまま考えていると、俺の頭にはあることが浮かぶ。
そして、俺はまさかと思いゲオルクに質問した。
「ゲオルク、まさかお前達が仲間になってくれるのか?!」
すると、ゲオルクは笑顔で口を開いた。
「察しが良いですなグレース様は!もし迷惑でなければ私どもをあなたの配下に加えてもらえませんでしょうか!」
「迷惑なわけがないだろう!大歓迎だ!」
俺がそう言うとゲオルクが膝を地面につけて言った。
「ありがとうございます、グレース様!」
他のみんなも次々と頭を下げた。
なんとも照れるもんだ、それにたった一日でこんなにも仲間がたくさん増えるなんて最高だ!
その後はどんちゃん騒ぎだった。
みんな楽しんだ。
そして次の日、俺は村の住民を全員集めて今後についての会議をすることにした。
「では会議を始めます!」
今回の会議の司会をやるのはカリウスだ。
俺がやったほうがいいのかもしれないのかもしれないが、前世で俺はあまりこういう役が得意でなかったので今回はカリウスに任せることにした。
「ではまずそれぞれの使える魔法の共有をしていきましょうか、最初はグレース様がお願いします」
俺はカリウスに言われた通りに魔法の説明を始める。
「もう見ている者も多いと思うが、俺の使う魔法は環境操作の魔法だ!あと、一応精密の魔法という魔法も使えるぞ!」
他の細かいところは書くと長いので省略しておく。
また、環境操作の魔法を手に入れた経緯などは、長くなりそうなので今回は話さないことにした。
一通り能力の説明を終えたあたりでカリウスが口を開く。
「ありがとうございました!では、次に私の使う魔法について教えます。
私の使う魔法は、防御の魔法です。能力はいたって単純で、シールドを展開して身を守るだけとなっています。」
カリウスはシールドを展開するだけと言っているが、カリウスは四大魔法の水の魔法と雷の魔法を元にしてこの魔法を発動しているのだ。
俺からしてみればそんなことイメージできるはずがない、カリウスは俺よりも遥かにすごい魔法のセンスを持っているのかもしれない、このときの俺はそう思っていた。
そして、カリウスは防御の魔法の解説を終えると司会を続ける。
「それでは、次にガスターに魔法の説明をしてもらいましょうか!」
するとガスターは待っていましたと言わんばかりに口を開いた。
「それでは、俺の魔法について解説しよう!
俺の魔法は、破壊の炎の魔法だ!能力は単純、全てを破壊し尽くす炎を扱う能力だ!」
全てを破壊し尽くす炎と言われましても...........
おそらく、この会場にいるみんなが同じようなことを思っているだろう。
そう思っていると、カリウスが苦笑いをしながら口を開いた。
「はいガスターそこまで、次行きましょー!」
さすがはカリウス、機転を利かしてガスターの話を強制的に終わらせてくれた!
しかし、俺の頭には残るものがあった。
それは、ガスターと初めてあったときに言っていた「大魔族」という単語だ。
このことに意味があったら、ガスターがこんな凄そうな名前の魔法を使えると言うのも納得が行く、今度ガスターの過去などを聞いてみるか!
そんなことを思っていると、次にゲオルクの番が来た。
「では、私達の使う魔法について解説します。」
ん?私達?俺は私達という言葉が気になった。
そして、ゲオルクは話を続けていく。
「この惑星に住むエルフは皆共通して、雷の魔法を発展させた建築加速の魔法というものを使うことができます。
能力は名前の通りに建物などを建築する時間を加速するという魔法です。」
ちょっとまて、全員が使えるだと?!
俺は全員が使えるという想定外のことについて驚かされていた。
「まあ、この魔法が原因で人間の星を追い出されたのですがね......................」
なるほど!すべてが繋がった。
確かに、建築スピードを加速させるとなると人間の職を奪ったりしたのかもしれない。
まあ今はそんなことはどうでもいい、大事なのはこれからどうやっていまだされた魔法をうまく使ってこの惑星を開拓していくかだ。
とりあえず、この日どの役割にみんなを添えるのかを考えるために一旦お開きにした。
そして翌日、俺はみんなを再び集めた。
そして集まったみんなに向けて口を開く。
「開拓を始めるぞ!!!!」




