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ジュート  作者: 白貉
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黒い獣人

 なんかもう小説とかほぼ書いたことないし、何を書いて何を書かかなくていいのかわからなかったですが…つたない文章ですが元々漫画のプロットとして作成したものです(笑)

暇つぶしにでも活用してください。 

  私たちが暮らす時間軸から、いろいろな偶然と必然が折り重なって違う運命を辿った地球。

高層ビル群は、虫や獣とも言えない生物『キマイラ』が跋扈し私たちの知る地球とは全く違う生態系を成していた、また我々人類に相当する存在も異様な進化を遂げていた。

 人間達は、今はとうにほとんど滅びた生物たちの様相と能力を模倣し形容した『獣人ジュート』と成っていた。

獣人達は、自分たちの捕食者とも食料ともなる『キマイラ』との争いに明け暮れていた。


「ヤバいヤバい死ぬ死ぬ死ぬ」

 月明かりが錆びれたアーケード街を照らし、かつて人類が食料や雑貨を売買していた建物に白髪に深紅の瞳頬には民族意匠のような入れ墨を入れた青年が物陰に隠れる。

 

「クァルルル」

 物陰から白銀の羽毛が舞う、青年が隠れる物陰を頭のすべてを嘴が覆った怪鳥が横切る。

青年は弾けそうな心臓を抑え、逃避への思索を巡らせるが乱れる呼吸の所為でまともな思考に成りえなかった。

ふと青年の腕に違和感を感じる、青年はそれを見て声を上げてしまう。

黒光する数センチサイズの嫌悪感を発する虫だった。

 

 「虫いいいいいーーーーーーーー」

 「……」

 「あ」

 探していた獲物見つけた怪鳥は、何リットルにも相当しそうな唾液をまき散らし鼓膜を突き抜けそうな咆哮を上げ青年へと食い掛る。

青年は咄嗟によけるが、自分の背にあったコンクリートは怪鳥の頭蓋をくっきりと象り崩れていた。

青年は急いで建物から逃げるが、怪鳥はすぐさま飛び起き複雑な奇声を吠え猛る――――号令だった。


 「うっうそ」 

 青年は、大小様々な怪鳥の群れに包囲された。

青年はこう思った――――なぜここまで必死なのか、小さくても自分より大きいはずの怪鳥数十頭が分け合えるほどの肉など自分のにはないのに

青年は絶望した絶望して醜くいるかどうかも分からない人語が理解できる者に助けを乞う。


 「誰か助けてくれ誰か誰か死にたくない死にたくない痛いのは嫌だ」

 醜くかくも正直な叫びしかし、寂れたアーケード街は足音どころか怪鳥が発する音以外生物らしい音は聞こえなかった。

最初に青年を追っていた怪鳥が、咆哮を上げると一斉に口を開け怪鳥が襲い掛かる。


 「ッ‼」

 青年は目を紡ぐ、痛みを感じる間もなく終わることを祈って自分のグロテスクな惨状をできれば見ないように

しかし彼には痛みはおろかどんな感触をも伝わってこなかった目を開けるとそこには黒くひどく筋肉質で長い触覚をした『獣人』が怪鳥を食い漁っていた。


 「あ……あなたは…助けてくれたんですか?」

 青年はこちらに振り向く『獣人』の瞳……複眼に卒倒してしまい倒れてしまった。

黒い獣人は、青年を見ると頭を掻き深く息を吐く、またたくまに黒い筋肉は剥がれ落ち白く細いしなやかな体をした男性が現れた。


 「たくっこっちは命の恩人だってのに……ん?こいつはやっかいなもん拾ったな」

青年の顔の入れ墨を見て微笑を浮かべる。



 ――――翌日

  「んっく……ん」

「おっ起きたか嬢ちゃん?いや兄ちゃんか?」

「ここは?」

「一応イケブクロのあたりだお前が気を失った所からそう離れちゃいねーよ」

「あなたは?」

青年は昨夜のことを思い出す、一番最初に思い出したのは悍ましい瞳だった。


 「うわぁぁぁっ」

大きくのけぞる

「ひでぇーなぁ一応命の恩人だぞ……まぁいいかお前名前は?」

「……」

 

 青年は、明らかに名前以上の何かを隠している様相だった。

「やっぱなお前『原人』だろ」

「⁉なんでそれをっ」


 『原人』

原初の人ただの人間のこと、獣人のような獣を模した力を持たない。

 しかしそれよりも獣人と原人とでは大きな違いがあるそれは生殖行為が可能であること、獣人達は原人から生まれるが獣人達は生殖行為をしたとしても子を成すことはなく、個としてその生涯を終える。

 よって原人は唯一人として種を存続させることのできる貴重な存在足りえる彼らはその観点から、今の人類種を束ねる『仁理協会』から保護・管理されている。


 男は口を開く

「白髪に特徴的な緋色の赤目それと顔に彫られている入れ墨『仁理協会』の庇護下に在るものに刻まれるもんだ極めつけはあんだけのキマイラに追い詰められても獣人化しなかった……つまりお前は獣人としての力を持ち合わせない人間ってことだ」

 「……」


 淀む空気、二人の間に気持ちの悪い間が流れる。

男は何も言わない青年に再び尋ねる。

「今この年の瀬と言えば仁理協会の政『交』の真っただ中だよな?」

 青年は、地面に頭をこすりつける

「あ?」

「いますぐここから立ち去りますなのでどうか僕の事は誰にも言わないで頂けますか」

「やっぱりお前逃げてきたな」

「はいあなたも知っての通り今は『交』を行おうとする準備段階ですしかしその内容は」

 

 『交』

 交とは原人に年に数度訪れる繁殖可能時期のこと、仁理協会はこれを徹底管理し原人として生まれればこの政の不参加は重い罪となる。

 内容はとても過酷なもので気を失う者中には命を落としてしまうものまでいる。


 「しってるさ要は強制姦淫の乱交パーティだろ」

青年の顔を見る

 「兄ちゃん綺麗な?どっちかつーと整った顔してるもんな大人気だろ」 

「初めてなんです怖くて」

 「逃げてきたとといってもこのご時世割りと丈夫な俺等ジュートだって食うに困る時代だ」

「わりぃことは言わねぇ独りで生きていくのは難しい 多少いやな目にあっても仁理に戻んな」

「ご存じですか原人はジュートになれない代わりに性別を自由に変質できることを・・・」

「あ?まあそりゃ有名な話だし・・・えっあおいっ」

「生殖機能がないといっても性行為はするのでしょう・・死ぬまでとはいいません身の安全が確保するまで僕の身を守ってくださいませんか?

あなたは悪人じゃないそれに人の姿は割と好みです一夜なら・・」

「まてまて服着ろっ」

青年の服を戻そうとする


 物陰から方に仁理の刺繍を施した黒い軍服を着た金髪の男性が数人を連れ現れた

「貴様・・・原人に手を出したな」

「最悪のタイミングでご登場かよ・・・」

「その顔見るにジュートが原人に手を出す行為が仁理協定第九項に抵触する行為だということはしっているな?」

「ミナヅキ様今回の脱走の責は大目に見ると教祖様も仰っていましたがこの件は看過しかねます」

「っであればここで殺してください僕はあのようなものに参加はしたくありません」

「話の最中で悪いが俺はこいつに手は・・」

「僕はこの方に操を捧げました」

「はっ」

「何をっ」

「お前なにを勝手にっ」

「んっ」

男にキスをする

「んむってめぇ何をっ⁉」

「その行為もはや宣戦布告と受け入れました」 

獅子の姿に変貌する男

「どうしますか?このまま彼等に殺されますか?それとも今ここで僕に添い遂げると誓いますか?」

「てめぇっやりやがったな」

「その穢れた手を放せ愚民」

「くそっ今は取り敢えずお前をのしてやる」


 黒い外皮に男の体は覆われていく、普段の端正な顔立ちは面影なく消え去り見ただけでも不快感と憎悪を醸し出すその様相は人類の敵を体現していた。

その姿を見た獅子の男は一瞬驚き笑みを浮かべる。

 

 「貴様知っているぞその姿・・・もっともこの世で忌むべき生物をその身に受けた大罪人」

「黒羽・・」

「ミナヅキ様とんだ大罪人に操を捧げましたな 10年前仁理教に対して原人を開放する運動をしていたジュートの軍団『解放軍』の一角をなした男ですよ

解放軍が仁理に潰されてから行方を眩ませていると思ったがまさかこんな浮浪者になっていたとは 渡りに船とはこのことミナヅキ様を連れ帰り大罪人の首まで持って帰れば

今後も安泰だフフ」

 「どういうことですか⁉」

「原人と獣人の結ばれぬ悲恋を最初にしでかした男その後最愛の原人を仁理協会の現頭目理人様に奪われ怒り狂い その恋人と他の原人もろとも仁理協会を一度は壊滅状態に追いやった張本人 黒羽キョウヤッ‼」

「今は虫の居所が悪いんだその無駄にでけぇ声で吠えるなよ」

 「ッ⁉なにをぼさっとしているお前たちこっちの方が数は上ださっさと行けっ‼」

「はっ!」部下たちは様々な姿に変貌した…蟹、蛇、鷲、蛙etc

 ー彼らが変態しものの数秒だった…8人はいたであろう獣人のうち二人の首はねじ切られていた…

 「なっうそだろ」

 「お前ら素人か?攻撃の合図を声出して上げてその上狙いやすいように横一列いい的だよほんとにさ…」

 「なんだそのスピードは…人間に許されていいスピードじゃないぞ」

 「指揮官が三下じゃあ部下のレベルも知れるわけだもう少し昔の仁理は強かった」

 蛇は口は割かれ 蛙は四肢をもがれ 蟹は甲羅を剥かれ 鷲は羽をへし折られた…阿鼻叫喚の図がミナズキの眼前に広がる


 「あの方は本当にあの大罪人黒羽キョウヤだというのですか?」

「残るはお前ひとりだ金髪ライオン」 

「まてっここは見逃そう見逃せば本部には黒羽キョウヤとミナズキ様は抵抗の末我々との戦闘のうえ命を落とし滑落かけらも残らなかったと報告すると伝えようっ‼」

 「だとよ?どうする?」

 「へっ?あぁえぇまぁなにも命乞いしてる相手を殺すことは」

「甘いな」

 「え…」

 「まっ待てやめっあがッ…」

 「なんてことを…」

 「こいつら仁理は原人を決して逃がさないどうあっても確実に捉えて自分たちの手元に置く教祖のためにな」

 「なにがあっとというのですか…あなたと仁理の教祖明天様に」

 「っとにかくこれっきりだこれ以上お前とかかわって面倒を起こされるのはごめんだ」

 「そんなっ僕に仁理から逃げる術はありませんっ‼…ん?」

 「知るかっそんくらい自分でなんとかしろ大体っあ?どうした」

 ――ビービー 仁理原人管理部隊リオール部隊長 原人ミナズキ様と黒羽を発見との連絡を受信したが?連絡がないぞ?どうした?…おいっこたえ バキッー

 電子機器を勢いよく破壊する黒羽

 「もう手遅れみたいですね」

 「…クッソ――――――‼」


 ー5年前ー

 「カンナっ‼カンナっ…あぁっあぁうわぁぁぁ‼」

 黒羽が抱えた女の体は下半身が消失していた…豪雨が降る瓦礫の中で黒羽は絶望し雄たけびを上げていた。

どうでしたでしょうか、続きはなんか反応とかある程度見られたらまた書こうかなくらいでしか思っていません。 なんかもし面白かったら周りにも勧めてくれると嬉しいなぁなんて思ってます

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