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平凡なブラック社畜がいく異世界日誌  作者: あじゅ
第一世界 アウゼリカ
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異世界のハ〇ーワーク

書いてるうちに書きたいと思っているとこまでいかなかったよ。これってあるあるなんかね。

ハ〇ーワークに行く道は広く大通りであると思われる。


(大通りみたいな事もあって色々な店があるな。)


両サイドには色々な店がある。飲食店から洋服に雑貨屋、八百屋まで多種多様だ。そして、現代には滅多にお目にかかれないであろう鍛冶屋や武器屋、防具やがある。それは、つまりそれが必要であるということだ。


(やっぱり異世界だからモンスターとかでもいるんかね。会ったらすぐにでも死ぬ自身があるわ。)


そんなことを思いながら目の前にハ〇ーワークらしき建造物が見えてきた。

石造りの大きな建物だったが、どこかで似たようなものを見たことがある。


(……あぁ、札幌駅の時計台に似ているから見たことがあるのか。)


そんなことを思うが、実際には行ったことがない。どうして知ってるかというと、某検索サイトのマップ機能を使って旅行気分を味わってたから知っているのだ。ブッラク企業の人間に旅行の時間なんてとれるわけないだろ!!


……悲しくなってきた……、気持ちを切り替え中に入って職探しだ。


木製の扉を開け中に入る。

中はしっかりとした木製の作りで受付があり、その横に大きな掲示板にたくさんの紙が張り付けてある。

人も掲示板の前にそこまで多くないがいて、貼ってある紙をはがしては受付に持っていっている。


(あれが仕事でそれを選んで受付に行くのか……。)


入口付近で見ていたが、ただそれが正しいのか分からないため受付に向かった。


受付には眼鏡をかけた男性がいた。俺はその男性に声をかける。


「すいません。」


「ようこそ、イガナク協会へ。いかがなされましたか?」


このハ〇ーワーク的な場所はイガナク協会というらしい。


「実は職を探していまして……。」


「会員証はお持ちですか?」


「会員証ですか?」


「はい、そちらをお持ちでないと仕事を案内することが出来ません。」


困ったぞ。そんなもの持ってない。どうにかして仕事を得ないとホームレスになってしまう。いや、最悪さっきのクエンに頼ればいいのか?

取り敢えず事情を話してから考えよう。


「実は俺、異旅者ってものらしくて会員証とかそういうの持ってないんですよ。」


すると、男性は驚いたそぶりを見せ


「珍しいこともあるのですね。異旅者なんて初めて見ました。ということはここがどういう場所かあまり分かっていないのですね?」


「はい、門番の人からは仕事を探すことが出来るとしか……。」


「なるほど……、では、イガナク協会の簡単にご説明いたしますね。このイガナク協会は各国の都市にどこにでもあり、会員証さえあればどこでもここから仕事を受けれる形になります。登録自体もどこでも出来ますよ。登録なさいますか?」


「それはよかったです。このまま仕事がないと外で寝たりするしかないと思ってましたから。もちろん登録しますよ。」


「分かりました。ではこちらの用紙に記入をお願いします。」


そう言って男性は後ろの棚から紙を出し、羽ペンを渡してきた。

紙には見たことのない文字が書かれている。


(これ、ハングル語か?見たことないぞ……異世界だから当たり前だけどさ。)


羽ペンを持ってたが、読めない書けないことを相手に伝えようとすると


「……つっ、またか……。」


また、頭痛がした。すると日本語に翻訳されて読めるようになった。

記入事項として名前と出身国そして、会員証を無くした時のかかる費用、規定事項が書かれていた。


「どうかされましたか?」


男性が心配して聞いてくる。


「いえ、大丈夫です。一つ聞きたいんですが、この出身国って異旅者の俺はどう書けばいいですか?」


「あぁ、そちらは異旅者と書いていただければ大丈夫ですよ。」


「分かりました。ありがとうございます。」


必要事項を記入する。


(名前は……全部書くとクエンも話すとき、イントネーションが難しそうだったからユウでいいか。)


全ての必要事項を記入し、規定事項を確認した後、男性に渡した。


「ユウ様ですね。会員証をお渡しいたしますので、少々お待ちください。」


そう言って男性は受付の奥のほうに行く。


(ここってハ〇ーワークっていうより、ゲームとか異世界的にいうギルドって感じだよなぁ~。)


そんなことを考えていると男性が戻ってきた。


「お待たせしました。こちらが会員証になります。」


そして、男性に渡されたのは銀色のバッジで鳥のような意匠だ。そのバッジにユウとローマ字で書かれていた。


「これは特殊な意匠をしておりまして、本人しか使えないようになっています。ですので、出来るだけ無くさないようにお願いいたします。」


「そうなんですね。」


(こんなバッジが本人しか使えないなんて、やっぱり魔法でもあるんだろうか……、異世界だしあるんだろうな。)


「では、あちらの掲示板に仕事の依頼が張られていますので、自分に合っていると思ったものを選んでお持ちください。」


「ありがとうございます。いろいろと教えってくださって助かりました。」


「いえいえ、これが仕事ですので。」


男性はそう言って業務に戻っていった。


(さて、仕事を探しますか……、モンスター討伐なんてありませんように……。)


俺はそう願いながら掲示板まで向かった。

次回ユウ君異世界での仕事探し!モンスター討伐はありますか!?

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