***
すみません。
短いです。
でも必要な話なので。
明日頑張ります。
それは人の記憶。
幸せで、不幸で、冷たく、暖かい記憶。
誰かを幸せにしたかった。
誰かと不幸になりたかった。
冷たい扱いを受けた者がいた。
暖かい扱いを受けた者がいた。
執着、後悔、懺悔。
そんな記憶の集合体。
その記憶は地獄に至った者達の記憶だから。
決して戻らず、救われない。
誰かは知らない、分からない、そんな記憶を***は見る。
今までも、此れからも。
この地獄が終焉を迎えるその日まで。
終わらないかもしれないその日まで。
たった一人で。
○
一人が苦しくなった***は地獄の試練を造った。
一人ではなくなるために。
自分の権限を試練を突破した者に与える為に。
そして時は流れ、試練を突破した者がいた。
その者に、地獄の長としての地位を与える。
地獄を統治する者として、イーンフェルヌスという称号を与えた。
それが始まりだった。
***の色のない世界に色がついたのは。
少しずつ、少しずつ、少しずつ、少しずつ。
イーンフェルヌスは継承される。
地獄が終わりを迎えるその日まで。
終わらないかもしれないその日まで。
***の為に。