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オルティア・レコード  作者: 南 泉
一章 〜始まりは少女(シーア)から〜 オルティア大陸編
7/75

7 食事のときに

 沐浴をして着替えを済ますとくぅとお腹が可愛らしい音で鳴いた、これを聞き逃さなかったミーアに

食事をしましょうと言われ居間のテーブルを見ると

勝手知ったる色とりどりの食事が出されていた。

伺うようような表情でもしていたのだろうか


「さぁどうぞ、お召しあがり下さいませ」と促された


 そしてそのまま腰掛けようして「私の真似をして座ってくださいませ」と

彼女はさり気なく手をスカート部分の尻にあてスカート部分がぶわりとならないように手を添えて

座ったので俺も真似て座った。

簡単にオルティアの女神に祈り捧げで食事を運ぶ

俺は真っ先に塩ゆでの厚切りベーコンに手を出したすると、


「それは、シアズ様が大好物の物です」という


「ふーん」と言って次に「紅茶をいただけませんか?」と機嫌を損ねないように

丁寧な言葉使いで紅茶を要求した。


「これも、驚きました、シアズ様はいつも塩ゆでの厚切りベーコンをお召あがりになられたあと

紅茶をご所望されるのです」と


 シアズのときから肥えてはいないが大柄な体格をしていたのでまずはベーコンでその後、

紅茶で口の中をゆすぐ様に紅茶を流し込むのが常だった。

研究職は頭脳労働だか腹はそれなりに減るものなのだ

 後、食事をそのまま続けていたが次第にミーアの表情が驚愕に変わっていくのが分かった。


「本当に、食事の好みや最初の塩ゆでの厚切りベーコンと紅茶の事といい シアズ様と一緒

なんですね」と呆けた顔でこちらを見ている。


「最後に、確認したい事があります」とミーアが真剣な眼差しを向けて来た

「何だ?」と少し乱暴は口調で返したら

彼女は、上目で「私の尻尾の付け根に傷跡が有りますがなんでだと思いですか?」と突然問うてきた

「それは、昔お前が冒険者業現役の頃ヒム族に尻尾を切られそうになった時のものだろう」と

いうと一気に彼女は泣き崩れた。


「あぁ、シーア様はシアズ様だったのですね」とばたばたとシーアに駆け寄り思い切り抱きしめた

「これで、俺がシアズで有ることを納得したか」と大きな胸に顔を塞がれながらも言うと

「はい、すべて納得しました、シアズ様に手刀を向けた無礼をお赦し下さい」

「俺こそお前に一言喋っていればややこしいことにはならかかった こっちこそ

すまなかった」と謝ると彼女は


「今度からはそういう隠し事は無しにして下さいませシアズ様」と

泣きはらした顔は清々しいまで晴れ渡っていた。


「そのシアズ様呼びなんだが、これからは俺も対外に活動をせねばならなくかもしれん

この身体でシアズ様では色々不都合もあるだろう まぁ、その何だ。これからはシーアと呼ぶようにな

他意は無いからな!」といい含めておいた。


「はい、シーア様」と先程の泣き顔はどこへやら何か思惑有りげな表情を浮かべていた。


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