5 シーア はじめての その1
またもや遠巻きに観察をしていると
お召し物は私のお古ですがと、可愛らしい水色のフリルやレース満載のワンピースと
洗濯はしてありますからと言ってこれも可愛らしい同じ色のショーツを取り出して来た。
「本当にコレを身に付けろと?」とさすがに異性姿癖なんぞこれっぽっちも興味が無い俺としては
身じろいだが
「シーア様はオンナの子なんですから」とニヤニヤ笑いながら近づいて来た
この場で押し問答を通しても埒があかないと踏んだ俺はショーツと手に取り
先程彼女が、脱衣場で着ていたように恐る恐る足を通して穿いてみると
ひんやりと鼠径部に吸い付く様な感覚にまたもや、ビクリとする
しかし、なんとも心もとなかった。
さて次はといえば、ワンピースなのだが背中の空いている部分から足を通そうとして、
「これは、スカート部分から被る様に着て下さい」言われて、そういえばさっき彼女はそうしていたなと
被る様に頭をいれ背中に有る紐を引っ張ると靴紐の様に背中が閉じていくのが分かる
「この手のワンピースはたいていこのようになっていますから覚えて於いて下さいませ」
「ああ」と生返事をして歩き掛けた時、
「後で、胸のサイズは仕立て屋に直させておきますね」と更に追い打ちをかける様に言う
そして歩くと風がスカート部分の中でフワフワ動いてこそばゆい様な寒い様な妙な感覚であった。
「ほんとうはオンナの子の身だしなみとして胸にも下着をつけるのですが」と
「これは、又の機会にしましょう」と言われ俺は戦々恐々と身構えた。