25 東の街 キリンズ(後編)
ミーアを見れば自己鍛錬に励んでいた
ミーアを呼び寄せ、ユラにまたがりキリンズを目指す。
程なく、何やら大きな街が眼下に飛び込み、ユラは目立つので 少し郊外に着陸させ
そして 俺のリボンになっていつもの定位置についた
街門の待機列に並んで列が消化されていき 衛兵に所定の人頭税を支払い街に入る
この街はどうやら古代遺構をそのまま利用しているらしいそこかしこに回廊や
かつての水路の様な構造がみてとれた。
「ねぇ、シーア大きな街にきたらまずギルドに顔を出した方がいいと思うわ」
「どうして? 」
「んとね、情報が集まるのがココ 仕事の斡旋もココ それに何より 私達は冒険者だしね
覚えておいてね」
と本当に姉のような口調で言ってくる、これが素の彼女だろう
「はい、お姉様」 とギルドの看板を見つけ 建物の中に入る
先の一件で確認が取れたようにそばに浮いているクローティアを見てても皆には黒い妖精に
思われているようだ
それでも珍しいらしく
「あら、妖精? 珍しいわ」
「妖精じゃねえか、ここんとこさっぱり見かけなかったぜ」
「絶滅したと思っていましたよ 僕は」
「わぁ 可愛いぃ」
と言われてクローティアは 機嫌が良くなったらしくまたもやふんぞり返っていた。
<<また、調子に乗るなよ>>
<<お主も、心配性じゃの>>
<<性分だ>>
こんな会話の後、
俺達は、魔石三個の買い取りを依頼する
「ギルドカードを拝見いたします」
と受付の男性に見せ 読み取り魔器にかざす
「召喚士様とファイター様ですね」
「あのう 魔石の買い取りをおねがいします」 と可愛くぺこりと頭を下げる。
「ホゥ、魔石ですか してそれは何処に」
受付の男性は何も持っていない事を疑問に思ったらしい
「あっ それはここに クローティアあれをだして」
『うむ』 と言って鞄から出してきた
「妖精のお仲間ですか 珍しいですね」
「えぇ ...まあ」
「ごれは、ご無礼を つい立ち入った事を聞いてしまいました」
「お、お気になさらず」
と受付の男性に魔石を渡す
「これは、状態が良いですね 買い取りは色をつせさせていだたきます」
と金額を紙 (薄い葉を四角に切りそろえて乾燥させたメモ代わりのもの)
に書いて提示してきた
ミーアがそっと耳打ちをして
「すごいじゃないシーア それで決めて」
「はい、 ミーアにお姉様」
と
「それで、お願いします お受け取りは現金で宜しいですか? 」
「はい、おねがいします」 と言ってクローティアに現金を渡す。
<<全く、人とは面倒くさいの やれ、服だの 金子だの>>
等と愚痴る
<< 現状を楽しめ>>
と今度は俺がいう番だった。
あと2回の日の出後にオートマト競り(オークション)東の街キリンズで開催!!
更にこんな一文が書き添えられていた
※ オークション 目玉商品 ※
※ 史上最高額か!! 希代のオートマト制作技師 ブレイル作の一点物 即決有り ※
と記されている。
受付の男性は
「宿でしたら、当ギルドの二階にも御座います 冒険者特典でお安いですよ」
と商売人の顔になる
ミーアと視線を交わし頷く
「畏まりました。お食事は下の酒場で沐浴は簡易な物なら当ギルド内に街中には、公衆沐浴場が
御座いますよ」と言ってくれた
先に湖で沐浴を済ませてたので本日はもう沐浴しないつもりでいた
日の光りが天辺近くになっている事もあり俺達は酒場で食事を摂ることにした。
酒場では、日が高い内は一般の依頼者も利用できるので冒険者が酒を飲んで騒ぎを起こすと
流石に困るらしく、
酒類は日が完全に沈んてからでからないと提供されないようだった。
日が高い内に酒を呷りたい連中は、明るい内から酒を提供している酒場が別に有るらしく
昼のギルドの酒場は落ち着いた雰囲気だった。
食事を摂っているとクローティアが屋敷でしているように 匂い を嗅ぎ回るので
ミーアに 「皆さんが大勢いる場所ではそれは遠慮してくださいませ クローティア様」
と強めに窘められていた。
『うむ、分かったわい』 と
俺の髪の毛に抱きついて頬ずりしていた。
やはり今は書き入れ時、雑談の飛び交う量が増えてきた。
「オィ聞いたか南のトリンデの海岸のでかい遺跡にディーボが出たらしい」
「で? 」
「まだ暴れているらしい」
「おっかねぇ」
...
「ちくしょうカネほしいぜ」
...
「明日の競りにブレイル作の一点物が出品されるらいわよ」
「ブレイルの人形オレも落札してぇ」
「オメェにゃ無理だろ」
「どうせ貴族の玩具だろ」
「玩具にはもったいねぇ」
「少女型だったら へへっ」
「ごの変態野郎が」
「んでもよ あの競り(オークション)自体よぅ・・・だぜ」
...
「あそこの隅にいる黒いワンピースの小娘 可愛くね? 」
「よせよせ オメェには釣りあわねぇよ」
「うるせ」
「それに、隣を見ろ あのケット族の女 ありゃ手練だぜ」
ミーアがシーアに気づかれないように耳を動か動かし鋭い視線を声の主に向ける
「うおっ、おっかねぇ」
「おいいつまでダベッている お前達は次の仕事があんだろ」
「へいへい」
「カネはここに置いとくぜ」
... ... ...
雑多な会話が飛び交う
冒険者や非番の衛兵が居なくなるのを確認したミーアは、
「ねぇ シーアせっかくだし暗くまでこの街観光していかない? 」
出不精だった俺は、観光と聞いて部屋でと言おうとしたがクローティアの 現状を楽しめ
と言う言葉を思い出し
「えぇ、ミーアお姉様 わたしもみてみたいです」 と誘いに乗った
「でもお姉様、お金はあんまり・・・」
「はい、分かっているわよ お金を使うのは明後日が本番だからね」
女性はオトコと違って何かとカネが掛かるのだ、それをこの身で実感していた。
「お金はここに置きますね」
言い代金を支払い店を出る
しくり、しくりとへその下辺りに僅かな違和感を覚える
「んっ」
「どうしたの シーア? 」
「いえ、何でもありませんお姉様」
「そう? 」
この街は、眼下から確認できたとおり、半地下になっている古代遺構をそのまま利用していて大変涼しく
南には海が有るらしく南風が微かに潮の香りを運んで来る
行き交う人も流れもトルティアよりは遥かに多い
「いらっしゃい いらっしゃい お土産にオートマトはいかがかな」
見ると小動物の兎や栗鼠、犬や猫、ヘビの形をした可愛らしいオートマトが戯れていた
「こっちも見ってよぉ」
と見ると奇妙な彫刻やオーパーツを模した置物が大小さまざまあった
「綺麗な お嬢さん方 一つどうだい」
と差し出してきたものを見ると、冷たく甘い牛の乳に砂糖加えて冷やして作ったという氷菓子が有り
喉も乾いてた俺達は、
「一つ いただきます」といって口に運ぶ
「「おいしい」」
と頬が緩む
後は、回廊をみて回ったり大道芸におひねりをしたり今晩の軽食を買い求めギルドへの帰路についた。




