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オルティア・レコード  作者: 南 泉
一章 〜始まりは少女(シーア)から〜 オルティア大陸編
16/75

16 歓談

 そう言うと彼女は、デーブルに焼き菓子等いかにも女子好みの菓子類を並べ始めた

椅子に座るよう促されたので俺は”お作法”を思い出しきちんとスカート部分に手を添えて

ぶわりとならないように座った。


「よろしいですね」 などと先生のような口ぶりで言うと

「いただきましょう」 と彼女がいってきたので

 一口、クリームの詰まった焼き菓子を頬張る。


 久しぶりの甘味に思わず足をばたばたさせると「か、可愛い」 と彼女が言ってきたので

思わず「うるさい」と下を向いて照れ隠しをしたつもりが、ほっぺについてますよと

手が伸びてきてほっぺについたクリームを取ってくれる。


紅茶等を飲んで、お腹膨れると少し幸せな気分になる。

「シーア様、お召替えを買ってきましたのでこちらに着替えて下さい」 と

荷物の中から淡いピンクのワンピースと淡い水色のワンピースを差し出してきた

すかさず「ピンクは勘弁な」 と言って淡い水色のワンピースを身に付ける。

 さっきまで着ていたワンピースよりフリルやレースは控えめだったが、少女性を際立たせるには

十分なデザインだった。

「後、おみ足をお出しになって下さい」 と

可愛らしい靴下と濃い空色のリボンストラップパンプスを履かせられた。

(足の甲の部分が大きく開いているのでこの感覚にも慣れなきゃな)

でもおかげでサイズがあっているためか格段に歩きやすい。


「後、これもシーア様の銀髪は目立ちますから」 と濃いクリーム色のショールを出してきて

「髪を短くすればすむだろっ」 と語気荒げに備え付けのナイフで切ろうとミーアの

制止も聞かずバッサリやったつもりだった

確かに髪は切れたのだが途端に激しい目眩を起こした。


 しかもこれはマギが休息に失われていく症状に酷似していた

そして落ちた髪は蒸発するように消えゆっくり伸びて又、最初の状態に戻ってしまった。

試しにまた同じ様に切ると激しい目眩を起こし、最初の状態に戻ってしまった。

これでも研究職で在る。このホムンクルス体は、大気の微量なマギを髪から吸収しているらしく

切るとマギの吸収量が足らず激しい目眩を起こす上、吸収量を維持するため元の

長さに戻るらしいと結論付けた。

(この髪の長さとも付き合っていかければならないのかと気が重くなるな)


 ミーアを見ると今にも泣きそうだった

「すまんつい気が立ってしまってな」 と自分が分析した結果を話した

「シーア様は、いつも ”すまん” ばかりですね」とようやく普段の彼女に戻った。


「それじゃ、それを貰おうか」 とショールを受け取る

(切ることが出来ない以上外出時はかぶりものをするしかないな)



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