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オルティア・レコード  作者: 南 泉
一章 〜始まりは少女(シーア)から〜 オルティア大陸編
15/75

15 冒険者

「そうですか、そうしますとシーア様もお屋敷に篭ってばかりいる訳には、いきませんね」

「うむ、そうだないつまでも篭っていてもいられないからな」


 そうすると彼女は、何やらそわそわしだした。

「どうした?」と不思議そうに尋ねると、

「じ、実はここを休憩用に使う条件にシーア様を冒険者にする事を確約してしまいました」

と土下座をしようとする。俺は慌てて

「まてまて、この密談室は冒険者用だろう元冒険者のお前も借りるのは何か無理を

したのだろう?」と言うと

更に彼女は目を泳がせて言葉を続ける「もう一つシーア様の正体を明かす事も確約してしまいました」

「・・・・・・えっ!」とさすがに俺も眉間にしわを寄せ考えを巡らせた

(自分がどの種族にも属さないホムンクルス体であることは知られたくなかった)

しかし、既に契約もしているだろうし反故にする訳にはいかないだろう)


「ソイツは、信用出来るヤツなのか?」と出てきた俺の顔を見る彼女は気の毒なほど

怯えていた

「はい彼女は、元冒険者で私の仲間パーティだった人物です」と怯えながらも

まっすぐこちらをみて訴えてきた。


「お前の事を信用しよう」

「あ、ありがとう御座います」

「昨夜の食事の時も言ったではないか、お互い隠し事はナシだ」

「冒険者か」と独りごちた。


 その場の空気が緩んだのを機に

「もう一つ見てもらいたいものがある」とおれは花立てをテーブルに置き

(ブラッド・ウィップ)と念じるとまたもや左の犬歯が熱を帶びマギが活性化するのが

分かる

「シ、シーア様?」

「まぁ、黙って見ていろ」と彼女を制止し

 右手手首に突き立て血を流し手を振るとムチの様に伸び意思でも在るかの様にふらふら

と空中を彷徨い俺は花立てめがけてソレを放った

するとパアァーーンと乾いた音を立てて砕け散った

「ふぅ」と一息つくとしゅるしゅると自分の手首のキズに戻り程なくキズも塞がり

後には砕けた花立てがそこにあった。


 驚愕の表情を浮かべる彼女を無視して


「アイツラに襲われた時に発現してな、これのおかげで助かったのだ

尤も自分の牙で傷つけて出した血では無いと操れないみたいだがな

他にのすり傷からの血は操れない様だ」

「シーア様、お身体の具合はどうですか?」

「うむ、少しだるいが気を失う程でもないな」


「そうですか、誰かにソレを見られましたか?」と不安そうな面持ちで彼女が尋ねてきた。

「どうしてだ?」と聞くと

「私も現役冒険者の時、魔物やディーボすらそんな戦い方を見たことが

ありませんでしたから」


「ディーボ?」と首をかしげると

「ああ、シーア様は研究者ですからご存知無いのも無理もありませんね

この世界には魔物とは異なる存在としてディーボが存在するのです」


「討伐は難しいですが斃すと、必ずオーパーツを残すのですそれらをギルドに持込んで

換金してそのオーパーツはシーア様の様な研究者の手に渡るという訳です」

「俺はてっきり、遺跡の発掘でしか出てこないと思っていたんだがな」

「私の知る限りオーパーツの入手経路は、遺跡の発掘をディーボの討伐から2つですね」

と説明してれた。


そうこうしてうちまたくぅーと可愛らしい音がお腹の辺りから聞こえてきた。

「そういえばお昼まだでしたね」と言われて、みれば日の光りは空の天辺を少し過ぎていた。


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