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オルティア・レコード  作者: 南 泉
一章 〜始まりは少女(シーア)から〜 オルティア大陸編
14/75

14 密談室での会話

 ミーアが、想いを巡らせているとシーアの呼吸が落ち着いて来たようだ

次第に深くゆっくりへ変化している事からもうなずける。


 ちょうど良い機会なので、服飾店に預けた荷物を受取にロビーへ降りていく

「あら?、もぅ終わり?」とリア

「まだよ」

「あの娘は?」

「だいぶ落ち着いてきたみたい、私はちょっとヤボ用」

とひらひらとリアに所在なげに手を振る


 そして少し警戒しつつも目的の店に付き店員に事情を話しシーアが預かった荷物を受け取る

そして帰り際に雑貨店にも寄り目的の物を少々購入する。

(つらい目見にもあったけど冒険者で良かったと心底感謝していた

と自分のギルドカードを胸に抱きしめる)


 ギルドカードは冒険者を退いても復帰時のため、一度取得すると終身携行可能なのでこれが生きてきた

このギルドカードは、薄い黒曜石の様な光沢質感を持ち羊皮紙の様に薄い。そして折り曲げようとしても

びくともしない。では、加工はどうするのかを問われてみてもミーアには検討がつかなかった。

このカードの利点は現金をも歩かずに済む点だ。


 報酬をギルド預かりにさえしておけば各地での買い物がカード登録時のマギと

購入時に照合するマギが一致すれば、ギルドから手間賃込で天引きされる仕組みだ。

ミーアはシアズのパテントや成果物の管理を任されていて手堅く資産を運用していた


 当の本人が訳の分からない資材をぽんぽん際限なく購入して一度破産寸前まで行った経験から

資産はすべて私に任される事になったのである。


「あぁ、そうそうこれもだった」と女子に人気の焼き菓子をリアの分も含めて買い求めた。

ギルドへ戻るなり

「はい、これ!」とばさりとリアに菓子の入った袋を突きつけた。

「ありがとね」

「それじゃあの娘のところへ行くから」と立ち去り掛けた時

「ちょっと、ちょっと」と手招きをする

「まだ、何?」と語気も強めに言うと

「あの弄り甲斐ありそうね」とリアがウィンクしてみせた

「ベー」と私も舌を出して応戦する。


そのまま2階の密談部屋の前で軽くノックをするも返事はまだ無かった。

扉を締める時ガチャリと大きめの音がして閉まったその時、

「んっんっーん」と可愛らしい声が聞こえてきた。

「おっお嬢様?」と声をかけるとシーアがゆっくり上半身を起こしてきた。



 俺が、地面に倒れて意識が遠のく瞬間誰かに担ぎ上げられた事は、うっすらと記憶にあった。

それからは、風邪で寝込んだ時の様に真っ暗な闇をぐるぐる彷徨うような感覚を味わっていた

やがてそれも収まり、ガチャリと大きな音がしてようやく地に足がつく感覚が戻って来て

それを気に俺の意識は完全に覚醒した。


 目を開けて見れば、半身を起こすと見知らぬ部屋にいて大荷物を抱えたミーアが呆けていた

「ミーア!」

「シーア様!」と二人の言葉がぶつかり

「お先にどうぞ」とミーアが促してきたので俺は思わず

「ここはどこだ?俺はどうなっていた?あいつらは?」とつい矢継ぎ早に質問をしてしまっていた。

彼女が荷物を床に置くと「かいつまんでご説明します」と俺に説明した


 ミーアの説明によると、ここはギルド2階の密談部屋で、俺は意識を失って倒れていた事、

生命の危険は無かった事、外傷もほとんど無かった事、そしてあの闇奴隷商はギルド経由で衛兵の

管理下にある事が分かった。


「密談部屋?」と俺は聞き返したするとミーアはバツが悪そうにして

「そのことは、シーア様のご説明が終わりましたらお話しいたします。」

「もう一度念を押すがここは密談部屋で良いんだな?」

「はい、間違えございません」

「そうか、それなら夢見の事を話そう、実は昨夜俺の夢に語りかけてきたヤツがいてな」

「どうぞ」をミーアが続きを促す。

「良く聞き取れなかったが、何かを探せとか何処かを目指せとか何かをやって貰いたいとか

そんな内容だった」と出来る限り整理して自分にも分かる様に説明した。


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