歴史を変える。
「………………………ふっ!」
授業の開始までは時間がある、約20分……ここから教室まで約5秒
「よしっ……練習、練習…」
その青年………
名はニコ、現在『ビルト魔法専門高校』の4年生である。
魔法が使える事………それは才能でもなければ遺伝子でもない。
基本的な物は、誰しもがいつか自然と覚えてしまうものである
『環境は人を変えるが、魔法は歴史を変えてしまう』
ある魔法学者が自身の著書の後書きに書かれていた言葉だ、それもそうだ、魔法は歴史を変えたのだ。
魔法がなければ、今頃……どこで何をしているんだろうか………
そう考えると、まるでテスト問題でも解く様に深く考え込んでしまうので、大概は早めに違う事を考えるのだ。
「練習、練習………」
俺は右腕の指先に魔力を集中させた。
ボゥ……ボゥ……と火が俺の指に灯った
勿論、こんな少しの火に、殺傷力はない、ここで少しずつ魔力を入れていく
『ボフォォォォォォォォォ』
10秒ほどして、手のひらにのせれるくらいの大きな火の玉が出来上がっていた
「よし、この時に発射させるのに必要な魔力の40%を籠めて狙いを付ける………」
「おらぁぁぁぁぁ!!
喰らえッ!校長の銅像!!」