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イケメンに興味ないって言ってるのに―!!  作者: Mist
4月~桜の季節です
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可愛い友人が出来ました【美玖side】

私達を助けてくれた彼について近くにあった喫茶店に入りました。そして私は彼の横へ。優美香ちゃんは彼の友人…だと思いたい…女性の横へ座りました。


私達は注文した品が来るまで無言でした。注文した品が来た後、彼が困ったように笑いつつ話しだした


「えっと…とりあえず自己紹介しようか。僕は紅月 雪音だよ。雪、って呼んでね?」


雪音…という名前からして、彼はもしかして…彼女なのでしょうか…それでも…


それにしても、隣の女性は…彼女なのでしょうか…女性同士だとしても雪さんはかっこいいから…


「私は紅院 彩瑪。雪の幼馴染。彼女とかじゃないから」


彼女じゃないと言った彩瑪さんは、私を見つめました。考えていた事がわかったのでしょうか…


「私は山瀬 美玖と申します。先ほどは助けていただいてありがとうございました。」


私が頭を軽く下げると、優美香ちゃんも自己紹介をしてくれました


「私は七瀬 優美香。美玖の幼馴染。助けてくれてありがとう。」


優美香ちゃんは軽く頭を下げて、彩瑪さんを見つめていますね。


「よろしくね。」


雪さんはにっこりと笑ってくれました。


「あの、雪さんは、女性なのですか?」


これだけは確認しておきたいのです。雪さんは私の質問にキョトンとした後、楽しそうに答えてくれました


「生物学上、女だね」


やっぱり雪さんは女性なんですよね…私は…


「雪さんは、何歳なんですか?私は16で、美玖は15ですけど」


優美香ちゃんは私をちらっと見て、雪さんに話しかけました


「僕も彩も15だよ。4月から高槻学院の高等部へ通う予定なんだ」


4月から…高槻学院…私と同じ学校へ通われるのですね…


「私も4月から高槻学院の高等部へ通う予定なんですの!!」


私は勢いよく言った後、恥ずかしくなり、顔に熱が集まるのがわかりました


「私は4月から高槻学院の高等部2年になるかな」


優美香ちゃんは私の様子を見て、小さくため息をつきつつ言いました


雪さんは私を微笑ましそうに見ていますね…あまり見ないで欲しいです…お恥ずかしい…


「先輩になるんですね」


彩さんはポツリと呟きました。彩さんの言葉に優美香ちゃんの瞳が悲しげにゆれたのが見えました…


優美香ちゃん…


「そうだけど、敬語は止めて?」


優美香ちゃんの言葉に彩さんは頷きました


「…わかった」


そんな彩さんと優美香ちゃんを見て、雪さんが話題を逸らしました


「さて、美玖ちゃんと優美香ちゃんはどこかに行く予定じゃないの?待ち合わせしてたみたいだし」


そうでした。すっかり忘れていましたね


「優美香ちゃんと一緒にお買い物に行こうと思っていたんです。」


話題が変わったので優美香ちゃんは少しホッとしつつ言葉をつづけてくれました


「最近美玖は、従兄の用事を手伝っていたから忙しくてなかなか遊べなかったから今日久しぶりに遊ぼうと思って約束したんです」


本当に忙しかったです…


「それで優美香ちゃんと合流したら、あの方たちに囲まれて…」


怖かったです…私は思わず俯いてしまいました


「そっか…あんなのが結構いるから気をつけなよ?」


雪さんは私の頭を撫でつつ、優しく笑いながら注意をしてくれました


私は雪さんの言葉が嬉しくて頷きました


「…雪。そろそろ行こう」


雪さんは私を見て小さく笑うと、彩さんに声をかけました


「そうだね。…美玖ちゃん、優美香ちゃん。また4月に会おうね?」


雪さんが立ち上がると、彩さんも立ち上がった


「いつでも連絡くれて構わないから」


お二人と携帯の電話番号とメールアドレスを交換して、店を出て行きました


「優美香ちゃん…私…雪さんの事が…」


「好きになったんだね…まぁがんばりなよ…とりあえずファンクラブでも作ったらどう?」


「そうだね。優美香ちゃん、私頑張るね!!」


私達は笑いあいながら店を出ました


4月に再び会える事を楽しみに思いつつ…

美玖ちゃんは雪ちゃんの内面に惚れました。


たまにいますよね


女だけどやたらモテル人


ってか男女問わず人気な人


雪ちゃんはその類いの人です


雪ちゃんからしたら小動物を愛でてる感じなんでしょうね

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