気が起きない
何ができるのだろうか。
何の話ですか?
妾の話さ。
あら、それは妾の話でもありますね。
あぁ、失礼。仲間外れというわけではないんだよ。
いいえ、そんなふうには思っていませんわ。
ただ、妾も同じですよ。
同じ?同じって何がだい?
何ができるかってことですよ。
妾は何かできるのですかね。
妾が悩んでいるから、はっきりしないから伝染しているのかい?
伝染してはいけないのですか?
そりゃ。悩まずに済むのならそのほうがいいだろう?
ええ。悩みの種は少ないほうが頭の容量としてもいいかもしれませんね。
妾の持ち幅なんて、豆粒並であるよ。
妾も同じですよ。まめつぶ。ゴマ粒。つぶつぶと。
そうか。やはり苦しいかい?
ええ。たしかに余裕などありませんね。
誰にも構いたくないですもの。
すまない。こんな妾で。
そうですね。でも、妾なのでどうも無関係というわけにはいかないんです。
すまない。
ええ。そうですか。
今すぐに何かかわれるとか、気持ちが軽くなるとか。そんなことできなくて。心の音からではなくなるんだ。
わかる気がします。
優しいね。
まあ、たまには優しくせっしてあげませんとね。
でもたしかにわかる気がしますの。
今、明るくても、気持ちが晴れても、それはやはり演技のようであると。心の音とは違うのだと。わかります。
ありがとう。少しは同情(同じ気持ちを持ってくれる)だね。
ええ。そうですね。
どこにいこうか。
そうですね。




