ミステリ小説ど素人が「推理」ジャンルに言いたいこと
ミステリものを求める読者は多いと思います。
人気のジャンルだからこそ書店の一角はミステリで埋まっている。
それがなぜネットでは流行らないのか。不思議でなりません。
推理のジャンルはすごいポテンシャルがあるはず!
なんで「連載」設定になってたんだろ……まあいっか。
なにかミステリ関連で言いたくなったら2部3部と書き足すかもです。
本エッセイ内の作者名は敬称略です。ご了承ください。
ミステリのジャンルがない「小説家になろう」──「推理」のジャンルがそれに当たるんだろうけど、「ミステリ」のほうがよくないかな? なんで「推理」なんて幅の狭い言葉を使うんだろ?「ミステリー」だと推理小説だけでなく「怪奇小説」を指してしまうせいかな? ……まあそれはいいや。
ミステリにはいくつかの方向性があって、それによって同じミステリというジャンルでも、正確には違う扱いになるらしいです。
「フーダニット(だれがやったか)」
「ハウダニット(どうやったか)」
「ホワイダニット(なぜやったか)」
の3つの形式に分かれるようです。
①「フーダニット」は「犯人捜し」をテーマにした作品。
そこには「推理」が重要な主題になります。
②「ハウダニット」は「トリック・手段」をテーマにした作品。
こちらも①と同じく推理を中心としたものになるでしょう。
③「ホワイダニット」は「動機」が描かれた作品で、人間関係とか、葛藤とか。
人の内面の話を主題にした作品と言えるでしょうか。
(違っていたら指摘していただけるとありがたいです)
ここに「ミステリ」ジャンルがいまひとつ盛り上がらない理由がある気がしてなりません。
いまだにテレビドラマなどでは推理や科学調査など(警察官の話や医療関係の、病気を治療するのもある意味で調査や推理が関係している?)そうした作品が人気なのにもかかわらず小説投稿サイトでは、ミステリや推理ものは下火のままです。──なぜなのか。
(本屋にだってミステリ小説のコーナーには多くの本があるのに!)
最初の①と②。これはミステリ初心者には考え出すのが難しいものです。
──しかしそれならば、ミステリ小説を中心に読んでいる読者になら書けるんじゃないか? と思うのですが、そうなっていないのが現状。
それはたぶん、よく知っているジャンルだからこそ、新しいものが書けるとは思えないからじゃないか。そんなふうに考えます。
むしろ素人のほうが気軽に「あ、こんなの思いついたから書いてみよう」と、なるかもしれません。
それくらいミステリの──とくにトリックとか犯人などの登場人物とか人間関係も──目新しい展開など、まず書けないのではないでしょうか(しかもリアリティは必須!)。
けど、そう思うのは待ってほしい。
小説家になろうは素人が書いた作品を投稿する場なんだから。
いままであったような展開でも。
どこかで見たトリックでも。
そこまで巧みな文章でなくても。
ミステリ小説をよく読んでいる読者は(書きたい気持ちがあるなら)まず書いてみて、それを投稿してほしい。そう思うのです。
プロの作品だって、ほかのいかなる作品とも似ていない、なんてことはないはずです。
まあ私はミステリものは素人なので、ディクスン・カーとかが書くような重々しい作風で書かれても、たぶん楽しく読めないでしょう。
だからむしろ素人の書く、お手本のようなミステリ作品のほうが目を通しやすいと思うのです。
ミステリ初心者は複雑な展開とか、大勢の登場人物の関係性とか、そんな複雑なものは求めてません。
むしろ単純な作りのほうがありがたいのです。
ミステリ小説の優位性はトリックとか犯人捜しとかよりも、むしろ人間の内面を書き出せる部分にあるんじゃないか。そんなふうに思います。──トリックで会話が盛り上がるのはミステリ通くらいじゃないかなぁ──
意外な犯人や、読んでいるときには気づかなかったトリックもいいですが。
犯人と被害者の関係性などだけでも、十分読者を引きつける力があると思います。
赤川次郎作品にあるような、映像としてとらえやすい文章とか、そうした表現力のある筆力も必要かとは思いますが。ミステリ読者の中に「自分も書いてみたい」と思う人がいるなら、ぜひ書いて投稿してほしいと思います。
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「お客様(読者様)の中に、ミステリ読者様はいらっしゃいませんか?」
だれでもいい。
初心者にも読みやすく、「こういったものを自分も書いてみたい」そう思わせてくれる作品を書いてはくれまいか……
私は薄れゆく意識の中、CAの呼びかける声を耳にしつつ──静かに、深い闇に落ちていった。
私の手から『そしてだれもいなくなった』が床に落ちる音を聞きながら。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ひさしぶりにミステリジャンルを見たら、いかにもミステリ風の文章で丁寧に書かれた作品をいくつか目にしました。
しかしそうした作品であっても評価が付いていないのを見て考えました。なんでミステリジャンルが下火なのかを。
ネット小説のはやりにありがちな読みやすい文章と比べ、ミステリの文体は固く、場面や登場人物の心理描写や行動について独特な書かれ方をするものです。
そうしたことを理解して読者も、ミステリの雰囲気を感じる必要があるでしょう。
けどミステリ作品を気軽に評価できないというのは、割とありがちな問題かもしれません。
ミステリはその結末にこそ魅力があるからです。
そうなると作品が完結しないと評価を付けられないことになります。(せっかく完結させても評論家目線で評価を付けられたら、書いた人によっては次回作は消えるでしょう。──自重してください)
だからミステリ作者は作品を完結させるまで、多くの評価を期待できない可能性があります。
そうしたことを考えてミステリ読者に提案したいのが、
連載ものをシリーズものは第一章が幕を閉じたら(その章の問題が解決したら)評価を入れてあげるようにする──とか。そうすれば作者もモチベーションを下げずに済むんじゃないでしょうか。
ミステリ素人の私が思い立ってミステリを書こうとしたとき、まったく(プロットや)アイデアが浮かばない現状を嘆いて書いたエッセイです。
ミステリをよく読まれる人はぜひ、難しくない内容のミステリ小説を書いてほしい。あるいは書き方(アイデアの出し方、プロットを作るにあたっての考え方とか)のエッセイでも……どうか、よろしくお願いします。
❇『そしてだれもいなくなった』
アガサ・クリスティの有名なミステリ小説のタイトル。