風と共に去りぬ
明日を指差した君
表情は伺えず
光とも闇とも知れない
境界線に囚われて
その瞳に反射していた
歪んだ現実は
真紅に染まったカクテルみたい
また妬むばかりの人々に呑み干されてく
何時迄も変わらないこの世界で
昨日に置き去りの君
表情は伺えず
消えていく燈みたいに
風と共に揺らめいた
その目蓋に閉じ込められた
悲しい現実は
溢れる涙に押し流されて
また痛みばかりの感覚が押し寄せて来る
何時迄も変わらないこの世界で
壊れるばかりの時間がどれだけ流れても
逸らすように揺らいだ視線
焦がれてばかりの祈りをどれだけ重ねても
通り過ぎる苦しみの夜
やがて来る哀しみの朝
明日を待ち続けた君は
定められた加速度を感じながら
変えられない昨日に吸い込まれた
願わくばいつまでも
羽根のように舞っていて
その嘆きをあやすように
羽根のように舞っていて
こんな棚に並べられたような言葉じゃ
昨日の君には届きはしないけど
願わくばいつまでも
羽根のように舞っていて
この嘆きをあやすように
羽根のように舞っていて
この涙を止めるくらいに
願わくばいつまでも
夢の中で待っていて
この世界を包むように
夢の中で舞っていて
いつまでもいつまでも
羽根のように舞っていて
ありがとうございます
同名作品とは何も関係ありません
紛らわしくてごめんなさい