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7/1〜7/2

...こう、覚え書きを打ち込んでいる今となっては、殆ど憶えては無いが、楽しい夢であったと思う。

 久々に心が満たされた気がした。

 まぁどうでも良い事か...

 私の通っていた小学校にて、何やら剣術の講習を受けさせられていた....気がするが、定かでは無い。どうも此処の記憶は曖昧で、理科室で____様の招来をしていた気もするし、そうで無いような気もする。只、少なくともその場に私の旧友がいた事は確かである。(小学生時代の友人であるから、いて当然と云う認識であった。)

 ふと、気がつけば私は旧友と、二人プレイ式の脱出ゲームを遊んでいた。四平米程の正方形の部屋で、プレイヤーは赤色のピクトグラムのキャラを操作する。モーションは立つと座るのみで、移動時には滑らかに平行移動する。

 部屋は石作りで灯燭台の蝋燭の淡い燈のみだ。床には深紅の生地に金の刺繍の施されたカーペット、その上には黄色のヒト型のピクトグラムとぐちゃぐちゃに絡まった黄緑色のロープの塊がある。四方の壁には扉はなく、何やら板が立てかけられているのみで、凸凹とした石製の煉瓦が積まれて出来ている。

 私は、壁の板を手に取り、旧友に投げつけた。急な攻撃に反応できなかったらしく、板は彼の頭に直撃。彼の赤い頭はそのまま吹き飛び壁に衝突した。そのまま地に落ちコロコロ転がる。まぁ見た目はピクトグラムであるに、大して見るに堪えないモノではない。そう思うと、彼の体は消え、部屋の隅に再出現した。成る程、リポップ機能はあるらしい。

 いきなり、旧友が板で殴りかかってきた。一体私が何をしたって云うんだ!?躱すことは能わず、私の体は宙に浮き、衝撃。

 気が付くと、部屋の隅にたっていた。リポップしたようだ。しかし何故…ああそうだ奴に殴り飛ばされたんだった。やられたらやり返す。この世の法則。私は奴に踊りかかる…。

 とまぁ、この後数分ほど不毛な争いを繰り広げていたのでカット。

 はてさて、この部屋の隅から眺める景色は何度目だろうか?室内は最初の面影はほとんど無く、いつの間にか中央の黄色ピクトグラムも息絶えている。どうやら巻き込まれたらしい。南無。

 しかし、こんな惨状じゃぁ脱出もままならない。一体絶対どうしようか…そう考えていると旧友に肩をつつかれた。どうやら何かを見つけたらしい。彼は黄色ピクトの亡骸を足蹴にして部屋の角に飛ばすと、カーペットをひっくり返した。露出した床板には、一カ所へこんでいるところがあり、リセットと書かれていた。成る程、リスタートも可能と…なかなかよく出来たゲームではないか。旧友がその窪みを押すと視点が、あの部屋の隅に戻された。しかし、明らかにオブジェクトは此処に始めてきたときと同じ位置の上に浮いていた。手に違和感を憶え掌を開く。そこにはスタートとリセットと書かれたリモコンが握られていた。

 スタートのボタンを押すと、浮いていた物品たちは自由落下の法則に従いその場に配置された。黄色ピクトも息を吹き返したようだ。

 さて、では真面目に謎解きを…と思った矢先に旧友は黄色ピクトの首をもぎ取り、リフティングを始めた。なんて酷いことを…と思ったのは最初の二七秒のみでなんだか楽しそうに見えてきた。残念ながら頭は一つしか無いので、私は残された胴体から四肢を引きちぎり、立てかけられた板と、燭台を用いてトランプタワーもどきを作ることにした。バランスがくそ悪かった。旧友はというと、頭を強く蹴り上げすぎたらしく、天井にぶつけたようで、頭は潰れてしまったようだ。旧友と目配せをしてリセットすることにした。

 また同じ配置に戻った。さて、あの黄色ピクトをどうしてくれようか…しばしの逡巡の末、壁に貼り付けてダーツの的として使うことにした。ダーツは壁の板をうまい具合に割れば出来る。頭は5点、手足は3点、胴体は1点、はずしたらマイナス2点と云うルールで遊ぶこととなった。体感十分ほど投げ続けていると、的の黄色いところが見えなくなってきた。これでは、当っても刺さらない。すると、旧友が何か面白いことを思いついたようでにんまり笑った。彼はおもむろに燭台を持ってくるとダーツに火をつけ投げつけた。火は瞬く間に燃え広がり私たちも巻き込み、すべてを焼き焦がした。

 部屋の角に視点が戻ると、全てがリセットされていた。ふむ、どうやらやり過ぎると、オートで初期化されるらしい。気をつけて遊ぼう。

 それから私達は危機として蛮行に及んでいた。犠牲になった黄色ピクトは総勢一七に及ぶ。まぁそんなにやっているとさすがに飽きてきた。

 そして十八回目のリセットの時私はとあることに気づいてしまった。リセットボタンを押した後、スタートする前の、宙に浮いて準備されている部屋のオブジェクトを操作できたのだ。その事を旧友に伝えるといろいろな実験を開始した。詳細はよく憶えていないが、最終的にはゲームスタート時にスタックして、当たり判定が重なり、高エネルギーを生み出し、壁をぬけた。ハヴォック神ェ...

 ゲームクリアだった。

 ふと気が付くと、森に居た。木が燃えている。目の前には黄色ピクトが居て、私に向かってきている。手にはエンチャント済みのダイアモンドの剣。殺されると思い、後ろに下がると、燃えさかっていた低木に触れてしまい全身が灰になった。

 目を開ければ、また森の景色。目の前の木が発火した。どうやら、此処の空間では黄色ピクトから逃げつつ火の粉を躱さねばならぬらしい。そんな思考を据え置き、私を含め、ステージが焦土と化した。

 また、森だ、取り敢えずここから抜け出し、川に入らねば。私は駆け出した、迫り来る炎、ほおをかする熱気、木々を躱し、下りの方向へ走る。先へ先へ…

 何度かのコンティニューの末、川にたどり着けた。しかし川は張りぼてだった。このままでは、また焼け死ぬ…と思っていると、川の周りに、三メートルはあろうか黒色と灰色の毛を携えた異形の怪物が集まってきた。あれは###だ。

 怪物は、一斉に張りぼてに殴り掛かリ、其れを壊す。その下に清流が現れた。其れを見るやいなや私は水に飛び込んだ。

 流れは速かったが、なんとか浮くことが出来たようで、川の流れに身を任せ水面上を揺蕩う。それから暫くすると、流れは緩やかになった、すぐ其処に海が見える。

 妙に底の石達がつるつる滑る。弟の門出の祝いに丁度いい、少しもらって行くか…

 あ、海に出た。川との境界は風呂場のようで、タイルが敷き詰められている。先ほどの、滑る石の正体はこれだったようだ。すぐ其処の陸地で、弟が父に太平洋への横断術くらいは身につけたい、と云っている。そんなの必要かよ…と思いながら水中でくるくる廻る。ちなみに、リビングに居る私の母が、太平洋横断は舟で片道、10〜20円という情報を脳内に送ってきた。そんなの尚更必要かよ…

帰宅すると、ウィンナーの栽培を禁止された領主が怒りのあまり旅に出ていた。旅先では数々の困難が待ち受けているだろう。頑張れ。

 場面は変わり、とある用紙へ、書き込みが必要らしい。

<   信用   イデオロギー  依存>

と書いてあった。信用の手前に扶養と書き混むと完成した。

 これはキャラクターシートらしい。いつかの間にか通っていた高校の多目的教室に居た。数人の旧クラスメイトと、見知らぬ黒髪の女性がキャラシを覗き込んでいる。女性はルールブックも確認しながら自分のキャラシを埋めていた。

 未だ、ぼんやり20円の太平洋横断が頭に残る。

 互いのキャラシが完成した。(電子版のルルブには動画も添付されていて楽しかった。)完成したのはいいものの時間が足りないのでセッションは後日らしい。今日は使用するキャラクターの確認のみに終わった。…スマホのメモがゴチャゴチャで解りにくい...なんかステータス値が表の様になってる。CON200とか人間じゃ無いだろう....と、夢から醒めた今は思う。

 そんな、こんな、していると、私を含め数人に生徒が先生に呼び出された。廊下に出ると、先生曰く、実験の準備が終わったらしいので気が向いたら理科室まで来いとの事らしい...____樣を招来するのだろうか?

 未だ、その気では無かったので、教室に戻る......と、そこは、家のリビングルームであった。何やら母親が不機嫌そうにしている。触らぬ母に祟りなし、とはよく云われているので、父か弟が相手をするのを待とうと思う。...しかし、いつまで立っても二者は訪れなかった。...嗚呼、そうか今夜父は幼馴染である親友と飲みに行っていて、弟は舟の教習でハワイにいるんだ。

 とても気まずい....

 と云うところで目が覚めた。辺りは未だ暗く、エアコンの稼働音のみが響いていた。時計を確認すると、3:30とあった。うむ、この夢を書き記したら、トイレ行って二度寝しよ...。

.......お読み頂き有難うございます。

 どうやら、夢の中では痛覚は無いようです...その割に頭痛とかは感じるのですが...此処の差異は何なんでしょうね?

 それでは。また、ごゆるりと。

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