8/21〜8/22
お盆休みは終了。
これから、また無味乾燥で、夢のみが楽しみの日々が始まる。
薄暗い公民館に、私は錬金術のセミナーを受けに来ていた。
廊下に席が設けられていた。席、と云っても私を含む参加者数名が腰掛けていたのは、よく公共施設などにある、アルミ角柱を組み立てた六×九くらいの枡の傘立てであった。
私は左、下から二番目の枡に身を入れアルミ柱に腰掛けていた。
私より先に右下に座っていた男性と話をしていた。私は、私は錬金術と云うより物質変成に興味があります、と云っていた。男性とはそれなりに打ち解けられたと思う。
その後、ぼーっと廊下を眺めていると、席と廊下を挟んで向かいのトイレが混んでいる事に違和感を覚えた。と云うのも、トイレに入る人は居るものの、出て来る人が一向に見受けられなかったのだ。トイレ室内から聴こえる人々の声は五月蝿さを増すばかりであった。私自身、少々尿意を覚えていたが、あの空間に行く気は起きなかった。迷惑な話だ。
無意な時間を過ごしていれば、講義の開始時刻が近づいてきた。時が進むにつれ私達が座っていた席も拡張を始めた。宛ら分裂して増殖する細菌のようであった。
拡張が終わる頃には講堂の面積は、一般的な中高学校の教室程には膨れており、傘立てのような席も通常の机と椅子に変わっていた。
聴者の人数も最初よりかは増えていた。まぁそれでも、席の大半は余っている状態であるが…。
開始時刻になると、何時の間にか前方に出現していた老年の女教師がテキストを開くように云ってきた。確か、making ch***(聞き取り不可)のページを開け、と云っていた。
ペラペラと手元にあったテキストをめくっていくと、それらしい項目があった。文は全て英語(かどうかは不明であるがアルファベット)であった。
最初の一文が「cat figure ***on the rack」と云うよく分からない熟語(これらで一つの意味を成す、と確信していた。)であった時点で私はこの講義を聞く気を失った。
と云う所で
———目が醒めた。
.......お読み頂き有難う御座います。
個人的に錬金術が好きなんですよね私。
まぁ、だから何だと云う話ですが…。
それでは、また、ごゆるりと




