8/19〜8/20
世界地理が壊れる
実家の自室のソファに、私は居た。確か農園の経営ゲームをしていた筈である。
ゲームに飽きて、両親の寝室の本棚を物色する事にした。本棚には、漫画本などが主に詰められていた。
丁度、私の背丈程の所であった。紺色布表紙のハードカバーが漫画本の合間に挟まっていた。金色の文字で書かれているのは所謂、文豪と云われる作家の名前であった。中学の時読んだやつだな、と思った。(現実では全く覚えのない事であった。)
私は、「遠野物語」を題材にした漫画を探していた。確か一番右下の棚に置いてあった筈である、と思いそこを探す事にした。
棚はかなり散乱しており、関係の無いような資料やパンフレットの類いなどが紛れ込んでいた。今にして思えば、自宅の書物机の上のようであった。
取り敢えず、大方のものを引き出し探す事にした。その途中、並べられた物の上に積まれた本の一冊が「遠野物語」である事に気がついた。手に取って見れば、添付資料も付いており、私はそれに満足して自室に戻り読む事にした。自室の寝台が異様に高かった。
場面転換
道路前に建てられた簡易的な駅の入り口に、私は居た。私を含め大勢の人が集まっており、スーツケースを片手に引いていた。どうやら団体旅行中らしい。
一旦メンバーのスーツケースは駅員に預けられ、持ち物検査を行なってから一箇所に集められた。
私は、数多のケースがある中大勢の人混みに紛れて、自分のスーツケースを見失っていた。これか、と思ったら他人の物で、持ち主に謝ると云うことは一度や二度では無かった。
あくせくしていると、親切な女性が私のケースを手渡してくれた。彼女は私の小学生の頃の(最初で今の所最後の)思い人であった。(以後この人を女性と表記する。)
集合をかけられると、人々は駅の方を向き、並んで座った。出遅れた私は人集りの中頃で少し列を乱しつつ、女性とその場に腰掛けた。
最前で話しているであろう人が云うに、朝食兼祭りらしいので、食事をする事になった。
コンビニ弁当を開けていると、女性は私の前へ移動し座った。僅かに微笑むその姿は、とても麗しく見え、魅力的であった。
場面転換
知らない親子の会話を画面で見ていた。母親は息子(娘)が海外へ行くなら安全面に考慮してスイスのジュネーブ以外は許さないらしい。
画面に映る動画では、ジュネーブは島国で「桐答市」と云う日本人居住区があり、此処では数人の日本人が中世並みの生活を送っていた。細い地形の中に上手い具合道を敷いて家を建てていた。茅葺であった。
此処では八月のクリスマスに備えて様々な安全対策を行っていた。
まず、子供達は二十一時以降は起きていてはいけないらしい。そして、家の歪みが分かるように、わざと一部を改築してラップ音を誘発させて、警報装置として使っていた。(詳しい仕組みは?そんなん私も知りたい。)
あれもこれも、八月のクリスマスに訪れるサンタから子供を守る為の準備です、と解説役の人が云っていた。
と云う所で
———目が醒めた。時刻は三時半であった。
.......お読み頂き有難う御座います。
久々に混沌とした夢が見られて私は満足です。
それでは、また、ごゆるりと




