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8/18〜8/19
多少の不可思議はあれど、なんて事の無い、日常の夢であった。
散歩をしている夢であった。
時刻は早朝。日は低く、明るい空とは裏腹に影掛かった街並みを、私は歩いていた。
風景は、細部の違いはあれど、自宅付近のそれなりに栄えた街中の隅に佇む森林に包まれた神社であった。鳥居の前を通りがかった時、不意に、鈴の音がした…気がした。
振り返り見るも、階段奥の境内に橙色の燈が灯っているのみで、特に誰かいるようには見えなかった。
それから、テンプレートのような街並みを歩き続けると、見知った景色に辿り着いた。
実家近くの寂れた商店街の居酒屋。同じ商店街上には知人に親が経営する硝子店や印刷店などが並んでいた。
あゝ、いつの間にか実家付近まで歩いて来ていたのだな、と思った。
実家への帰り道、いつもの神社裏の坂を昇っていると、眩い光に視界が照らされた。それは、海から昇る朝日であった。
.......お読み頂き有難う御座います。
どうも、最近長編の夢を憶えている事が減った気がします。
それでは、また、ごゆるりと