残夢譚④
どうも最近疲れが溜まっているのか、昨晩夢を見たのかすら分からなかった。
普段は憶えていないと云っても断片的な欠片くらいは残っているものなのに…
・普段の散歩コース、魚の加工場の前の道路にて、時空停止と叫んでいた。絶対零度とは物質の熱運動が完全に無くなった状態の事を云う。つまり時と空間が止まっているとも云えよう。と、当時夢の中で思っていた。
・河原に老人と立っていた。白の波が寄せる。老人がふと、呟いた。あゝこの川が自分の人生に見える…本当に心、洗われる(現れる)、と。
・皺伸ばし用の洗剤、暑苦しい男性が片手に持ってCMしていた。見るのは二回目。
・有名人の男性が、ヘリから地上のファンに自分の名前を呼ぶように促した。地上に屯っていた群衆の内一人の女性が大声でその名を叫ぶ。シャッコかサッこ、と云う名らしい。
・プール脇で笑うサーフスーツ姿の男性。モジャモジャの茶髪であった。誰だよ。
・マインスイーパーをiPadでしていた。無事クリアした。丁度字体の位置でドット絵になっていた。白髪の少女のキャラだな、と思った。
・私は俯瞰視点であった。目下では戦闘が始まろうとしている。人影が二つ。
・何処か薄暗く、それなりに客がいる商店街。一円でスマホケースが店前の路上に売っていた。
・「⻗」の下に「汽」を書いた漢字。これを「ヒトモチ」と読むらしい。という事を黒板前に立っている白衣姿の男性が云っていた。
・壁に並行に張りながら、宙に浮かぶ白紙の紙。何かのボーダーラインらしい。
・2Dの水中を舞台としたアクションゲーム。基本的にサカナがキャラクター。私の自機はイルカであった。システムは左右から泳いでくる敵キャラに当たらないように攻撃をする、と云う物。時間が経つにつれ仲間キャラも増える。ただ、ステージ切り替えが、その仲間キャラが突っかかって上手くできないと云うガバシステムでもあった。
・お前は無能だ、と云う男性の声が脳内に流れ続ける。そうだその通り、私は無能だ、と繰り返し反芻しつつ、高層ビルの間取りを想像していた。四方の壁に二部屋ずつ配置して、四隅は倉庫などとして使う。中央にはエスカレーターを設置しよう、と云う事になった。
・私の実体は「月」そのものであった。月に意識体がある事が人々に知られては混乱が起こる、と考えた何処かの団体が私を封じようと試みるらしい。
出来んのかなぁと思っていた時には既に自分の体が電気を帯びた金属製の筒に変わっていた。どうやら、私の意識体を月から切り離し、この筒へと移したようである。
彼らは愚かであった。意識を喪った人間の体はどうなるか、彼等は知らないはずも無いのに。私と云う意識を喪った月は、それこそ気絶した人間のように、直ちに地球へと落下を開始した。
彼らは地球の表面に布団のような膜を張って対抗して来たが、それは無駄な事であった。
.......お読み頂き有難う御座います。
おかしい、私は厨二病なんてとうの昔に治っている筈なのに、と思わざるを得ない内容の夢がちらほらとありました…何がいけなかったのでしょう。
それでは、また、ごゆるりと




