6/27〜6/28
ここの私は社会人2年目であった...ように思う。
些か心許ない記憶である。
致し方無い。
この夢は、断片的なピンぼけの画像をコマ送りにした様なものであったのだから。
やけに明るい曇天の下、どこかの湖の畔にで来た人混みの中に私は居た。何故ここに居たのか、周りの人間は一体何なのか、其れは憶えていないが、私がそこに居たと云うことは確かな事実であった。
人集りの奥に、何やら巨大な建造物が見える。其れが宿泊施設の類いであることを私は知っていた。周囲でひしめき合う人々は何かざわめきだっている。
成る程。どうやらここで、何らかの健康療法の実演があるらしい。建物の奥から何か大いなるものが迫り来る気配を感じ、私はそう確信した。人集りの歓声も大きくなった。両手を挙げて叫んでいるものも居る。
地が揺れる。空気を震わす足音がすぐそこまで近付いて来る。人々の声もさらに高まる。それに連れ、すぐ其処の気配も大きなものへなって行き…
刹那、轟音。
建物は倒壊し、瓦礫の山へと化していた。周囲の人々も皆地に伏しており、ピクリとも動かない。何故私のみが無事なのかなど考えることもしなかった。
目の前には、先ほどの気配の正体であろう、体長は3〜4mほどで、楕円柱と云い表すのが適切な頭部のない体躯に四つ足を持つ、なんとも名状しがたい生物が居た。ホルスタインみたいだな、と思った。
その生物の脇に、人影があることに気がついた。この生物が連れてきたのか、はたまた、この生物を連れてきたのか、少なくとも私はその人影とこの生物に、嫌悪感や憎悪と云った感情を抱いたのは確かであった。
生物は興奮しているようで私に躍り掛かってきた。正面の楕円形の断面が縦に開いた。どうやら此処が口であるらしい。泥とホルマリンを混ぜたような悪臭が鼻腔を擽る。酷く不快だった。
迫り来る巨体を去なし、カウンターで回し蹴りを入れる。確かな手応えを感じたが、相手はひるむ様子を感じさせない。
身を翻し、後ろに跳ぶ。一旦体勢を持ち直し再度構えをとる。奴は壊れたトランペットのような咆哮を上げ、地を足蹴にして突進してきた。どうやら攻撃手段はそれだけのようだ。
衝突の寸前に身をかがめ、足払いを掛ける。うまく入った。生物は大きく体勢を前方に崩す。その隙を突き、腹部の弱点を蹴り上げ、止めを刺そうとした。が、未だ倒れる気配を見せない。
……こうなっては致し方ない。どちらかが死ぬまで殴り合いを続けるほか無いようだ。大きく深呼吸をし、生物に飛び掛かった。
数分の格闘の末、私は奴の体毛を毟り取っていた。これで私の勝ちだ。すでに生物の姿はどこかへ消えていた。
毟り取った毛を見てみると、稲の苗があった。あぁ、もうそんな時期か。そろそろ田植えをしなければ。そう思った。
近くに立っていた農家の中年男性から苗の束をもらい田園へ行くことにした。
道中ふと私を呼ぶ声が聞こえた…気がする。声がしたであろう方向を向くと、其処には…と云うよりその遠方にバスと人集りが見えた。ああ、どうやら集合時間が近いらしい。急がねば。と思い、駆け足でそちらの方向に向かった。
これは、三月三日の分の旅行(もちろん現実ではそんな予定はなかった。)の振り替えである。私は団体客の一人で、周りの人は私の知人らしい。…確かに見覚えのある顔ぶれが多数ある。
列に入り、バスが出発するのを待つことになった。…彼此三時間位待っているが出発する様子が見つからない。遅いなぁ。と思った。
そんな中、私は席でたちながら、知人と話をしていた。**って嫌だよねぇ、という内容であった。**が何であったかは憶えてはないが、私と彼女はその**を罵倒し嫌悪していた。
目を開けると、バスはどこかに着いていた。降りてみると、レジャー施設の類いであることが見て取れた。外見は、植物園のビニールハウスのようで、内部は生暖かく、プールに白いフローリングとガラス張りの天井が特徴的であった。彼方此方に熱帯植物のようなものが植わっている。赤と黄色と緑と紫…
私以外の客はほとんど売店に行って居た。私は何故か気が進まなかった。売店の前には一抱えくらいの大きさの長方形の水槽があった。中には何やら苔のようなものが点々とあり、伸縮を繰り返している。
近くに居た人にこれは何か聞いてみたが、汚れかゴミだろうという回答しか得られなかった。視線を戻すと、水槽は球体になっていた。…はて、元から球体だったはずだ。
取り敢えず周りを散策することにした。プールの方へ足を運ぶと、プールの岸に南国風…と云うより、ネイティブアメリカンの伝統的なテント型の住宅のような店があった。其処では、玉虫色の液体をジュースとして売っていた。そっと来た道を戻ることにした。
フードコートの前の広場には、何やら看板のようなものがつるされていた。それには2300ptと書かれていた。あ、フリーガチャだとすぐに感ずいた。ちょうど数人の子供が其れを使うようだ。子供たちはその看板の真ん中を窪ませた。
すると、2300の数字が0になり、周りが白い光に包まれ …
というところで目が覚めた。カーテンの狭間から漏れる朝日が顔を照らしていた。
...お読みいただき有難う御座います。
はて、今回は何だったのでしょうか?
書いている私自身が混乱致しました。
まぁ、しょうがないですね。夢なんですから。
それではまた、ご機嫌様。