7/23〜7/24
寝る前に計画していた、今日の予定がそのまま夢に出てきた。
午前五時に起床した。外は未だ夜の暗がりの中であった。自室を出て、洗面所向かう。大きな欠伸一つした後、顔を洗った。濡れた髪から水が滴り落ちる。冷たい。
腕時計を付けて、散歩に出かける。空には僅かな朱色が差している。もう少しで夜明けか...。今日は休日であるし、いつもとは違う経路を歩こうかな。...ついでに朝食も買って済ませよう。
家を出て右に折れる。少し遠くに横断歩道が見えた。早朝であるから、信号は点いていない。なら、別に急ぐ必要もないか...。道なりに進む。ふと、横断歩道に差し掛かる前、中学生と思しきジャージ姿の少女が道場に佇んでいた。こんな朝早くから部活とは...ご苦労な事です。中高と帰宅部だった私には分からんことよ...。
ペットボトルの水を飲んでいる少女を尻目に車道を横切る...所で気づいた...あっ私、着替えるの忘れてた。色褪せ、ズボンに穴の開いた寝巻きのままだった。二着ある寝巻きの内、よりによってこっちだったとは...もう片方であれば、こう見窄らしく無いものの...。ついでに、財布も忘れていた事に気づいた。どーやって朝食を買えって云うんだ。
急いで家に戻る途中、少女とまたすれ違った。...まぁ、それだけであった。
玄関の扉を開き、中に入る。暗くてよく内装が見えなかったので、電灯の電源を入れた。濃い橙色が玄関を染め上げた。
土間の前に財布と水筒が置いてあった。これが寝る前に準備したものであることを思い出した。...普通に忘れて出ていったようだ。
それはそうと、着替えなくては、これでは五時に起きた意味が無くなってしまう。
居間の暗がりの中手探りで服を探す。手当たり次第に引っ張り出し、形が合いそうなものを身に付けた。...もう一着の灰色で半袖の寝巻き、その上に羊毛の黒ベスト、ズボンはスーツのものと云うよく分からない格好になっていた。まぁ大した問題ではなかろう。
財布をポケットに...いや、トートバッグに入れた方が良さそうだ。水筒を持っていく訳だし。なんとか間に合いそうだ。
しかし、ここで何故かスマホを開き、ゲームを起動した。少し弄った後、時計を確認すると、六時を過ぎている。なんでこんな時間ないの!、と怒っていた。自業自得である。とここで、
———目が醒めた。時計の針は零時二十八分を回った所だ。どうやら夢であったらしい。ホッとした。
.......お読み頂き有難う御座います。
今日の散歩は恙無く終えられました。
それでは、また、ごゆるりと