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7/17〜7/18

...昨日投稿分の夢です。

 日本風の屋敷に複数人で訪れていた。確か30人くらいは居た筈である。

 今は夕食らしい。十六平米程で吹き抜けの大広間のような部屋に全員座っていた。遮るものは何も無い。机が一人一つ用意されていた。前方には一段高くなって畳の敷かれている空間があった。

 当主が準備できるまでしばし待て、と云われた。着物の仕付けと髪を結うのに時間がかかるんだろうなぁ、と思っていた。

 数刻後、机まで食事が運ばれて来るのと同時に、袴を着た壮年の男性が壁の裏から畳の間へと入ってきた。

 男性は畳の上に胡座をかくと、此処は格式の高い屋敷であり、客人といえど其れ相応の礼儀を持って行動するように、と云う旨の話をした。それから、あとはご自由に食べるといい、と大らかに宣っていた。

 食事は白米に汁物、魚の煮付けと蟹の和物と至ってシンプルかつ豪華な日本食であった。個人的にかなり好みであった。

 食後しばらく経ってから、例の男性が戻ってきた。腰には一本の太刀を携えていた。男性は一通りの食後の定型句を云い終えると、所で、と話を続けた。曰く、腰のこの太刀が気になるものなら、見てみればいい、とのこと。もとよりそのために持ってきたのだと云う、ただ個人所有で大変貴重なものであるに、もし破損した場合は命の補償は出来無いと云うことでもあった。

 そう云う割には、見たい人に順番に回すと云う方法を取っていた。壊すことを恐れてか、その場の人は少し触れただけで次に回してしまっていた。

 数分後、私のとこまで回ってきた。遠目で見ていただけでは分からなかったが、この太刀、刃渡り二メートル弱はあり、かなり重い。太刀と云うより段平と言ったほうが正しいかもしれ無い。鞘は石製のようで、二枚の掘り出した岩を重ね、布と粘着質の液体で湖底した造りであった。

 刀身を引き抜いてみると、玉鋼の白光が輝いた。鞘のわりには刀身はさして長くは無く私でも扱い易い位である。この重さも大体は鞘が取っているようであった。

 腰に掛けて持ち運ぼうとするが、如何せん重くて叶わない。其処で、両肩に鞘の峰を乗せるようにして運んでみる右手で持ち手を握り抜刀しやすい万全の体制。案の定上手くいった。我ながらナイスアイデア。

 そんなこんな、している内に前方にスクリーンが出ていて、この段平の歴史が説明されていた。曰く、この段平は平安から江戸時代にかけて獣人が儀式も兼ねて使用していたらしい。此処で云う獣人とは当時の山伏など、山に篭り世俗との関わりを立っていた人々への蔑称の類だそうだ。曰く、人外と交わってできた子だの云々と...。あほくさ...と思った。

 それはそうと、現でも夢でも変わらず、日本人男児として、刀剣を手にしたからには、どうも、こう興奮してしまうのは致し方無いのだろう。私は、この刀剣で居合抜刀をしたくてたまらなくなった。欲望には忠実に、壮年男性に許可を乞うた。案外、返事は良いもので、壊さなければ幾らでも使っていいとの事、何者にも使われ無い道具は、その輝きを損ねかねないから、とかなんとか仰っていた。

 許可を得たなら、遠慮は要らないだろうと云う思考の下、鞘を腰に当てがい姿勢を低くする。持ち手に手をかけ、息を吸って吐く、一瞬の瞬きの後、白光の鋼を抜き放つ、空を切る音すら聞こえぬ間に刀身を鞘に戻した。須臾の内に布片が舞い落ちて来た。

———記憶があるのは此処までである。

これから数刻後目を醒ました。

.......お読み頂き有難う御座います。

日本刀は男の子の浪漫。まぁ、私はシミターとかシャムシールが好きなのですが...

それでは、また、ごゆるりと

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