白昼夢②
昨晩の夢はどうも思い出せなかった。
致し方無いので、2週間前、自室の机にて見た白昼夢をどうぞ。
階段を上がっていた。
見慣れ無い洋館を探索していた...のだと思う多分。夢見を初めた時点で私は階段を登っていた故、以前何をしていたかは想像するしか無い。
二階のエリアに入ると、私は俯瞰視点になった。視界には私の姿は映っていなかった。ただ暖色の木製の廊下が有るのみである。...ゲームなどのマップをプレイヤー無しで写した映像を見ているようであった。
bgmも変わり、パイプオルガンの神聖な雰囲気な曲へとなった。
先程私は此処を二階と云ったが、敷地面積は2畳程であった。階段から見て左手と奥には壁が、右手には柵があり、一階を俯瞰する事が出来るようになっていた。天井から吊るされたファンが回って居るのが見えた。天井を透視するよぬな感覚であった。
ふと、廊下の最奥が気になった。気になるなぁ、と思って居ると、私の視点は壁を正面から見るように移動した。...じぃっと見ていると、丁度人が一人通れるくらいの大きさで長方形の枠状に色が変わっている気がした。
その思考に行き着いた時、脳内に、じゃあもう全部教えてあげる!と云う声が響いた。
何事だろうかと考える間も無く、目の前の壁に、枠線に沿って亀裂が走る。そしてそのまま長方形に裂け床に沈んだ。前方には廊下が続いていた。...どうやら隠し扉であったようだ。
そうだ、此処はこの屋敷の主人である兄妹の部屋だ。そう確信...と云うより、以前からその知識を持っていた意識であった。
廊下はかなり長く続いており突き当たりの先に妹の部屋がある。廊下と部屋の境界はカーテンのような布で仕切られていた。此処の妹さんは病気を患っているんだなと思った。そして私はそれを診に来たと云うことを思い出した。
廊下の半ば右手にある部屋が兄のものであるという事を知っていた為、取り敢えず挨拶をしようと、部屋に進む。此処にも扉などは無く、脇に立て掛けられている簾で区切っているようであった。
部屋に入る。窓から差し込む日差しが眩しい。兄は寝台に寝ていたようであった。体を起こし、やあ待っていたよ、と云ってきた。その姿は逆光でよく見えなかったが、どうも赤色の肌に白の斑点があるような異形に見えてならなかった。これが妹さんの病気なのかなぁ、などと思っていたら
———目が醒めた。机についていたようで、腰と背骨がひどく痛んだ。
.......お読み頂き有難う御座います。
最近腰痛が酷いのは偏に日々の運動不足故ですかね...散歩でもしようかな...
それでは、また、ごゆるりと