7/15〜7/16
昨晩...いや、昨々晩か、に見た夢。
(書くだけ書いて投稿忘れてたなんて云えない)
何時からか、プレハブ小屋を連ねた観光展示施設の休憩室にて、私は座って窓の外を眺めていた。窓から見えるのは、山に萌える木々と敷き詰められた砂利のみであった。
いや、窓のすぐ其処に何か動くものがある。目線を移せば、青緑色の鶏が歩いている。私はそれが無性に気になった。触れてみたいとも思った。
取り敢えず、外に出て直接みることにした。アルミの骨に硝子を嵌め込んだだけの、安っぽい扉を開けて外に出る。
遠くに道路とトンネルが見える。どうやら此処は相当山奥のようだ。道路に脇には紺色の街灯と茶色をした倉庫のような小屋が見受けられた。
プレハブ小屋だと認識していた、この施設はどうやらログハウスだったようで、木組みの壁に、ウッドデッキと中々豪華な外装をしていた。ソフトクリームと書かれた幟が風に靡いている。
それは兎も角して、先程の鶏を見るために建物の裏へと回る。しかし、内装と外側の構造がどうも一致せず、何処があの窓から見ていた所なのか良く分からない。
探していると、ウッドデッキを過ぎた所の、建物の脇に屈む人影を見つけた。奇抜な継ぎはぎのコートに天然パーマの髪の痩せこけた中年男性であった。眼鏡を掛けている。
執拗に地面にむかって一眼レフのカメラを向けている彼に、鶏を見なかったか?、と聞いた。彼はカメラから目線を上げると怪訝そうな顔をし、さあ?、と返答する。
その直後に彼の視線の先に動く影を見つけた。どう見ても先程の鶏であった。騙したのか、と一瞬思ったが、よくよく見てみると、それは鶏では無く孔雀であった。
これでやっと、彼の怪訝そうな態度が腑に落ちた。それからその男性とは色々話していた...内容は殆ど覚えていないが。
それなりに仲良くなると彼は自分の身の上について話し出した。曰く、彼は警察に秘密裏に組織された部隊の一員で、この施設には事件の調査をしにきたらしい。更に話を聞けば、この孔雀は何処かの実験施設(明確な名称は口を濁していた)で作られた、トランスジェニック生物の一つらしい。彼自身も詳しいことは知らないらしく、上からこの個体の体調を検査して来いと云われたようだ。
———場面切り替え
父と弟と高級ホテルへ宿泊に来ていた。理由は母親がどうのこうのだった筈であるが詳細は覚えていない、もしかしたら設定されていなかったのかも知れない。エントランスを抜けエレベーターに乗る。
エレベーターは最上階まで登ると下降を始め、*階(一桁であった1〜3だった気がする。)で止まった。扉が開く。
目の前には4Kサイズのブラウン管テレビと青い花柄のカバーの掛けられた大きいソファ、リビングテーブルが置いてあった。此処が客室かと思い、そう云うと、父は、違うとそれを否定した。曰くラウンジらしい。
なるほど、と思い寛ぐ事にした。ぬぼーとして居ると、私の中で、此処が幼い子供を連れた親子のための空間である、と云う仮説が大きくなってきた。その裏付けとして奥に絵本用の棚が見受けられる。
ソファの裏にはクッションに埋もれて、一般用の本棚も有った。(エレベーターが消えていたが、疑問には思わなかった。)父は其処で写真雑誌を手に取り読んでいた。日本中の絶景の写真集とそれを撮影したカメラの詳細が載っている代物であった。
私も物色する事にした。意外とオカルティックな物や心理学チックな物が多い。心理テストや怖い話など子供向けの物もある。
あっ、ラヴクラフト全集がある。嬉しい。しかし、私は何か、夢に関しての書物を探していた。
むぅ、中々見当たらない。ふと、オカルティックな物の並んでいる方の棚に目に留まる本を見つけた。それは翡翠色の和紙のハードカバーだあった。背表紙には赤色の枠に白色の文字で「オカルト大全」か「オカルト全集」とあった。4〜5冊で有った。
何故か私はそのタイトルに一抹の懐かしさを覚えた。手に取って見てみると、色々書いてあって面白そうだなんだと思った(内容はさっぱり覚えてい無いが。)ので後で読む事にした。ただ、今は本を探さねば。
本棚に目線を戻すとオカルティックな方の本がごっそり消えていた。何処へ行った?
致し方無いので、隣の心理学関連の本棚を探してみよう。......どうも、夢占いだの子供騙しじみた児童書はあるのだが、私の探していた夢と***の関連性を示すような書物は置いてい無いらしい。
うむ、やはりジャンル的にオカルト方面なのだろうか。そう思いながら隣の本棚を見てみれば、最上段の図書のみ戻ってきていた。此処から探そう。百物語などのホラー小説が多い。それに混ざって何故かCoCのルルブもあった。
......などと、棚を物色していたら、ふと、甲高い電子音が鳴り響いた。その音に意識を向けると
———目が醒めた。自室の机の上で目覚まし時計が鳴っていた。
.......お読み頂き有難う御座います。
オカルト全集についてはわりと本当に読んでみたかったです。
それでは、また、ごゆるりと