7/12〜7/13
昨晩は、やけに夢の中の私との適合率が高かった。
明晰夢という訳ではないのだが、現実の私と殆ど同じような行動、思考をしていた。
書斎兼寝室の自室に私は居た。と云っても、内装はやけに大雑把で本棚と机と寝台が置かれている部屋、と云うだけで、実際の自室とは少し....いや、殆ど違っていた、と思う。本棚に並ぶ文字達は、よく見えず認識は上手くいかなかった。
ふと、机の上にA5くらいの紙片が置いてあるのに気がついた。髪質は通常のコピー用紙のものと類似していたように思う。紙片の右端には縦書きで、大きな黒文字が見出し語のように書いてあり、それに続いて細かい文字で箇条書きがされていた。文頭の「・」は五つくらいあった気がする。
内容及び、書かれていた文字列憶えていない......そもそも日本語だったかも怪しいのだが...。しかし、私はそれが召集令状の類である事を確信した。あゝ、ついに私もか...と、思った。そして、そのまま目を瞑る。
———暗転
全面白色壁に、長机の並んだ会議室ような所に、私は居た。全ての長机には私を含め大勢の人が着いていた。此処が何かの「施設」である事を私は知っていた。......そして私が此処にいるのは、あの召集令状が渡されたからである事も...
部屋を照らす蛍光灯の燈が一瞬途切れた。どうやら電気の通りが良くないらしい。机の上には白紙紙が何枚もあった。
私は徐にポケットに入れたままであった万年筆を取り出し、手元の紙片に何か幾何学模様...と云うにはいささか稚拙な模様を書き入れた。
それは、一筆書きで書かれた大小二つの円。それを並べすこし重ねた...謂わば瓢箪型の図形であった。その図形に囲われるようにして、記号のような物を描く。大きい方の円には歪なXのような図形と湾曲した三日月を、小さい方の円には「」と)のような模様を刻んだ。
これを私は「夢見の印」と呼んでいた。これを刻むと明晰夢を見やすくなるらしい。その場に居た同僚は微妙な顔をしていたが...
ポケットの中にショットガンの弾が入って居るのを感じつつ、
———目を醒ました。
......お読み頂き有難う御座います。
夢見の印...見た目ダサかったので、今晩ディテールアップします。
それでは、また、どゆるりと。