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7/6〜7/7

不思議と爽やかな夢であった。

久々に目覚めの良い朝であったように思う。

 電車に乗って高速道路を走っていた。どう云う原理かは知らないが、火花を散らしながら、周囲の車を飛ばして、高速で走っていた。

 いや、正確には違っていた。此処は高速道路ではなく、近所のバイパスだ。ちょうど、大きい橋に掛かって、車窓から見慣れた山の景色を見て、そう確信した。

 確かに、乗っているのは電車で間違いないのだが、内装がバスのものへ変わっていた。疑問に思ってしまったからであろうか?まぁ致し方あるまい。

 電車は揺れていた。景色が流れて行くにつれ、その揺れは増していった。

 そして衝撃。知らないうちに、電車は半壊していた。不思議と私は無傷で、普通に動けた。そっと外を覗くと、川の遥上に居た。周りを見渡すと四方には、何も無かった。そう、何も...

 私はいつの間にか、川の上に聳え立つ、木製の櫓の上に取り残されていたのだ。吹き荒ぶ風に煽られ、足場はギィギィと軋み、揺れている。この時私は先程の揺れはこれであったと察した。

 さて、どうしたものか...しかし、この櫓思っていたより高くないな...

 よし、飛ぶか。

 そんな、安直な考えのもと、私は櫓から飛びたった。落下する感覚は不思議と感じなかった。私の視点は突然三人称に切り替わり、飛び込む私と水飛沫を写した。

 私と思われる人影は数秒後、川から上がってきた。そして、視点は戻った。

 そして、脳内に謎の映像が流れる。それは、提灯とガス灯の輝く、怪しい街並みの狭い家屋の合間を走る寝台列車。

 刹那、私はその列車に乗っていた。乗客は私以外に見受けられない。列車は動き出した。が、違和感を感じた。そう全体的に波打っているのだ...列車の壁がである。

 列車は段々と溶けて行く...足元も緩んで、沈んでゆく。赤褐色に輝き溶解して行く車体に佇んでいたが、熱は感じ無かった。

 ———と云う所で目が覚めてしまった。

...お読み頂き有難う御座います。

もう夏ですものね。

幼心に戻って川に飛び込んでみてもいい気がします。

まぁ、私の運動不足の身体って世間が許せばですが...

それでは、またごゆるりと

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