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黒雪伝説・王の乱  作者: あしゅ
19/25

黒雪伝説・王の乱 19

「・・・・・・・・どうしても、ここですか・・・・・・」

 

王子が服の汚れをはらいながら、険しい顔をする。

飛ばされた先は、荒野であった。

 

 

「そんな事より魔物はっっっ?」

黒雪がガバッと構えて、振り向く。

 

と同時にズザーーーッとコケる。

 

 

目の前には、バラが一輪飾られたテーブルで

フカフカクッションの椅子に座った継母が

優雅にお茶を飲んでいた。

 

「あらあら、古典的なズッコケ方ね。

 あなた、中身はあたくしより古いようね。 ほほほ。」

 

その言葉にピキッときた黒雪が

継母に向かって、背の斧を抜いて構える。

 

「おのれ、見た事もないような醜悪な魔物め!」

継母のこめかみの血管がヒクヒクとケイレンした。

 

 

「ちょ、ちょっと、おふたりとも遊んでる場合じゃありませんよ。

 王妃さま、何故ここにいらっしゃるんです?」

ふたりの “女の攻防” を、“遊び” と悪気なく断定する王子。

 

「鏡を割ると、ここに飛ばされるんじゃないかと思ったのですよ。

 ここ、あの時の場所なのよ。」

あたりを見ると、確かに広い荒野なのに

“あの時” の “あの場所” である。

 

「で、お継母さま以外の魔物は?」

「黒雪、あなたって人は~~~~~~っ!」

継母が思わず立ち上がった瞬間、何かが跳ねた。

黒雪が反射的に、“それ” を踏んだ。

考えなしに。

 

 プチッ

 

 

全員が顔を見合わせる。

 

「ご・・・、ごめ・・・、無意識に足が動いて・・・。」

「今、プチッていったわよね?」

「とうとう殺したんですか? この話、ロマンスなのに?」

「えっ? 何だったんですか?」

「拙者の動体視力でも捉えられなかったでござる。」

 

 

一同が黒雪の足に注目する。

「いやあああああ、足を上げたくないーーーっっっ!」

「では、このまま靴をここに脱ぎ捨てて・・・」

 

「何を言ってるのよ、このバカ夫婦は!

 いいから足を上げなさい、黒雪!」

「そうでござる。 確認はせねば。」

 

混乱状態の現場である。

黒雪は意を決して、ソーーーッと足を上げた。

 

 


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