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「…俺だ」  作者: リィズ・ブランディシュカ
本編

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09 俺だ



 途中からは攻略対象である朝霧ダイナや玄人ギザなどと手分けして、学校中を探し回っていくが、無駄に時間が過ぎていくだけだった。


 焦った。


 だったらアプローチの仕方を変える。ゲームの知識に頼らず、思い込みを捨てて、しらみつぶしに探していく事にした。


 時間がかかるが、香月の健康がかかっている。割り切る。


 様々な所をめぐって、最後にたどり着いたのは屋上だ。


 吹きさらしの、野ざらしだ。


 そこに香月はいた。


 見つけた時にはもう日が落ちていた。


 まっ暗で人の顔も見えない。


 危なかった。


 こんなところに一晩放置されてたらきっと風邪をひいてしまっていただろう。


「だっ、誰ですか?」


 ゲームのようにとじこめられてはいなかったが、嫉妬のかられた女たちの手によって屋上に追いやられて不安だったのだろう。


 屋上にやってきた俺におびえた様子で声をかける香月。


「俺だ」


 だから大丈夫だ。


 と、そう声をかけると、香月は安心したようだ。


 寒かったのか、足早に屋内に駆けこんできた。


「探してくださったんですね、ごめんなさい」

「そういう時はありがとうだ」


 申し訳なくされると困る。


 泣かせてしまうと、慰めの経験がないので、対応に困るのだ。


 嫌がらせされる場所が変わったのは俺のせいでもあるし。


 感謝されても罪悪感が湧いてくるが、前向きなだけましだ。


 後日、いたずらの実行犯達は、攻略対象者達によってきついお灸がすえられた。



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