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「…俺だ」  作者: リィズ・ブランディシュカ
本編
3/14

03 悪役令嬢イベントその1



 俺、だ?

 俺だと思う。


 通っている学校の廊下で、悪役令嬢とぶつかってしまった。


 見覚えのあるシーンだ。


 これはたぶん、主人公に嫌がらせをする最初のシーン。


 攻略対象の朝霧と仲良くしている香月に、一番最初に嫉妬する役。

 悪役令嬢として最初に出てくるのが、女の子だった。だから印象深い。


 彼女は、ギトギト油製の落書き用のペンを持っていた。分かりやすっ。


 一体、何に落書きするつもりだったんだか。


 俺は「何をするつもりだったのか分からないけど。正々堂々と勝負したほうがいい。そっちの方がまだ勝算あると思うよ。見た目は可愛いし」と諭した。


 乙女ゲームやってた時も、容姿はかわいいのに性格が残念だったからもったいないなと思っていたのだ。


 そんな俺の、通じているかは分からないが、少女は慌てて走り去っていった。


 この少女とは以後もたまに鉢合わせする事になるが、そのたびにやんわり注意していたら見かけなくなっていた。


 改心したとみていいのだろうか。

 

 判断に困る。


 その時期から、下駄箱にラブレターが入っている事が増えた。


 同じ筆跡なのでたぶん毎回同一人物がいれているのだろ。


 が、なぜか名前が書かれていなかったので返事しようにもできなかった。



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