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濃いめの1日。そう、まだ初日だよ!

臣 皇羅 (シン オウラ)


AGE 24


HP 32(変動)

STR 33(変動)

DEF 36(変動)

AGI 23

INT 8


外国の元機動隊員、対敵者の『攻撃性』が高ければ高い程高い筋力とタフさを得られる。尚、体捌きや俊敏性等の変動は殆ど無く、変わりに大幅に伸びる筋力によるゴリ押しでスピードを補う。元々の一人称は『俺』だがジェシカに発音が変と言われ続けたので普段は『僕』と呼んでいる。

「イライラしてくるとうっかり俺(オ↑レ↓)って出ちまうんだよなぁ。」

「よぉ…クソアマァ!!」

茂みから現れた男…そいつは…


「だ、誰かな?…」

ジェシカが困った表情で答える。

やっぱり…昼間のことですら忘れてやがる…


「ほら、昼間の通り魔だよ。」

「あー、そういえば居たね!…てかそれならなんでここにいるの?」

…確かにそうだ。ジェシカの存在感に押されて確かに薄い印象になっていたが、こいつは立派な殺人犯だ。ジェシカが昏倒させた後は警察に捕縛されるはず…


「馬鹿なお前らには分からんだろうな!!だが女ぁ!俺はお前のデタラメな強さが何か知っているぞ!!」


「へー、でも全然負ける気がしないよ?」

再びポケットから厨二キーホルダーを取り出す。右手に三本、拳を握りしめ指と指の間に挟み込む。


…大丈夫なのか?男の方は相変わらず包丁を持っている。色々知っている素振りを見せている辺り、恐らくこいつも能力に目覚めているのだろう。それに対してジェシカは厨二キーホルダー三本…明らかに不利に感じるが…


「うらぁぁ!!大人舐めんじゃねえぞガキがぁぁ!!!」


無策に突っ込んでくる辺りも変わらない。だが…昼間とは比べられないほど早い!。学校に居た陸上部の短距離が一番早い奴よりも早いスタートをただ走り出すだけで抜いている!


「死ねやァァァァあっ!!」

ジェシカの前で軽く跳ね、包丁を上に振り上げる。何故わざわざ助走を殺すような事をするのか。やはりこいつはただの運動音痴なのか。だが今のジェシカの武器は厨二キーホルダー…上段からの重い一撃を受け止める事は出来ない…


「せいっ!!」

っと思ったがジェシカはスカスカの男の腹に鋭い右ストレートを放つ。完全に宙に浮いた状態の男はそれだけで後ろへ倒れる。攻撃失敗。

さらに今のジェシカの拳は指の間から短いとは言え刃物が三本生えている。これは痛い…


「ぐへっ」

ダサい声を上げながら倒れる男。


「能力に目覚めていなさそうだったから見逃したけど…今更後悔しないでね。」

ジェシカが無感情で言い放つとすぐさま男に駆け寄り、顔へと拳を振り下ろす。


「いやぁぁぁぁぁ!!!」

ゴロゴロ。叫びながら転がることで致死の一撃をなんとか避ける男。動きが早いのでかなりキモイ。


「こ、こんな所で…またこんなクソガキに負けてたまるかぁぁあ!!!」


立ち上がるや否や怒気を孕んだ声で叫ぶ男。叫び終わるとすぐさま後ろを向いて逃げ出す。


「あ、まてっ!!」

「だ、ダサい!!」

思わずダサいと口に出してしまった。俺は昼も今もただ見ているだけなのでそんな事言える身分ではないが…果てしなくダサい。


「次は絶対に殺す!!覚えとけよっ…」

バチャッ、バチャッ、バチャッ、


捨て台詞を吐ききる前に男の背中から3つの飛沫が吹き出す、するとゆっくりと前に倒れ出す。


ドサァッ…

微かに地面へ柔らかいものが打ち付ける音が響く。


「…え?…一体何が起きたんだ?」

「答えはこうだ……動くな。」


カチャ

背後から微かな金属音が鳴り、後頭部に冷たい物が当てられる。


(……今日はついてないな……)

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